やはぎ_(護衛艦)とは? わかりやすく解説

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やはぎ (護衛艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 05:38 UTC 版)

やはぎ
基本情報
建造所 三菱重工業長崎造船所
運用者  海上自衛隊
艦種 多機能護衛艦(FFM)
級名 もがみ型護衛艦
建造費 約460~470億円
母港 舞鶴
所属 護衛艦隊第14護衛隊
艦歴
発注 2020年
起工 2021年6月24日
進水 2022年6月23日
就役 2024年5月21日
要目
基準排水量 3,900 t
満載排水量 5,500 t
全長 133.0 m
最大幅 16.3 m
深さ 9 m
機関 CODAG方式
主機 ロールス・ロイス MT30 ガスタービンエンジン × 1基
MAN社12V28/33D STC ディーゼルエンジン × 2基
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
最大速力 30ノット
乗員 約90名
兵装 62口径5インチ単装砲 × 1門
Sea RAM × 1基
水上艦艇用機関銃架 × 2基
17式艦対艦誘導弾 (SSM-2) 4連装発射筒 × 2基
Mk.41 VLS(16セル)× 1基
07式 SUMほか)※後日装備
HOS-303 3連装短魚雷発射管 × 2基
搭載機 SH-60K 哨戒ヘリコプター × 1機
C4ISTAR OYQ-1 戦術情報処理装置
(リンク 22対応)
レーダー OPY-2 多機能型
ソナー OQS-11 対機雷戦用ソナーシステム
OQR-25 水上艦用ソナーシステム(VDS+TASS)
電子戦
対抗手段
NOLQ-3E 電波探知妨害装置
Mk.137 デコイ発射機 × 4基
その他 無人機雷排除システム(USV+UUVOZZ-5)+EMD)
簡易型機雷敷設装置
テンプレートを表示

やはぎローマ字JS Yahagi, FFM-5)は、海上自衛隊護衛艦もがみ型護衛艦の5番艦。艦名は長野岐阜愛知3県を流れる「矢作川」に由来する[1]。艦名は海上自衛隊内での募集検討を経て、岸信夫防衛相が決定した[1]

この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍筑摩型防護巡洋艦矢矧」、阿賀野型矢矧」に続き3代目にあたる(漢字が違うが、旧海軍の「矢矧」は、矢作川の旧称をあてている)。

本記事は、本艦の艦歴について主に取り扱っているため、性能や装備等の概要についてはもがみ型護衛艦を参照されたい。

艦歴

中期防衛力整備計画に基づく令和2年度計画護衛艦として、三菱重工業に発注され、2021年6月24日三菱重工業長崎造船所で起工[2]2022年6月23日に「やはぎ」と命名され、進水した[1]艤装工事と海上公試を受けた後、2024年5月21日に就役し[3][注釈 1]護衛艦隊直轄第14護衛隊に編入され、舞鶴基地に配備された[5]

2025年4月21日、令和7年度インド太平洋方面派遣(IPD25)第1水上部隊として舞鶴基地から出港した[6][7]。同年4月27日から29日の間、フィリピン共和国で実施中の米比主催多国間共同訓練「バリカタン25」の多国間海上訓練に参加した[8]。同年5月3日、南シナ海においてイギリス海軍哨戒艦スペイ」、イタリア海軍フリゲートアントニオ・マルチェリア」と日英伊共同訓練を実施した[9]。同年5月15日、ジャカルタ沖においてインドネシア海軍コルベットチュ・ニャ・ディン」と日インドネシア親善訓練を実施した[10]。同年7月1日、舞鶴に帰港[11]

歴代艦長

進水時点では、クルー制導入のため艤装員長は決められなかった。

歴代艦長(特記ない限り2等海佐
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
1 田村真禎 2024.5.21 -

ギャラリー

脚注

注釈

  1. ^ 当初2023年12月に引渡し予定であったが、官給品の納入遅延により延期されていた[4]

出典

  1. ^ a b c 高橋浩祐 (2022年6月23日). “海上自衛隊の最新鋭もがみ型護衛艦5番艦「やはぎ」進水 艦名は矢作川に由来”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e2384ea9ff9ac2b4f3f7e909f5df343e5fcac07f 2022年6月23日閲覧。 
  2. ^ 令和2年度計画護衛艦の起工式を開催”. 九州防衛局 (2021年6月24日). 2022年6月23日閲覧。
  3. ^ 護衛艦「やはぎ」の引渡式・自衛艦旗授与式について”. 海上幕僚監部 (2024年5月14日). 2024年5月14日閲覧。
  4. ^ 海自護衛艦「やはぎ」完成 防衛省に引き渡し 舞鶴基地に配備”. 日本放送協会 (2024年5月21日). 2024年5月22日閲覧。
  5. ^ 防衛省 海上自衛隊 [@JMSDF_PAO] (21 May 2024). “三菱重工業(株)長崎造船所で、護衛艦「やはぎ」引渡式・自衛艦旗授与式が実施されました。”. X(旧Twitter)より2024年5月21日閲覧.
  6. ^ 防衛省 海上自衛隊 [@JMSDF_PAO] (21 April 2025). “4月21日、令和7年度インド太平洋方面派遣(Indo-Pacific Deployment 2025:IPD25)第1水上部隊 護衛艦 やはぎ が日本を出国しました”. X(旧Twitter)より2025年4月21日閲覧.
  7. ^ 令和7年度インド太平洋方面派遣(IPD25)について 海上幕僚監部(令和7年4月15日) (PDF)
  8. ^ 防衛省統合幕僚監部 [@jointstaffpa] (30 April 2025). “【バリカタン25⑤】”. X(旧Twitter)より2025年5月2日閲覧.
  9. ^ 日英伊共同訓練について 海上幕僚監部(令和7年5月7日) (PDF)
  10. ^ 日インドネシア親善訓練について 海上幕僚監部(令和7年5月16日) (PDF)
  11. ^ 防衛省 海上自衛隊 [@JMSDF_PAO] (2 July 2025). “護衛艦やはぎ は、約2か月にわたるインド太平洋方面派遣を終え、舞鶴に帰港しました”. X(旧Twitter)より2025年7月5日閲覧.

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