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二塚古墳

名称: 二塚古墳
ふりがな ふたづかこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 奈良県
市区町村 葛城市寺口
管理団体 葛城市(昭55・229)
指定年月日 1978.12.27(昭和53.12.27)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: S53-12-030[[二塚古墳]ふたづかこふん].txt: 葛城連峯東麓眺望ゆたかな高地に、斜面利用して築かれ北向き前方後円墳である。墳丘山麓斜面高み掘削して墳丘の側縁を作り出す特異な構築法をとる。このため周濠墳丘の東は深く、西は浅く前後その間高みという3段となっている。墳丘全長60メートル後円部の径36メートル前方部41メートル前方部後円部ともに高さ10メートルで、前方部発達した墳形をもち、東くびれ部では顕著ではないが西くびれ部には明確な造り出し指摘され前方部葺石をみる。昭和33年橿原考古学研究所発掘調査内容明らかにした。
 内部主体は3基の横穴式石室である。後円部後方開口する石室両袖横穴式石室であり、全長16.4メートルをはかり、本古墳の本来の石室である。前方部西側くびれ部の西南方に開口する石室は、片袖横穴式石室である。全長メートル石室で、石室床面敷石組合式石棺見られた。造出にあって南東開口する石室は、羨道床面高く玄室床面深くした特異な片袖横穴式石室であり、全長7.8メートルをはかる。玄室花崗岩自然石を、羨道小形花崗岩積み上げて壁を作り玄室羨道境には0.9メートル床高差を積石している。一墳丘内に3基の横穴式石室営造すること、また、その3石室形態大きく異なることも注目されるところである。
 後円部石室では、装身具馬具利器工具土器類などが発見されまた、前方部石室からは馬具工具農具武器土器類が、さらに、造出石室からは装身具武具工具農具土器類など夥しい数量発見されており、それぞれの石室被葬者考える上に重要な所見となっている。3石室6世紀前葉同時ないしは接近して営造であろうとされている。
 本古墳30余基の横穴式石室からなる寺口古墳群南端所在し規模などからして、よくその中核となるものであることを示している。数少ない奈良県における後期前方後円墳中でも顕著な古墳といえるであろう
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