バクホー油田
読み方: ばくほーゆでん
【英】: bach ho oilfield
【英】: bach ho oilfield
ベトナム南部、ホーチミン市の外港であるブンタオの東南東約 125km の南シナ海陸棚(水深 50m )に位置する、ベトナムで最初の油田。 南ベトナム(当時)から利権を得た米国のモービル社により 1975 年 1 月に発見されたが、同年 4 月の政権崩壊により利権も事実上失われた。その後、ソ連(当時)との合弁企業ベトソフペトロによって開発がなされ、1986 年に生産が開始された。海上に 5 基のプラットホームがあり、生産された油は海底パイプライン(口径 16 インチ)でブンタオ基地へ送られる。 地質区としては、メコン盆地(リフト盆地)に属し、集油形態は基盤岩(花崗岩)とその上に形成された背斜構造。油層は基盤岩表層の風化帯と第三紀中新世の砂岩で、深さは約 2,700m 。究極可採埋蔵量としては 2 億バレルという数値が発表されたことがある。原油はパラフィン基でワックス分が多く、流動点が高い。原油比重は 35°API。 産油量は、10 ~ 15 万バレル/日の間で推移している模様。累計生産量は、すでに上記究極可採埋蔵量の数倍に達している(埋蔵量成長)ものと見られる。 主文献『石油開発資料 1996』(1996) (齊藤 隆、2006 年 8 月) |
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