なつひかり

品種登録データベース

なつひかり【ﾅﾂﾋｶﾘ】（果樹）

	登録番号	第4729号
	登録年月日	1995年 9月 14日
	農林水産植物の種類	なし
	登録品種の名称及びその読み	なつひかり 　よみ：ﾅﾂﾋｶﾘ
	品種登録の有効期限	18 年
	育成者権の消滅日
	品種登録者の名称	千葉県
	品種登録者の住所	千葉県千葉市中央区市場町１番１号
登録品種の育成をした者の氏名	吉岡四郎 北口美代子 大嶋敏昭 関本美知 一鍬田濟
登録品種の植物体の特性の概要
この品種は，「新水」に「長水」を交配して得られた交雑実生から選抜・育成されたものであり，果形が扁円，大果，果皮色が黄褐，甘味は高，育成地（千葉県千葉市）において８月中下旬に成熟する赤なしである。 　樹勢，枝梢の長さ及び枝梢の太さは中，節間長は短，皮目の大きさ及び多少は中，短果枝の着生及びえき花芽の着生は中である。成葉の形は卵，先端の形は鈍，基部の形は心臓，葉の大きさは中，どん葉の色は褐，花弁の大きさは中，色は白，形は卵である。果実の形は扁円，梗あの深さは中，広さは広，ていあの深さは深，広さは広，有てい果の有無は無，果実の大きさは大（380g程度），果皮の色は黄褐，果点の大きさ，密度及び果面の粗滑は中である。果梗の長さ及び太さは中，肉梗の有無は混在，果芯の形は円心臓，大きさは小，心室の数は中である。果肉の色は白，硬さはやや軟，粗密は中，甘味は高（糖度13度程度），酸味はやや弱，香気はかなり少，果汁の多少は多である。開花期は晩，成熟期はやや早で，育成地において８月中下旬である。心腐れは少，みつ症状及び裂果は無，果実の貯蔵性は中である。 　「幸水」と比較して，節間長が短いこと，葉柄比率が小さいこと，果実が大きいこと等で，「新水」と比較して，樹勢が弱いこと，枝梢の長さが短いこと，果実の大きさが大きいこと，果芯の形が円心臓であること等で，「筑水」及び「多摩」と比較して，果実の大きさが大きいこと，肉梗が混在すること，果芯の形が円心臓であること等で区別性が認められる。
登録品種の育成の経過の概要
この品種は，昭和52年に千葉県農業試験場（千葉市）において「新水」に「長水（幸水×長十郎）」を交配し，翌年は種，54年高接ぎし，57年初結実，58年苗木を育成して特性の調査・確認を行うとともに順次選抜し，平成３年に育成を完了したものである。 なお，出願時の名称は「Ａ－１２」であった。