なつひめ【ナツヒメ】(果樹)
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登録番号 | 第15412号 |
登録年月日 | 2007年 3月 23日 | |
農林水産植物の種類 | なし | |
登録品種の名称及びその読み | なつひめ よみ:ナツヒメ |
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品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 鳥取県 | |
品種登録者の住所 | 鳥取県鳥取市東町一丁目220番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 井上耕介、村田謙司、吉田亮、北川健一、村尾和博 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「筑水」に「おさ二十世紀」を交配して育成されたものであり、果実の形が扁円、果実の大きさがやや大、果皮の色が黄緑の育成地(鳥取県東伯郡北栄町)では8月中旬に成熟する早生種である。樹勢、枝の長さ及び太さは中、色沢は濃茶褐、節間長、皮目の大きさ及び短果枝の着生は中である。花芽の大きさはやや大、形は卵である。成葉の形は卵、先端の形は先細、基部の形は円、鋸歯の角度は歯状、葉身及び葉柄の長さは短である。花の色は白、花弁の大きさは大、形は卵、切り込みは中である。果実の形は扁円、梗あの深さ及び広さは中、ていあの深さはやや深、広さは中、有てい果の有無は無、果実の大きさはやや大、果皮の色は黄緑、果点の大きさは小、密度は中、果面の粗滑は滑、果梗の長さはやや短、太さは太、肉梗の有無は有、果芯の形は短紡錘、大きさは中、果肉の色は白、硬度はやや軟、粗密はやや密、甘味はやや高、酸味はやや強、果汁の多少は多、種子の大きさは中、形は卵である。開花始めは中、成熟期は早で育成地においては8月中旬、自家和合性及び裂果は無である。「豊水」と比較して、果皮が黄緑であること、成熟期が早いこと等で、「ゴールド20世紀」と比較して、枝の色沢が濃茶褐であること、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成元年に鳥取県園芸試験場(東伯郡北栄町)において、「筑水」に「おさ二十世紀」を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお、出願時の名称は「夏きらり」であった。 |
なつひめ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:46 UTC 版)
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「筑水」と「おさ二十世紀」を掛け合わせて作られた、青梨系の中生種。青梨としては甘みが強く、酸味が少ない。鳥取県では明治時代から二十世紀を中心に栽培されており、ほぼ県下全域へ梨栽培が広がっている。「なつひめ」は鳥取県園芸試験場が平成元年から平成2年に交配した2万本の実生群の中から選抜して誕生した梨新品種群の中の1品種。平成19年に品種登録した高品質な青梨。苗木は鳥取県内向けにしか流通しておらず、鳥取県オリジナルブランド梨として栽培が広まっている。
果皮は二十世紀と同様黄緑色で美しい。果肉は、赤梨を交配しているため、糖度は高く、中心部の酸味も少ないが、青梨特有のシャリシャリした食感を持っている。
特性
- 黒斑病抵抗性。
- 収穫期は幸水より遅く二十世紀より早い。(8月下旬から9月上旬)
- 果重は350g程度で二十世紀よりやや大玉。
- 二十世紀より糖度は高く、有袋栽培で12%程度。
- 日持ちは室温条件下で10日程度。
- 開花時期はゴールド二十世紀と同時期。
- 自家和合性品種ではないので人工交配が必要。
鳥取県オリジナル梨品種の育成過程
鳥取県内で育成された主な梨新品種
- 青梨
- 夏さやか(なつさやか)
- なつひめ
- 涼月(りょうげつ)
- 優秋(ゆうしゅう)
- 瑞鳥(ずいちょう)
- 赤梨
- 早優利(さゆり)
- 新甘泉(しんかんせん)
- 秋甘泉(あきかんせん)
参考文献
固有名詞の分類
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