だび

実用日本語表現辞典

荼毘

読み方：だび

「荼毘（だび）」とは、仏教に由来する語で、「荼毘に付す」という言い方で「遺体を火葬して弔うこと」の意味で用いられる語である。

「荼毘」はパーリ語の「jhāpeta（燃やす）」を音写した当て字とされており、「荼毘」という字面そのものに意味があるわけではないとされる。パーリ語は仏典（仏教の経典）の記述に用いられた言語である。漢語では「梵焼」などともいう。

本来「荼毘」は仏教徒の火葬を指す語であり、それ以外の宗徒の場合に「火葬」の語が用いらえた。しかし現代においてはこのような区別は廃れており、「荼毘（に付す）」は「火葬」の雅語として用いられている。

近親者が亡くなり弔いの意を込めて生活をつつしむことを「喪に服す」というが、これと「荼毘に付す」を混同して「荼毘に服す」といってしまいがちである。これは間違いである。

日本において火葬が始まった時期は明らかにされていないが、縄文時代、弥生時代の遺跡からも火葬骨が出土していることから、かなり古くから行われていたことが考えられる。記録が残っているものによれば、文武天皇4年（700年）に法相宗の僧・道昭が民の模範として自ら火葬を望み、実際に火葬されたのが始まりだと見られる。皇統では大宝3年（703年）に火葬された持統天皇が最初であるとされる。 

（2019年12月27日更新）

デジタル大辞泉

ダビ【Eugène Dabit】

読み方：だび

［1898〜1936］フランスの小説家。庶民の哀歓を日常生活を通して描いた。作「プチ＝ルイ」「北ホテル」など。

ダビ【David】

読み方：だび

パナマ西部の都市。同国第3の人口を擁する。チリキ県の県都。コスタリカとの国境に近く、農産物の集散地として発展。ダビッド。

撮影・Roman Königshofer http://goo.gl/IdycIk

だび【^×荼^×毘／^×荼^×毗】

読み方：だび

《(パーリ)jhāpetiあるいはこれに近い俗語の音写。焼身・焚焼の意》死体を焼いて弔うこと。火葬。「—に付(ふ)す」

日本語活用形辞書

訛び

読み方：だび

【文語】バ行上二段活用の動詞「訛ぶ」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

訛ぶ  » 「訛ぶ」の意味を調べる

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葬式用語

荼毘 【だび】

葬送の一種で、火葬のこと。

隠語大辞典

荼毘

読み方：だび

1. 死ぬことをいふ。死ぬと荼毘（火葬）にするからいつたものである。〔僧侶語〕
2. 死ぬこと。死ぬと荼毘（火葬）にするから。〔僧侶〕

分類 僧侶、僧侶語

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Weblio日本語例文用例辞書

「だび」の例文・使い方・用例・文例

• 鈴木さんは「ただびっくりしています。」と話した。