その後の表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 05:34 UTC 版)
17世紀の詩人たちは、オリーブの枝を平和と結びつけていた。1644年のチャールズ1世の金貨には、剣とオリーブの枝を持った君主が描かれている。18世紀を通じて、イギリスの硬貨には、槍とオリーブの枝を持ったブリタニアが描かれていた。 グリニッジの旧王立海軍大学には、ジェームズ・ソーンヒルによる寓意的な絵画『暴政に勝利する平和と自由』(Peace and Liberty Triumphing Over Tyranny)が所蔵されている。ウィリアム3世とメアリー2世(イングランドを共同統治し、権利の章典を制定した)が天上に鎮座し、鳩と子羊を連れた平和が、ウィリアムにオリーブの枝を渡し、ウィリアムは絶対王政が支配するヨーロッパに自由の帽子を渡す。ウィリアムの下には、敗れたフランス王ルイ14世が描かれている。 1775年1月、『ロンドン・マガジン(英語版)』の表紙には、天から降りてきた平和の女神が、アメリカとブリタニアにオリーブの枝を授けるという版画が掲載された。同年7月、アメリカの大陸会議はイギリスとの本格的な戦争を回避するために、「オリーブの枝請願」を採択した。 アメリカ合衆国の国章に描かれているオリーブの枝は平和を意味している。国章の原案をデザインした大陸会議書記のチャールズ・トムソンは、「オリーブの枝と矢は、議会に独占的に与えられている平和と戦争の権限を示している」と説明した。
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