その他自然的要因のもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 14:06 UTC 版)
地すべりによる堰き止め 地震などによって斜面が崩壊し川を堰き止めると湖沼がつくられる(例:震生湖)。大地震の際に出来た場合には余震などで決壊する二次災害をもたらす場合がある。 化学的な溶解 岩石、特に石灰岩が雨水などによって溶かされて窪地が形成される(例:大池)。カルスト湖と呼ばれる。 川の蛇行 かつて川が蛇行して流れていたものが、氾濫による河道の短絡によって蛇行部分が流路から取り残された後、流路と連結していた部分が土砂の堆積で閉塞して湖沼となる。河跡湖(かせきこ)あるいは三日月湖(みかづきこ)と呼ばれる。 川による堰き止め 川によって運ばれる土砂が支流を堰き止めて湖沼となる(例:印旛沼)。 海流や波浪 海流または波浪が海岸付近の砂を流動させて砂州をつくり、海を区切ることで湖沼となる(例:パトス湖、ヴェネツィアの潟、サロマ湖)。潟湖(せきこ、かたこ)またはラグーンと呼ばれる。海跡湖の一種。樺太北部の東海岸に多く見られる。 海水面変動 海水面の下降によって陸地内に海が取り残されて湖沼となる(例:オキーチョビー湖)。海跡湖の一種。 風 砂漠や砂浜などにおいては風が起伏のある地形を形成する。(例:佐潟)。砂丘湖(さきゅうこ)と呼ばれる。 植物の活動 植物が生育しやすい場所には植物の生産物が積み重なって標高が高くなり、相対的に植物が生育しにくい場所が窪地となる(例えば湧水の近くなど)。 天体の落下 隕石・小惑星・彗星等、天体の落下によって凹地(クレーター)ができ水がたまることによって湖ができることがある(例:カラクリ湖、ボスムトゥイ湖、ミスタスティン湖、クリアウォーター湖、ピングアルク湖等)。1908年のツングースカ大爆発跡においても、落下天体の最終爆発地点の北8km付近でそれが成因である湖沼(チェコ湖)が近年発見されている。なお、マニクアガン・クレーターのように、天体衝突によるクレーター地形を利用してダム湖を建設した例もある。
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