その他の神事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/06/02 03:49 UTC 版)
竣工祭(しゅんこうさい):竣工祭は、建物が完成し、入居前に行う神事である。新築した家屋を祓い清め、安全や繁栄を祈るが、奉斎神は上棟式と同じ場合が多い。竣工祭は、家屋内の座敷などを祭場とし、参列者は改まった服装が望ましい。竣工祭の次第の一例としては、祭場をなるべく南向きにして、周囲にしめ縄をかける。関係者が座に着き、手水、修祓、祝詞奏上、玉串拝礼、直会などを行う。竣工式、新室祭、新屋清祓式などとも言う。なお、竣工祭には、他の方法もある。 除幕式(じょまくしき):除幕式とは、銅像や記念碑などの建設が終了し、公開前に行う儀式で、覆ってあった布を取り去ったりする。神道式で除幕式を行う場合の次第の一例としては、手水、除幕、修祓、降神、献饌、祝詞奏上、玉串拝礼、撤饌、昇神、直会などを行う。この中の「除幕」の部分は、児童と神職が覆幕前に立ち、一礼。神職が曳綱を児童に渡し、これを曳かせ除幕する。終わって一同礼。神職は米、塩、酒、切麻などを撒き清める。 起工式(きこうしき):起工祭は、工事を始める時に行う式。神道式の場合、建物を建設する時にその土地の鎮守神などを神職が祀るもので、建築主や施工業者、設計担当、地主、関係者などが参列する。祭式の当日、予め祭場を舗設するが、敷地中央に祭場を設け、その四方に斎竹を立て、注連縄を廻らせ奥に祭壇を置き、祭員を弁備する。なお、祭式は、手水、修祓、降神、献饌、祝詞奏上、地鎮、玉串拝礼、撤饌、昇神などを行う。 開通式(かいつうしき):交通や通信などの機関を開き、通す時の式。神式で行う場合は、道路の起点や適当な場所を祭場とし、斎竹を立てしめ縄をかけ、神籬を設ける。神事はまず手水を行い、修祓、降神、献饌、祝詞奏上、玉串拝礼、撤饌、昇神などを行う。道路開通式の場合は、その直後、斎主以下、参列者列次を整え徒歩または車にて清祓を行いつつ新造道を通り開通を祝う。 安全祈願祭(あんぜんきがんさい):工事、事業などの安全を祈る儀式。神式で行う場合は、適当な場所を祭場とし、斎竹を立てしめ縄をかける。神事はまず手水を行い、修祓、降神、献饌、祝詞奏上、玉串拝礼、撤饌、昇神などを行う。また神棚の前にて神事を行う場合もある。
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