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きたかみ (護衛艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 08:47 UTC 版)

きたかみ
基本情報
建造所 石川島播磨重工業 東京工場[1]
運用者  海上自衛隊
艦種 護衛艦(DE)→特務艦(ASU)
級名 いすず型
艦歴
計画 昭和36年度計画[1]
発注 1960年
起工 1962年7月7日
進水 1963年6月21日
就役 1964年2月27日[1]
1990年1月31日(特務艦に種別変更)[1]
除籍 1993年11月16日[1]
要目
排水量 基準 1,490 トン[1] / 満載 1,750 トン[1]
全長 94.0 m[1]
最大幅 10.4 m[1]
深さ 7.0 m[1]
吃水 3.5 m[1]
機関 マルチプル・ディーゼル方式
主機 三菱 12UEV30/40ディーゼルエンジン × 4基
出力 16,000PS[1]
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
速力 最大速 25 ノット[1]
燃料 249トン
航続距離 6,000海里(16ノット時)
乗員 180名[1]
兵装 68式50口径3インチ連装速射砲 × 2基
65式533mm4連装魚雷発射管 × 1基
71式ボフォース・ロケット発射機 × 1基
3連装短魚雷発射管 × 2基
55式爆雷投射機(Y砲)× 1基(1968年撤去)
54式爆雷投下軌条 × 1条(1968年撤去)
FCS Mk.63 砲射撃指揮装置
SFCS-1C 水中攻撃指揮装置
レーダー OPS-2 対空
OPS-16 対水上
ソナー OQS-12 捜索用
OQY-2A 攻撃用
OQA-1B 可変深度式(1968年装備)
電子戦
対抗手段
NOLR-1B ESM
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きたかみローマ字:JDS Kitakami, DE-213→ASU-7016)は、海上自衛隊護衛艦[1]いすず型護衛艦の3番艦[1]。艦名は北上川に由来し、この名を受け継いだ日本の艦艇としては、旧海軍球磨型軽巡洋艦北上」に続き2代目にあたる。

艦歴

「きたかみ」は、第1次防衛力整備計画に基づく昭和35年度計画乙型警備艦1213号艦として、石川島播磨重工業東京工場で1962年7月7日に起工され、1963年6月21日に進水、1964年2月27日に就役し、同日付で第3護衛隊群隷下に新編された第32護衛隊に「おおい」とともに編入され大湊に配備された。

本艦は1、2番艦と兵装が異なり海上自衛隊の艦艇として初めてボフォース・ロケット発射機及び3連装短魚雷発射管が装備された。

1968年10月、艦尾の爆雷投下軌条及び爆雷投射機が撤去され、VDS(可変深度ソナー)が装備された。

1968年12月16日、第32護衛隊が大湊地方隊隷下に編成替え。

1990年1月31日、第32護衛隊が廃止となり、特務艦に種別変更され、艦籍番号がASU-7016に変更。大湊地方隊に直轄艦として編入。なお、特務艦への改造工事で長魚雷発射管が撤去されている。

1993年11月16日、除籍[1]。就役中の総航程は63万3,300浬に達し、地球約29.7周分。翌年岡山県岡山市で解体された[2]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 海人社 2017, p. 98.
  2. ^ 「ニュース・フラッシュ」『世界の艦船』第488号、海人社、1994年11月、122頁。 

参考文献

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 海人社(編)「海上自衛隊全艦艇史」『世界の艦船』第869号、海人社、2017年11月。 
  • 世界の艦船 増刊第56集 海上自衛隊護衛艦史 1953-2000』(海人社、2000年)
  • 『世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)



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