きたかみ (フェリー・初代)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > きたかみ (フェリー・初代)の意味・解説 

きたかみ (フェリー・初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 01:25 UTC 版)

きたかみ
福島県相馬市沖を航行する「きたかみ」
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本
所有者 太平洋フェリー
運用者 太平洋フェリー
建造所 三菱重工業下関造船所(第926番船)[1]
船級 JG(第二種船)[1]
信号符字 JECU
IMO番号 8815073
MMSI番号 431201130
経歴
起工 1988年12月21日[1]
進水 1989年4月22日[1]
竣工 1989年10月12日[1]
就航 1989年10月21日
運航終了 2019年1月19日
現況 2019年、インドで解体
要目 (竣工時)
総トン数 13,818 トン[1]
載貨重量 6,748 トン[1]
全長 192.50 m[1]
垂線間長 175.00 m[1]
型幅 27.0m[1]
型深さ 10.00 m[1]
満載喫水 6.90 m[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 三菱-MAN 8L58/64 2基[1]
推進器 4翼可変ピッチプロペラ 2軸[1]
最大出力 28,800 PS(連続)[1]
定格出力 24,480 PS(常用)[1]
最大速力 24.94ノット[1]
航海速力 22.6ノット[1]
航続距離 4,500海里[1]
旅客定員 842名[1]
乗組員 60名[1]
車両搭載数 トラック165台、乗用車147台[1]
テンプレートを表示

きたかみ(KITAKAMI)は、太平洋フェリーが運航していたフェリー

概要

1989年にあるびれおの代船として就航した。2005年には総工費約3億円をかけてエントランス・展望通路のカーペット張替えやシャンデリア・ソファの交換、喫煙室2箇所の新設といった船内のリニューアルを実施[2]、「光の装い」をテーマとした内装とした。その後本船より後に就航したいしかり(2代目)の引退後も運航を続けた。

末期は苫小牧 - 仙台間を主に運行、「きそ」「いしかり」のドック入り期間時に仙台 - 名古屋間に乗り入れた。

2017年5月29日に本船の代船となる新造船が発注され[3]、同船(きたかみ (フェリー・2代))の就航を前に2019年1月19日をもって引退。その後インドへスクラップ売却された[4]

船内

太平洋フェリー所有の各船はデザインコンセプトが定められているが、本船は「スターダストの詩」をデザインコンセプトとしている。いしかり、きそとは船内配置が異なり、本船のみの設備として、7デッキの船首方に展望室(フォワードサロン)が設置されている。

乗下船の際は階段を利用する必要があるため、車椅子利用者などは注意が必要である。

客室

ロイヤルスイートルームの設定がなく、S寝台(1段ベッド)がA寝台(カプセル)となっている。B寝台は通常の2段ベッドである。

スイートルームの船客には、レストランの食事券がサービスされる。なおレストランのバイキング料金がはいしかり・きそより安価に設定されている。スイートルームおよび特等は、バス・シャワートイレ付き、1等はシャワー・トイレ付きとなる。個室、A寝台にはテレビが設置されている。

  • スイートルーム - 8デッキ2室
  • セミスイートルーム - 8・7デッキ各2室
  • 特等(洋室) - 7デッキ14室
  • 特等(和室) - 7デッキ2室
  • 1等(和洋室) - 6デッキ22室
  • 1等(洋室) - 6デッキ8室
  • 1等(和室) - 6デッキ6室
  • A寝台 - 6デッキ1室(2段カプセルベッド)
  • B寝台 - 6デッキ8室(女性専用客室設定あり)
  • 2等室 - 6デッキ6室・7デッキ2室(和室・女性専用客室設定あり)
  • ドライバールーム - 6デッキ3室(洋室)

公室

8デッキ(Aデッキ)
  • オープンスカイホール
7デッキ(Bデッキ)
  • 事務室
  • 案内所
  • ラウンジ「スターダスト」
  • レストラン「グロブナーハウス」 - バイキング形式で朝食、昼食、夕食を提供
    • ミーティングルーム「ローズルーム」
  • スタンドコーナー「フェリカクラブ」 - 1994年設置 軽食・飲料を提供、2015年10月以降は飲料のみの提供。
  • ショップコーナー
  • 展望室
  • 展望通路
6デッキ(Cデッキ)
  • エントランスホール
  • 展望大浴場・サウナ
  • ミニシアター
  • ゲームコーナー
  • カードルーム

過去の設備

  • 大広間「みやぎの」(7デッキ、和室・喫煙コーナーに変更)
  • ミーティングルーム(7デッキ、2等室に変更)
  • バー「ジョン・シルバー」(7デッキ、スタンドコーナー拡張部に変更)
  • 和風レストラン「あおば」「けやき」(7デッキ、レストラン「グロブナーハウス」拡張部に変更)

事故・インシデント

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 船の科学(1990年4月号,p6)
  2. ^ 太平洋フェリー「きたかみ」が内装大幅リニューアル定期航路に就航 - 中日新聞2005年2月5日朝刊愛知県内版
  3. ^ 太平洋フェリーが新造船発注、2019年1月竣工”. WEB CRUISE. 海事プレス社 (2017年6月5日). 2017年7月19日閲覧。
  4. ^ 太平洋フェリーの新船「きたかみ」デビュー! - 世界の艦船2019年4月号
  5. ^ 津波に遭遇した船の行動事例集〜東日本大震災で津波に遭遇した船のその時の行動に学ぶ〜 (PDF)』(レポート)、国土交通省、2011年9月。2018年7月22日閲覧

参考文献

  • 「新造船紹介(No.498)」『船の科学』第43巻第4号、船舶技術協会、1990年4月10日、6頁、 ISSN 0387-0863NDLJP:32319342016年12月9日閲覧 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  きたかみ (フェリー・初代)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「きたかみ (フェリー・初代)」の関連用語

きたかみ (フェリー・初代)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



きたかみ (フェリー・初代)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのきたかみ (フェリー・初代) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS