【RIM-161】(あーるあいえむひゃくろくじゅういち)
RIM-161 Standard Missile-3
RIM-156をベースに開発されている弾道弾迎撃ミサイル。通称SM-3。
大気圏外を飛行する弾道ミサイルの弾頭を撃ち落とす、中間迎撃(ミッドコース迎撃)方式のミサイルである。
タイコンデロガ級やアーレイ・バーク級、こんごう型やあたご型(中期防衛力整備計画による搭載が決定)といったイージス艦へ配備することを前提に開発がすすめられている。
3段式のロケットモーターで大気圏外へ飛翔し、赤外線誘導で終端誘導をおこない、キネティック弾頭で目標弾頭を撃ち落す。
このキネティック弾頭はその名の通り運動エネルギー弾の一種であるが、姿勢制御装置を内蔵し、高速飛行する目標へ向かって進路を自律的に微調整する機能を持っている。
アメリカ海軍はタイコンデロガ級の「レイク・エリー」を改修して試射をおこない、自国の偵察衛星の迎撃実験には成功しているが、その能力は今のところ限定的なものである。
このため日米共同で、デコイ識別能力や射程などの能力を向上させ実用性を高めたSM-3ブロック2の開発にあたっている。
日本は2段目のロケットモーター、赤外線シーカーおよびそれを保護するノーズコーン、そしてキネティック弾頭の開発を担当している。
なお、2011年9月、アメリカミサイル防衛局(MDA)はSM-3 BLOCK1Bの初の発射実験に失敗したと伝えた。
関連:ミサイル防衛
スペックデータ
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