迎撃過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 07:30 UTC 版)
「RIM-161スタンダード・ミサイル3」の記事における「迎撃過程」の解説
イージス艦に備えられたAN/SPY-1レーダーが弾道ミサイルの飛行を探知し、イージスシステムが必要な計算処理を行う。 迎撃命令が下されると、第一段のMark 72固体燃料ロケットに点火されMark 41垂直発射システム (VLS) からSM-3が発射される。ミサイルは発射後に艦とのデータリンクを確立し、一つ目のブースターが燃焼し尽くすとこれを切り離し、Mark 104デュアル・スラスト・ロケット・モーター (DTRM) が点火する。ミッドコースではミサイルはGPSデータおよび艦から送られる情報により誘導される。第二段の燃焼と切り離し後はMark 136固体燃料第三段ロケット・モーター (TSRM) が点火し、必要ならば大気圏を突破して飛行する。第三段は目的を捕捉するまでパルス燃焼で30秒程度飛行する。第三段が切り離されると、軽量大気圏外迎撃体 (LEAP) キネティック弾頭 (KW) が艦からの座標情報を基に目標を探索する。キネティック弾頭のセンサーが目標の最も脆弱な箇所を探知し、軌道修正・姿勢制御装置 (DACS) が弾頭に取り付けられた複数の噴射口からガスを噴射し目標の箇所に誘導される。DACSの性能確認試験の様子については、防衛庁技術研究本部のホームページにおいて画像と動画が公開されている。 弾頭が目標に衝突すると130メガジュール (96,000,000 ft·lbf、TNT換算31 kg) の運動エネルギーにより目標は破壊される。
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