迎撃装置への可能な対抗策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 05:00 UTC 版)
「トロフィー (兵器)」の記事における「迎撃装置への可能な対抗策」の解説
ウラジミール・コレンコフ博士は、2000年-2009年にかけ、ロシアの国家的な統一企業である「Basalt」を率いており、彼は「イスラエルの戦車用アクティブ防護装置であるトロフィー、またそれと同様のシステムは回避可能である」と述べた。この企業の活動の一つには、現用兵器を撃破するために設計される、対戦車擲弾発射器(RPG)の開発があった。ウラジミール・コレンコフ博士によれば、「ロケット推進式擲弾であるRPG-30は、戦車の迎撃装置を克服できるよう設計されている。世界にある既存のアクティブ防護システムは全て、同じアイデアを共有している。これは近距離や長距離という幾種類かの距離においてレーダー照準を行うもので、目標撃破にあたっては、爆発による場と破片流を作りだす弾頭が用いられる。 こうしたシステムには共通の欠陥が存在する。 機能のサイクルであり、例えば、システムが脅威に反応するまでの時間的間隔が挙げられる。RPG-30は容易にこうした防護システムを破るが、これには本体弾頭の前に、より直径が小型の前方弾頭が加えられている。この前方弾頭が迎撃状態に入ったAPSを騙す偽の目標として作動することで、本体弾頭は前方弾頭にわずかに遅れて後を追い、目標への障害のない経路を通過できる。 APSが次の迎撃を開始するには0.2秒から0.4秒間の遅延を要し、停止する。この時間的間隔は、イスラエルのシステムを打破するに充分である。」と述べている。
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