アクナキャリー協定
【英】: achnacarry agreement
インドにおける Standard Oil(N.J.)(→ExxonMobil Corporation)と Shell との販売競争に端を発した世界的な石油販売競争を収拾するため、1928 年に前記 2 社および Anglo-Persian Oil(現在の BP)の 3 社の間に結ばれた生産、販売、輸出協定であり、公式名称は「1928 年 9 月 17 日のプール・アソシエーション」であるが、協定締結の場所が Shell の社長である H.W.Deterding(ヘンリー・デターディング、オランダ人、1866~1939)の居城のあるイギリスのアクナキャリーであったところがら、この名がある。 この協定では、1928 年当時の各社売上げ比率を維持するため、総消費量が増加した場合には、その増加分を、上記売上げ比率を基に配分するとの取り決めも行っていることから、別名、現状維持協定とも呼ばれている。協定の適用区域は、アメリカとソ連を除く全世界であり、競争の回避のほか、各社設備の共同利用による利益の増加も意図していた。また、以後、上記 3 社は、カルテル維持のため、アメリカ大手石油会社にも参加を呼びかけた。 |

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