寡占体制
【英】: oligopoly
一つまたは一群の製品について少数の供給者で市場のシェアの大部分を占有している状態。 このような状況では少数の供給者が共同して市場を支配することが容易にできることから、各国とも独占禁止法において極端な寡占を防止する措置を講じているが、国際市場においては実効ある寡占防止手段はない。国際石油市場が長年にわたり、セブン・シスターズと呼ばれる 7 大国際石油会社による寡占体制下にあったことは有名である。この 7 社グループによる寡占はよく国際石油カルテルといわれてきた。1928 年に、当時世界石油市場を寡占していた Standard Oil(New Jersey)、Royal Dutch/Shell、Anglo-Persian Oil の 3 社がアクナキャリー協定によりカルテルを結成し、その後第二次世界大戦までの間に他社も参加した国際石油カルテルが存在していたことは証明されている。戦後もこのカルテルが存在していたかということについては議論があるところであるが、いずれにせよ、1970 年代前半に、既存石油利権の産油国国営会社への割譲が進み、また原油価格が OPEC により決定されるようになるまでは、セブン・シスターズが国際原油取引市場で大きなシェアを占め、価格を統一的に決定・維持していた。 |

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