『プリンセス・マサコ』騒動
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「第三書館」の記事における「『プリンセス・マサコ』騒動」の解説
「プリンセス・マサコ」も参照 皇太子徳仁親王妃雅子の苦悩と内情を描いたとされるベン・ヒルズ(オーストラリア・シドニー・モーニング・ヘラルドの元東京特派員でフリージャーナリスト)の著書『プリンセス・マサコ』(副題は「菊の玉座の囚人」)の日本語翻訳版を2007年8月に出版(訳・藤田真利子)。この出版については宮内庁・外務省・皇室・講談社を巻き込んだ紛糾が発生した。 この本の英語版原書は2006年に出版され、日本語版は2007年3月に講談社が出版を決めていた。ここに宮内庁と外務省が「日本の皇室が、ダイアナ妃による……レプロシー・ミッション……への支援のような論議を呼ぶ事柄に関わりをもつことはありえない」という部分に対し、事実誤認だとして著者に公開質問を行った。 講談社は、宮内庁の対応を受け、「東京やバンコクのナイトクラブなどへの出入り。手が早い。これ以上皇室の名が汚される前に手を打つ必要があった」(皇太子よりも早く結婚することになった文仁親王の結婚についての噂についての記述)など、原文にあった149箇所に渡る記述を削除し、最終的に出版中止を決めた。 著者は、宮内庁と外務省が出版社に直接出版中止を依頼もしくは強制したとの証拠はないにもかかわらず、講談社の発行中止について、「日本国民は本で示される事実を知る権利がある」「あからさまな表現の自由に対する攻撃」と評している。 第三書館側は問題部分への指摘は出版中止の理由には当たらないとしている。
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