『プレイタイム』とは? わかりやすく解説

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『プレイタイム』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:29 UTC 版)

ジャック・タチ」の記事における「『プレイタイム』」の解説

長編第4作は、大作プレイタイム(Playtime)』(1967年)である。このコメディ映画にはプロットがほとんど存在せず劇中ではユロ氏と一団アメリカ人観光客が街を彷徨う中、フランス古き良き伝統発見するタチ私財投げ打ち、ほぼ10年がかりでこの超大作取り組んだ近未来パリ舞台とするために、高層ビル林立する一つ都市作り上げられている。当時フランス映画史上最大の製作費をかけ、しかも高画質にするため70mm磁気6チャンネルフォーマット使って壮大な世界構築された。『プレイタイム』のオリジナル155分の長尺であったが、タチ自身の手126分まで短縮され、しかも経理上の問題から次々と短縮され米国での公開ヴァージョンでは93モノラルまでカットされ公開された。 公開当時、『プレイタイム』は一部批評家には絶賛されたが、多くマスコミからは酷評受けて興行的に惨敗し、その失敗一生タチまとわりついた。2002年になってようやく、カンヌ国際映画祭歿後20周年記念上映126分70mmヴァージョン復元されている。タチは自らの作品登場人物一人ひとりの動きをまるでバレー振付師のように実演して見せたという(女性の場合女装してまで実演した)。画面構成から俳優動きまであくまでも完全主義であったのである。 『プレイタイム』製作中資金難に陥り、製作が一時止まった時、短編ぼくの伯父さん授業Cours du soir)』(1967年)が撮られる。これは、ユロ氏が彼のコメディ出来の悪そうなコメディアン志望者たちに伝授するという内容であった劇中には郵便配達人フランソワの姿も登場しており、懐かしさ帯びている。

※この「『プレイタイム』」の解説は、「ジャック・タチ」の解説の一部です。
「『プレイタイム』」を含む「ジャック・タチ」の記事については、「ジャック・タチ」の概要を参照ください。

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