『プレイライト』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 15:10 UTC 版)
「プレイライト」という発音になる英語の playwright は、「play(プレイ=劇)」と「write(ライト=書く)」 が合成されて「playwrite」となり、さらに綴り字が変わった、というわけではなく、全く異なる語源からきている[要出典]。wright は古い英語の単語で、職人や大工など何かを作る人を意味した(車大工は、wheelwright、cartwright という)。つまり、playwright は、言葉や主題、その他の要素を組み上げてドラマの形にする者、劇を作る職人、という意味である[要出典]。「書く」ことを意味する write と同音異字になっているのは、全くの偶然である[要出典]。 英語の playwright という言葉を作ったのはイングランドの詩人ベン・ジョンソンのようで、彼のエピグラム49「劇作家へ (TO PLAYWRIGHT)」では、単なる商売としてウケるように作品を作っていく劇作家を見下したような表現として、「プレイライト」が用いられていた。ジョンソンは自身も戯曲を書いていたが、自分のことは常に「詩人 (poet)」と称していた。当時の劇は常に韻律をともなっていたので、それを作るのは詩人の仕事と考えられていたからである。こうした見方は19世紀はじめまで存在していた。しかし、その後は、playwright という言葉の否定的な含意はなくなった。
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