「B級」という価値観
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/14 15:38 UTC 版)
こういった表現や評価は価値観の多様化に従って増加する傾向にあり、従来は映画関連でもレンタルビデオなど少ない出資で映画作品が楽しめるようになっていった1980年代以降に「B級映画」などの言葉が一種の揶揄と賞賛をない交ぜにした表現として一般にも用いられるようになっていったが、元々は低予算映画の代名詞的な業界用語で、1932年から1947年に掛けてアメリカ合衆国内で制作された短期間撮影の低予算映画を指していた(→B級映画のなりたち)。 カルト映画は、熱狂的な愛好者層が存在する作品のことであるが、この辺りは低予算映画であっても人を熱中させる要素があったり、後の大スターが有名になる以前に出演していた作品であったり他の分野の大物が主演した作品であったりと言うギャップを楽しんだり(ロナルド・レーガン出演の西部劇やミル・マスカラスらが主演するルチャシネマなどはその好例)と、人により様々な理由により支持されている作品である。ただ「B級映画」の場合は「良質な作品に比べ劣っている」という側面を含むことから、中には封切り直後に「B級作品」と酷評を受け、人々の記憶から消え去った作品も無いではない。 映画以外に目を向けると「B級グルメ」や「B級スポット」などと言う言葉が存在する。これらは上に(長々と)述べたように「カルト的な人気を持つ」一方で「品質的には上質とは言い難い」ような評価を被るものである。例えば食通が唸るような美食がA級のグルメであるとするならば、B級グルメの場合は「街の美味しいラーメン屋」や「意外に美味しいスナック菓子」など、より大衆的でリーズナブル(安価)なものである。 B級は二番目とされる事があるが、A級の上にS級、AA級などが有る場合は三番目、四番目と落ちる。
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