「月の光」と名のついた音楽作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 02:04 UTC 版)
「月の光」の記事における「「月の光」と名のついた音楽作品」の解説
ヴェルレーヌの詩『月の光』。およびフォーレがそれに曲をつけた歌曲。ピアノ伴奏版と室内管弦楽伴奏版があり、後者は『マスクとベルガマスク』(ヴェルレーヌの詩を元にルネ・フォーショワが書き下ろした戯曲)の劇中で使われたが、同名の組曲版には収録されていない。 ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』の第3曲。ドビュッシーの作品の中で最も有名な曲の1つである。前項と同じくヴェルレーヌの詩から着想を得ている(組曲のタイトルである『ベルガマスク』は、ヴェルレーヌの詩の一節「マスクとベルガマスク(仮面劇とベルガモ風舞曲)」から取られている)。もとはピアノ曲であるが、種々の編曲により、色々な楽器で演奏されている。冨田勲によるシンセサイザー版は、アメリカで高い評価を受け、その後のシンセサイザー音楽ブームのきっかけになった。また、歌詞をつけてNHKの『みんなのうた』で放映されたこともある。ストコフスキーによる編曲は、ディズニーのアニメーション映画「ファンタジア」で使用された。 映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」では、「月の光」を奏でるオルゴールが重要な役回りを演ずる。映画「オーシャンズ11」ではフィラでルディア交響楽団によるオーケストラ版がエンディングの噴水ショーの楽曲として使用された。 ドビュッシーの『艶なる宴』(詩はヴェルレーヌ)の中の1曲(歌曲)。初版と改訂版の2つの版を持ち、『艶なる宴』に収録されているのは後者である。 フランス民謡(原題:Au Clair de la Lune)。日本語題は一般に「月の光に」とされる。1860年4月9日にフォノトグラフにて記録された図形は、女性の唄う「月の光に」であり、フランス科学アカデミーはこれを「人類最古の録音」としている。 たまの楽曲。詩人である中原中也の同名の詩に石川浩司が曲を付けたもの。アルバム『そのろく』に収録されている。なお、「月光」や「ムーンライト」と名のついた音楽作品は、月光を参照されたい。
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