「ホテル玄海」関係者
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「天使が消えていく」の記事における「「ホテル玄海」関係者」の解説
蟻川 国光(ありかわ くにみつ) 「ホテル玄海」の社長。「ホテル玄海」の他にも博多駅地下にスナックバー「グッピー」を経営している。65、6歳。小柄でほとんど笑顔を見せない。亡くなった先妻との間に梨枝より2つ年下の娘・文子がいる。かなりの我儘で身内に対してはワンマンだったが、外部では社交上手で通っていた。対馬小路にある白壁の瀟洒な洋館に住んでいる。 朝飲むことが日課だった牛乳に入っていた青酸カリによって死亡する。 楠 信一郎(くすのき しんいちろう) 「ホテル玄海」の支配人。社長である蟻川国光の甥(蟻川の妹の子供)。32歳。顔立ちは上品でキリッと冴えた目には怜悧そうな光があるが、胆嚢に持病があり、痩せぎすで普段から顔色が冴えない。両親が早くに亡くなったため、国光の世話で大学を出て、ホテルに勤めるようになった。 蟻川 梨枝(ありかわ りえ) 国光の妻。32歳。前の夫とは死別しており、国光とは4年半程前に再婚した。子供はいない。国光と先妻との娘である文子に対しては特に義母らしい心遣いもしないが、悪口も言わない。シミ一つない陶器のような沈んだ小麦色の肌をしており、見た目は上質な細工のフランス人形のようだが、身体が弱く、不眠症で睡眠薬を常用している。水彩画の稽古に通っている。 伊能 文子(いのう ふみこ) 現在は別府の雅範の許に嫁いでいる国光と先妻の間の娘。30歳。梨枝とは違う部類の美人で、派手やかな雰囲気。自分と2歳しか変わらない父の後妻である梨枝のことが気に食わず、ひと月に1回実家を訪れては批判めいたことを口にし、梨枝と楠の仲も疑っている。 伊能 雅範(いとう まさのり) 文子の夫で伊能建商社長。35、6歳。がっしりとした体つきの大男で、いかにも田舎の建築屋のおやじのような風貌。服装や持ち物には無頓着。質実剛健タイプで、国光のことは苦手。上の子は幼稚園に通っている。 坂本 竜平(さかもと りゅうへい) / 木村 達也(きむら たつや)<偽名> スナック「グッピー」のコック。最初は「ホテル玄海」で事務の仕事についていた。伊能の会社で先代から働いている専属大工の息子ということで雅範の紹介で雇ったが、店の金を使い込んだり、金銭トラブルがあると噂されて素行が良くなかった。しかし楠は「気の小さい、嘘のつけない男」であると評している。痩せていて背が高い。人形町のアパートに住んでいる。 亜紀子に対しては偽名を名乗る。 吉田 サキ子(よしだ さきこ) 蟻川家に仕えて3年目のお手伝い。17,8歳。むきたてのゆで卵のような肌で体格が良く、太い三つ編みを背まで垂らしている。対馬出身。
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