《控除》の正しい読み方
「控除」の正しい読み方
「控除」の正しい読み方は「こうじょ」である。「控」は音読みが「こう」、訓読みは「ひか(える)」「のぞ(く)」「つ(げる)」となる。このうち、「のぞ(く)」と「つ(げる)」は常用漢字表にはない読み方だ。「除」は、音読みでは「じょ」「じ」と読む。訓読みは、「のぞ(く)」「はら(う)」「の(ける)」「よ(ける)」「つ(きる)」である。「のぞ(く)」以外は、常用漢字表にはない読み方となる。「控除」の意味解説
「控除」の意味は、「(金銭や数量などを)差し引くこと、除くこと」である。特に、「所得控除」や「税額控除」など税金の優遇について多く使われる。なぜ「控除」と読むのか・理由
「控除」は、音読みを組み合わせて「こうじょ」と読む。「除」には「ジョ」「ジ」という読みがあるが、この熟語では取り除くという意味がある「ジョ」が使われている。「控除」の類語・用例・例文
「控除」の類語は、「差し引き」「天引き」などである。用例としては、有島武郎の「広津氏に答う」の中に「もし思想からこの特色を控除したら、おそらく思想の生命は半ば失われてしまうであろう」がある。同じく有島武郎の「カインの末裔」には、「彼らは案の定燕麦売揚代金の中から厳密に小作料を控除された」という表現が見られる。アクサ生命のサイトでは、「配当金がある場合は、支払った保険料から配当金相当額を控除した金額が申告額となります」のように使われている。例文としては「あらかじめ、給与から雇用保険料や所得税などを差し引くことを天引きという」「税金の控除はよい制度にも思えるが、女性の社会進出など別の側面から見ると批判も多い」などがある。「自営業者が確定申告をする際の所得とは、売り上げから経費を控除した額である」「医療費から保険料を控除した金額が10万円以上の場合は、給与所得者でも確定申告をした方がよい」などの使い方もできる。
「控除」の英語用例・例文
「控除」の英語は、「deduction」である。用例としては特許庁の文書に「A single display of 'ZEI' and the combinational display of 'ZEIKOMI (before tax deduction)' and 'ZEINUKI (after tax deduction)' are made on the upper stage side」(『税』単独の表示と『税込み』‐税金を控除する前、および『税抜き』‐税金を控除したあとの組み合わせ表示は、上段側で行う)がある。「deduction」は経済産業省によって、「Increase the maximum amount of tax credit deduction」(税額控除額の控除上限を引上げ)のように用いられている。例文としては「Is the deduction reasonable from the wage of the plate broken during the part-time job?」(バイト中に割れた皿の代金の、賃金からの控除は妥当だろうか)、「For this couple, it is more practical for the wife to work than to get a spousal deduction」(この夫婦の場合、配偶者控除を受けるよりも妻が働く方が実際的だ)などがある。「Can the word deduction be used at any time?」(控除という言葉は、どんなときでも使えるのだろうか)などの使い方もできる。
- 《控除》の正しい読み方のページへのリンク