《拾得物》の正しい読み方
「拾得物」の正しい読み方
「拾得物」の正しい読み方は「しゅうとくぶつ」である。「拾得物」の意味解説
「拾得物」とは「拾得した遺失物」「拾った落とし物や忘れ物」を示す言葉である。拾得物が発生した場合の対応については、遺失物法という法律で定められており、それを拾った場所によって、大きく2パターンの対応が必要である。まず、お店やショッピングセンターなどの施設内で拾った場合は、「24時間以内に施設に届け出ること」が必要である。また路上などで拾った場合は、「一週間以内に警察署へ届け出ること」が必要である。この期限を過ぎてしまった場合は、「一定期間経過後、拾得物の所有権を主張する」などの拾得者の権利が失われるため、注意が必要である。
また拾得物の保管期間については、3ヵ月間と遺失物法で定められている。
なぜ「しゅうとくぶつ」と読むのか・理由
「拾」の音読みは「しゅう」「じゅう」、訓読みは「ひろ(う)」である。「拾」の成り立ちは会意文字であり、「手」の象形と「容器」の象形を組み合わせで成り立っており、「手で容器を持っている状態」を示す文字として「拾」という文字が生まれた。そこから転じて「ひろって集めること」「ひろうこと」を意味する文字として使われるようになった。
「得」の音読みは「とく」、訓読みは「え(る)」「う(る)」である。
「得」の成り立ちは会意兼形声文字であり、「分岐する道の一部」「貨幣」「手」を示す象形の組み合わせで成り立っている。このことから「道を進んで貨幣を手にする/手に入れる」という意味で使われるようになり、転じて貨幣のみではなく「何かを手に入れる」という意味で使われるようになった。
「物」の音読みは「ぶつ」「もつ」、訓読みは「もの」である。
「物」の成り立ちは会意兼形声文字であり、「牛」と「勿」の組み合わせで成り立っている。元々は牛を示す文字であったが、そこから転じて広い意味での「もの」を示す文字として使われるようになった。
これらの三文字を組み合わせることで、「拾って手に入れたもの」という意味の「拾得物」という言葉が生まれた。
「拾得物」の類語・用例・例文
・「拾得物」の類語落とし物、忘れ物
・用例/例文
「当施設内で発生した拾得物は、管理センターまでお持ちください。ご協力をお願いいたします。」
「拾得物を拾った人は、拾得物に関するいくつかの権利を有している」
「子供が学校で習ったとおりに拾得物を警察に届けたので、おおいに褒めた」
「拾得物」の英語用例・例文
・「拾得物」の英語Found items
・用例/例文
I delivered the found item to the police station.(私は拾得物を警察署に届けた。)
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