《ご利益》の正しい読み方
「ご利益」の正しい読み方
「ご利益」の正しい読み方は、「ごりやく」である。「利益」に尊敬の意味合いを持つ「ご」が追加されている形だ。「利益」には「りえき」という読み方もあるが、「りやく」と「りえき」では意味が大きく異なる。そして、「りやく」と読む場合の「利益」には、尊敬の意味を持たせる必要がない。そのため、「ご利益」という表現の場合は、「ごりやく」という読み方以外はない。「ご利益」の意味解説
「ご利益」は、仏教用語であり、神仏から授かる幸福や恵みのことを指す。厳密には「御利益」と表記するが、「御」をひらがなにした「ご利益」も、一般的に広く使用されている。「りやく」と読む場合の「利益」には、「他者に分け与える」という意味がある。その意味が、神仏が人に幸福や恵みを分け与えると解釈される形だ。そして、敬うべき存在である神仏から授かる幸福や恵みということで、尊敬を意味する「ご」が付け足されて「ご利益」となる。なぜ「ごりやく」と読むのか・理由
「ご利益」を「ごりやく」と読むのは、仏教用語での「利益」の読みが「りやく」だからである。「りえき」と読む場合の「利益」は、儲けや得になることといった意味となる。神仏から授けられる、幸せや恩恵といった意味合いは含まれない。そして、儲けや得は、特に尊敬する必要がない。したがって、尊敬の意味を持つ「ご」が付いた「ご利益」は、「ごりやく」と読む。「ご利益」の類語・用例・例文
「ご利益」は、神仏や神社などが与えてくれる幸福や恩恵を指す場合が多い。例文にすると、「この神社は、ご利益目当てで訪れる人が多い」「あの神は金運に関するご利益があるということで、全国的に有名である」「最近運が悪いことが続いているため、ご利益がある神社にお参りしようと思う」といった形となる。「ご利益」の類語としては、「ご利生(ごりしょう)」が挙げられる。神仏からの恩恵という意味を持つ言葉であり、「ご利益」と同義である。また、「天の恵み」という類語もある。自然や神仏から与えられた恵みという意味を持つ表現だ。元は生活に欠かせない日光や、穀物を育ててくれる雨を指す表現であった。そして、天候は人の計り知れないものであるため、「天の恵み」には予想外の幸運や恩恵という意味合いがある。
「ご利益」の英語用例・例文
「ご利益」を英語で表現すると、「benefit」となる。「ためになること」や「恩恵」を意味する単語である。また、「幸運をもたらす」という意味合いの、「bring good luck」が使用できる場合もある。例文を挙げると、「The benefit of this shrine is the prevention of all diseases.(この神社ご利益は万病予防だ)」「This god is famous for bringing wide variety of good luck.(この神は様々なご利益があるということで有名だ)」といった形だ。- 《ご利益》の正しい読み方のページへのリンク