田中光顕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/25 04:07 UTC 版)
家族
- 祖父：金沢正敏
- 父：浜田金治
- 本人：田中光顕（浜田辰弥）
- 妻：伊輿子 - 明治の新興宗教家・阿吽鉢羅婆（あむはらば）の信者でもあった[6]。
- 後妻：小林孝子 - 静岡県江尻町出身の平民・小林八郎の庶子[6]。父・八郎は栃木県で金港堂系列の書店を経営し、教科書疑獄事件に関わった人物[6]。お茶の水女学校を卒業後、1909年に21歳で67歳の田中と結婚[6]。身分違いのため形式上土方久元の養女の名義を得て嫁いだ[6]。二人の仲をとりもった金杉英五郎の元情婦と新聞に書き立てられ、田中の宮内大臣罷免を招いた[7][8]。のちに離婚し、1915年写真師蒔田実と再婚[9]。1930年には『小林孝子懺悔秘話』（山西健吉著）が出版された[10]。
- 父：浜田金治
栄典
- 位階
- 明治2年10月3日 - 正七位[12]
- 明治4年
- 1879年（明治12年）12月16日 - 正五位[12]
- 1885年（明治18年）7月25日 - 従四位[12][13]
- 1886年（明治19年）10月20日 - 従三位[12][14]
- 1894年（明治27年）6月30日 - 正三位[15]
- 1899年（明治32年）6月21日 - 従二位[16]
- 1906年（明治39年）6月30日 - 正二位[17]
- 勲章等
- 1877年（明治10年）12月8日 - 勲三等旭日中綬章[12]
- 1882年（明治15年）12月29日 - 勲二等旭日重光章[12][18]
- 1887年（明治20年）5月9日 - 子爵[12][19]
- 1889年（明治22年）11月25日 - 大日本帝国憲法発布記念章[12][20]
- 1892年（明治25年）12月29日 - 勲一等瑞宝章[21]
- 1900年（明治33年）5月10日 - 旭日大綬章[22]
- 1906年（明治39年）4月1日 - 旭日桐花大綬章[23]・明治三十七八年従軍記章[24]
- 1907年（明治40年）9月23日 - 伯爵[25]
- 1915年（大正4年）11月10日 - 大礼記念章[26]
- 1932年（昭和7年）1月14日 - 御紋付銀杯[27]
- 外国勲章佩用允許
- 1899年（明治32年）7月4日
- イタリア王国：サンモーリスエラザル第一等勲章[28]
- 大清帝国：頭等第三双竜宝星[28]
- 1901年（明治34年）4月16日 - フランス共和国：レジオンドヌール勲章グラントフィシエ[29]
- 1904年（明治37年）11月29日 - 大韓帝国：大勲位李花大綬章[30]
- 1907年（明治40年）2月9日 - 大韓帝国：大勲位瑞星大綬章[31]
- 1908年（明治41年）10月19日 - 大清帝国：頭等第二双竜宝星[32]
著作
単著
- 『維新風雲回顧録』大日本雄弁会講談社、1928年3月。 NCID BN14289721。全国書誌番号:46077458。
- 『維新風雲回顧録』大和書房、1968年3月。 NCID BN04705626。全国書誌番号:68009044。
- 『維新風雲回顧録』河出書房新社〈河出文庫〉、1990年9月。ISBN 9784309471990。 NCID BN13217554。全国書誌番号:90055848。
- 『最後の志士が語る維新風雲回顧録』（改題版）河出書房新社〈河出文庫〉、2010年8月。ISBN 9784309410319。 NCID BB02998675。全国書誌番号:21809407。
- 『維新夜話』改造社、1936年4月。 NCID BA49951962。全国書誌番号:46044306。
- 田中直樹 編『憂国遺言』鱒書房、1940年4月。 NCID BA36339184。全国書誌番号:44012047 全国書誌番号:46075706 全国書誌番号:47038770。
共著
- 頭山満、伊藤痴遊、田中光顕『吉田松陰と長州五傑』国書刊行会、2015年7月。ISBN 9784336059444。 NCID BB19272153。全国書誌番号:22621464。
監修
- 沢本孟虎 編『水戸幕末風雲録』常陽明治記念会、1933年9月。 NCID BN11914080。全国書誌番号:46004630。
- ^ 『官報』第2347号、明治24年4月30日。
- ^ 『官報』第3669号「彙報 - 官吏薨去及卒去」1939年3月31日。
- ^ 日本大百科全書(ニッポニカ)「田中光顕」
- ^ JAしみず
- ^ Company, The Asahi Shimbun. “【番外編】土佐出身者の心に生きる龍馬 - ことばマガジン：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2023年7月23日閲覧。
- ^ a b c d e 田中光顯とおかう『名流情話』泉斜汀、蜻蛉館、1917
- ^ 金杉英五郎久作関係人物誌
- ^ 『朝日新聞の記事にみる恋愛と結婚』朝日新聞社、1997, p202-205
- ^ 婦女新聞社『婦人界三十五年』(1935.05)大正4年（1915）2月渋沢社史データベース
- ^ 小林孝子懺悔秘話 : 附・女妖高橋お伝国立国会図書館リサーチ
- ^ 田中遜君『大日本人物名鑑. 〔巻4の1〕』ルーブル社出版部、1921
- ^ a b c d e f g h i j 田中光顕 - 国立公文書館デジタルアーカイブ
- ^ 『官報』第621号「叙任」、明治18年7月27日。
- ^ 『官報』第994号「叙任」、明治19年10月21日。
- ^ 『官報』第3301号「叙任及辞令」、明治27年7月2日。
- ^ 『官報』第4791号「叙任及辞令」、明治326月22日。
- ^ 『官報』第6901号「叙任及辞令」、明治39年7月2日。
- ^ 「陸軍少将黒川通軌外六名勲二等ニ進叙」 アジア歴史資料センター Ref.A15110025500
- ^ 『官報』第1156号「叙任及辞令」、明治20年5月10日。
- ^ 『官報』第1928号「叙任及辞令」、明治22年11月30日。
- ^ 『官報』第2853号「叙任及辞令」1893年1月4日。
- ^ 『官報』第5054号「叙任及辞令」、明治33年5月1日（NDLJP:2948348）
- ^ 『官報』第7194号「叙任及辞令」1907年6月24日。
- ^ 『官報』第7578号・付録「辞令」、明治39年9月28日。
- ^ 『官報』第7273号「授爵・叙任及辞令」、明治40年9月25日。
- ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」、大正4年12月13日。
- ^ 『官報』第1510号「宮廷録事-恩賜」1932年1月15日。
- ^ a b 『官報』第4810号「敍任及辞令」、明治32年7月14日。
- ^ 『官報』第5365号「叙任及辞令」、明治34年5月24日。
- ^ 『官報』第6433号「叙任及辞令」、明治37年12月8日。
- ^ 『官報』第7200号「叙任及辞令」、明治40年7月1日。
- ^ 『官報』第7600号「叙任及辞令」、明治41年10月24日。
- ^ Let's Enjoy Tokyo
- ^ 古谿荘文化財オンライン
- ^ 古谿荘パンフレット富士市文化振興課
- ^ 多摩市長が自分名義に 売却したり担保にも 事業せず負債八億『朝日新聞』1978年（昭和53年）4月18日朝刊、13版、23面
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