手嶌葵 手嶌葵の概要

手嶌葵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/29 17:50 UTC 版)

手嶌 葵
基本情報
生誕 (1987-06-21) 1987年6月21日(36歳)
出身地 日本 福岡県春日市[1]
ジャンル J-POP
職業 歌手
活動期間 2005年 -
レーベル ヤマハミュージックコミュニケーションズ2005年 - 2011年
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント2012年 - )
事務所 ランデブー
共同作業者 谷山浩子
新居昭乃
吉田ゐさお
公式サイト 手嶌葵
手嶌葵
YouTube
チャンネル
活動期間 2020年 -
ジャンル 音楽
登録者数 約18万人
総再生回数 約7121万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2024年2月29日時点。
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人物

幼い頃から両親の影響で古いミュージカル映画に親しみ、趣味は映画鑑賞である。特に好きな映画として挙げているのは、『オズの魔法使い』『秘密の花園』『小公子』『ティファニーで朝食を』等[5][6][7]。ミュージカル映画では『パリの恋人』(1957年スタンリー・ドーネン監督)や『メリー・ポピンズ』(1964年ロバート・スティーブンソン監督)を数えられないほど何度も見たと述べている[8]。またスタジオジブリ作品では、『紅の豚』がお気に入りであると公言している[9]。両親が洋楽好きだったこともあり、ルイ・アームストロングエラ・フィッツジェラルドビリー・ホリディなどのジャズ・シンガーが好きで、特に中学時代に聴いたルイ・アームストロングの「ムーン・リバー」に衝撃を受けてジャズが好きになった[5]。そうやって日頃から慣れ親しんできた映画音楽ジャズが彼女の音楽のルーツとなった[10][11]

自身の性格として「頑固で気が強い」と自己分析しており、映画『ゲド戦記』にて自身が声を当てたテルーにも、「頑固者なところや負けず嫌いなところなど、似ている部分はある」と答えている[5][9]。また、カメラが苦手である旨を語っている[12]。作品自体の評価は芳しくなかった原作者のアーシュラ・K・ル=グウィンも手嶌の歌唱については「吹き替えになるときにも愛らしい『テルーの唄』はオリジナルのまま収録されることを願います」と絶賛した[13]

中学生の頃、対人関係の問題から登校拒否に近い状態になった[12]。その時に心の支えとなったのがベット・ミドラーの「The Rose」であり、アマチュア時代からライブでカバーしている。このカバーの音源がデビューのきっかけとなる[9]

略歴

中学を卒業後、音楽の技術を身につけながら高校や短大の卒業資格を取得できる福岡のC&S音楽学院に入学して本格的に歌を学び始め[5]、アマチュアで音楽活動を開始する。

2003年、福岡で行われたヤマハ音楽振興会主催の『TEENS' MUSIC FESTIVAL』が協賛するイベント『DIVA』に出場[2][6]2004年にも前年に引き続き、『DIVA』に出場する[2][6]

2005年3月韓国で行われたイベント『日韓スローミュージックの世界』に出演[2][6]。このイベントがきっかけで、後日、ヤマハの関係者からスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーにデモCDが手渡された。これに収録された「The Rose」のカバーに惚れ込んだ鈴木プロデューサーの薦めでデモを聴いた宮崎吾朗監督も彼女の歌を気に入り、当時まだ無名の新人ながらジブリ映画ゲド戦記』のテーマソングを歌う歌手に抜擢される[2][6][9]。また映画のテーマソングだけでなく、ヒロイン・テルー役の声優も務めることになった[2][9]

2006年6月7日、映画挿入歌として映画公開に先駆けて発売されたシングル「テルーの唄」でメジャーデビューを果たす。このCDはオリコンで初登場5位を記録。出荷枚数は約30万枚[14]音楽配信での楽曲ダウンロード件数は当時のスタジオジブリシリーズの主題歌で最大の約65万件[14] を記録。

2012年9月30日福岡県春日市より「市民文化賞」を授与された[15]

年譜


  1. ^ 手嶌葵 特集~魅惑のウィスパー・ヴォイス”. Billboard JAPAN. 2017年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
  2. ^ a b c d e f 主題歌・音楽について”. 映画『コクリコ坂から』公式サイト. 2017年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
  3. ^ 【インタビュー】不安や寂しさに寄り添いたい、手嶌葵 自身にも重ねた「東京」”. MusicVoice (2017年11月24日). 2019年4月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
  4. ^ 手嶌葵のプロフィール”. ORICON NEWS. 2017年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月2日閲覧。
  5. ^ a b c d 中村宏覚. “So-net Music: 手嶌葵 インタビュー”. So-net. 2008年6月11日閲覧。
  6. ^ a b c d e “The Rose 〜I Love Cinemas〜” by 手嶌葵 Organic Music|Green Café”. 84.4fm エフエムたちかわ(FM Tachikawa 84.4 MHz) (2012年6月4日). 2013年6月10日閲覧。[リンク切れ]
  7. ^ 手嶌 葵 本人によるアルバム紹介!”. HMV (2009年9月29日). 2013年6月10日閲覧。
  8. ^ 30代を迎えた手嶌葵 あこがれの女性に近づくためのステップ”. CINRA.NET. 2020年8月4日閲覧。
  9. ^ a b c d e 東宝 映画トピックス”. 東宝. 2007年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年8月22日閲覧。
  10. ^ 今泉晃一. “塩谷哲・手嶌葵インタビュー”. Bunkamura. 2008年6月11日閲覧。
  11. ^ キレイ・ライフ. “手嶌葵さんインタビュー”. 九州電力. 2008年6月11日閲覧。
  12. ^ a b テレビ東京みゅーじん』、2007年10月14日。
  13. ^ 原作者『ゲド戦記』“アレンの父親殺し”にガッカリ… ブログで酷評したワケとは?【ネタバレあり】”. TSUTAYA. 2018年1月12日閲覧。
  14. ^ a b キャラアニ.com: DVD: ゲド戦記”. キャラアニ.com. 2008年9月19日閲覧。
  15. ^ 市報かすが 平成24年11月1日号p13
  16. ^ “世界に見せたい日本のドラマ 『あさが来た』『赤めだか』がグランプリ”. ORICON STYLE. (2016年11月7日). https://www.oricon.co.jp/news/2081070/full/ 2016年11月7日閲覧。 
  17. ^ タワーレコード発売盤のみオリジナルスリーブジャケット仕様。
  18. ^ 初回プレス盤『西の魔女が死んだ』特製ポストカード封入。
  19. ^ 松本隆トリビュートに細野晴臣、YUKI、マサムネ、小山田壮平ら参加”. 音楽ナタリー (2015年5月4日). 2015年5月26日閲覧。
  20. ^ a b 雄大な大海原を旅する帆船上で有村架純さんが地球の未来を想う!新CM「未来への航海 エネルギー」篇11/27~OA ─ CM楽曲は手嶌葵さんが歌うカバー曲『瑠璃色の地球』』(プレスリリース)株式会社東芝、2021年11月26日https://kyodonewsprwire.jp/release/2021112539172022年2月14日閲覧 
  21. ^ a b 株式会社東芝 企業TV-CM曲で、松田聖子さんのカバー曲「瑠璃色の地球」歌唱決定!』(プレスリリース)株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント、2021年11月26日https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A024306/109.html2022年3月2日閲覧 
  22. ^ 手嶌葵、宮崎吾朗監督と3度目タッグ 『山賊の娘ローニャ』10月放送”. ORICON STYLE (2014年7月11日). 2014年7月11日閲覧。
  23. ^ “手嶌葵、次期月9主題歌歌う 有村架純&高良健吾感激「心がしめつけられる」”. ORICON STYLE (株式会社oricon ME). (2015年12月14日). https://www.oricon.co.jp/news/2063787/full/ 2015年12月14日閲覧。 
  24. ^ “西川美和監督作「永い言い訳」本予告が解禁、挿入歌は手嶌葵”. 映画ナタリー. (2016年5月31日). https://natalie.mu/eiga/news/188772 2016年5月31日閲覧。 
  25. ^ “松任谷夫妻、角川氏と23年ぶりタッグ!「みをつくし料理帖」主題歌手掛ける”. SANSPO.COM (産経デジタル). (2020年5月11日). https://www.sanspo.com/article/20200511-4YLMZCGPUFLNBLBSAGR2ZYKWQ4/ 2020年5月11日閲覧。 
  26. ^ 海がきこえる/ゲド戦記”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月18日閲覧。
  27. ^ "鷹(たか)を継ぐもの". NHK. 2023年6月30日. 2023年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月24日閲覧


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