居酒屋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 00:44 UTC 版)
定番メニュー
居酒屋は様々な形態のお店があるが、「居酒屋といえばたいていこれは提供している」という、「定番メニュー」がある。主なものを下に列挙する。
酒類
- 日本酒(熱燗、吟醸酒)
- ビール(ビールと称して発泡酒や第三のビールを出す店がある)
- 焼酎
- サワー(主に関東地方、ハイサワーが有名。他地域ではチューハイが主)
- チューハイ
- ワイン
- ウイスキー、ハイボール(近年に取り扱う店舗が増えている)
- ホッピー(主に関東地方)
料理
- サラダ(ポテトサラダ、マカロニサラダなど)
- おでん
- 焼き鳥
- 冷や奴
- 枝豆
- 刺身
- 唐揚げ
- 漬け物(お新香)、キムチ
- 乾きもの(柿ピー、裂き烏賊など)
- 塩辛
- もつ(ホルモン)料理(もつ煮込み、酢もつ、ホルモン焼き、もつ鍋など)
- だし巻き卵
- ポテトフライ
お通し、突き出し
入店して酒を注文すると、他に何も頼んでいなくても小皿や小鉢に入った一品料理が出てきて代金を取られる場合が多い。これは「お通し」もしくは「突き出し」と呼ばれるもので、最初の注文が入ってから客に出すまでの時間をつなぐためとされる。関東では「お通し」、関西では「突き出し」と呼ぶ所が多いようだが、両者で正反対の言葉を同義語として使っている。
あらかじめ作っておいてすぐに出せるもの、あるいは前日の残り物などを上手く処理して出す。枝豆のほか、前日に刺身で出していた魚を煮付けにして出すなど、いくつかの例がある。店側にとって、お通しは「客単価を確実に上げられるうえ、質をあまり問われないので利益率が高くありがたい商品」として重宝されている側面もある[9][10][11]。
「頼んでいないから代金は払わない」などのトラブルを回避するため、「(お通しを)頂戴致します」[注釈 1]「酒類をご注文のお客様にお召し上がり頂きます」[注釈 2]など、料金システムとして明示する場合も見受けられる。一方、「頼んでいない商品を一方的に出すのは客に余計な負担をかける」という理由から、お通しを出さないことをセールスポイントの一つとするチェーン店[注釈 3]や、「お通しが要らないお客様には提供しない」ことをメニューなどで明示しているチェーン店[注釈 4]も出てきている。
- 主な居酒屋チェーンのお通し、突き出し
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- 串カツ田中 - キャベツとソースをセットで300円(税込)。※大阪・兵庫はキャベツとソースに併せて枝豆で様330円(税込)。
- 鳥貴族 - なし。
- ワタミ - なし。
- 世界の山ちゃん - お通し&席料はなし。※お一人様につき『1ドリンク』ご注文。
- ダンダダン (企業) - お通し代、チャージ料はなし。
- 赤から - 300円(税抜)
- ^ a b 本山荻舟『飲食辞典』(平凡社、昭和33年12月25日発行)p.29
- ^ 日本のビールの歴史(昭和15年-)キリンビールホームページ(2017年8月17日閲覧)
- ^ 下田淳『居酒屋の世界史』(講談社現代新書、平成23年8月20日発行)p.16
- ^ 【なるほど!ルーツ調査隊】赤提灯 魔よけから看板に/祭礼に使用、戦後は居酒屋の顔『日本経済新聞』夕刊2022年5月16日くらしナビ面
- ^ “「寄席に行こう―落語はじめの一歩」”. 公益社団法人落語芸術協会. 2020年9月5日閲覧。
- ^ 〈5〉泣き笑い人情噺創作『読売新聞』地域版(大阪)[リンク切れ]
- ^ “居酒屋やカフェも登場!現代に根付いた“落語ブーム””. KADOKAWA (2012年7月5日). 2020年9月5日閲覧。
- ^ 高野慎三『つげ義春を旅する』(ちくま書房 2001年4月10日)
- ^ "お通し" 大学生たちが投げかけた疑問 | 衣・食・住まい NHK生活情報ブログ(2014年1月27日)
- ^ a b 「お通し革命」が進行しています ご繁昌サポートネット(2013年2月5日)
- ^ 300円のお通し、支払い時の小さくない疑問〜居酒屋で乾杯!出てきた小鉢は断れるのか 東洋経済オンライン(2017年10月27日)
- ^ 居酒屋の【お通し】について 鳥貴族 社長の焼鳥日記!!(2010年4月24日)
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