図書館戦争 登場人物

図書館戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/10 09:27 UTC 版)

登場人物

「声」はアニメ版声優、「演」は実写映画俳優

主要人物

年齢は『図書館戦争』冒頭の笠原郁入隊時基準。

笠原 郁(かさはら いく)
声 - 井上麻里奈/演 - 榮倉奈々
熱血バカ』。22歳。身長170cm。この高身長と戦闘職種ゆえにすっきりと鍛えられすぎた体つきがコンプレックス(自称「戦闘職種大女」)。髪型はストレートのショート。防衛部・図書特殊部隊所属(女性では史上初かつ唯一の特殊部隊隊員)・堂上班班員。一等図書士(後に図書士長→三等図書正)。血液型はO型。
本作の主人公。茨城県水戸市出身。幼少の頃から本が大好きで、高校3年生の秋、良化機関員の検閲から救ってくれた図書隊員に憧れて図書隊員を志す。
明朗快活で心優しい真っ直ぐな性格。正義感が強く仲間思いだが、本を狩られる痛みには誰より敏感で涙脆いといった繊細な一面もあり、ときには無理をして気丈に振る舞ってしまうこともある。また自分に向けられる好意には鈍感で、自他ともに認める顔覚えの悪さから、手塚慧に明かされるまで、自分を助けてくれた憧れの図書隊員(郁曰く「王子様」)の正体に気付かなかった。一方で勘が鋭く人の真意には敏い一面があり、他人の気持ちにも真摯に寄り添う濃やかさと芯の強さを持つ。恋愛には慣れておらず一途で純情であり、手を握られただけで赤面する。また無防備さからときどき思考がだだ漏れになる。夜遅くにチョコを食べるとニキビが出来やすい体質で、酒にはめっぽう弱くワイン2杯で潰れて眠ってしまう。好物はアジフライ。山育ちで草花に関する知識が高い。
生まれつき高い身体能力を持ち、更に中学から大学まで陸上部に所属していたため、体力は抜群でインターハイに出場するほど足も速いが、男に比べて体が軽い(女子の標準体重にも達していない)ので、犯人に馬乗りになっただけでは確保できないことも多い。射撃は特殊部隊内最低レベルだが、降下(リぺリング)は周囲が絶賛するほどの腕前。通常の図書館業務や座学は苦手だが、現状認識能力と柔軟な発想を活かした判断力に優れている。また忍耐強く肝が据わるタイプで、突っ走ってしまう傾向はあるものの、緊急時では機転を利かせた行動で定石を覆し、良い結果を導き出すところがあるため、隊のフラッグシップ的な役割を担うこともある。『図書館革命』における当麻蔵人の亡命の立案者であり、任務中に堂上が負傷し離脱せざるを得なくなったため、台風の中、単独で任務を遂行した。
戦闘力は非常に高く、負傷した堂上を担いで走れるほどの怪力を有する。図書館の図書を持ち出して逃走した青年をその俊足で確保した際に、勧告して尚も抵抗する犯人の顔面を返り血が飛び散るほど殴ったり、女性に刃物を突きつけた男の腕を容易く圧し折ったりする(一応手加減はしたらしい)など、犯人確保で男を凌ぐ活躍を見せている。得意技は大外刈り。反射的に堂上を投げ飛ばしてしまったこともある。
特技は子供の扱いと絵を描くこと。胸はAカップだが、美脚で引き締まったスレンダーなモデル体型をしておりスタイルが良い。男勝りな言動により「山ザル」呼ばわりされるが、女性らしい服装及び薄化粧のみで周囲が見惚れるほどの美女になるため、図書館内の囮捜査では戦闘力も含めて囮(餌)として重宝されている。
堂上とは、入隊当初こそ口論の絶えない仲だったが、いつも自分を見守り支え続けてくれる堂上と接する中で堂上のことを心から尊敬し、互いに強い絆と信頼で結ばれていく。また、堂上の部下であることに誇りを持っており、彼のような図書隊員になることを目標としている。憧れの図書隊員(王子様)の正体を知った後は、過去の自身の言動による恥ずかしさと堂上に対する申し訳無さから、堂上と接する際の自分の態度に苦悩したが、小牧のアドバイスなどを経て、茨城県展攻防戦を機に堂上への気持ちをはっきりと自覚した。当麻亡命事件の任務完了後に堂上に告白し、最終的には堂上と結婚、寮を出て官舎で暮らしている。以降は、特殊部隊内と柴崎は旧姓の「笠原」のままだが、それ以外の場では夫・篤と区別するため「堂上三正」と階級をつけて呼ばれる。
「山ザル」、「クマ殺し」(詳細は玄田の項参照)、「ブラッディ笠原」(上述の返り血事件より)、「純粋培養純情乙女・茨城県産」など数々の異名を持つ。
家族構成は、父、母、3人の兄。長兄のことを大・中・小の大から「大兄ちゃん」と呼ぶ。
文芸誌『ダ・ヴィンチ』2009年5月号「有川浩徹底特集」における「有川ワールドなんでもランキング」の「好きなキャラBEST10」では第2位を獲得するなど、有川作品の女性キャラクター中で最も高順位に位置する。また、「好きなカップルBEST10」では、堂上とともに堂々の第1位を獲得した。
堂上 篤(どうじょう あつし)
声 - 前野智昭/演 - 岡田准一V6
怒れるチビ』。27歳。身長165cm。防衛部・図書特殊部隊所属。二等図書正(後に一等図書正)。郁、小牧、手塚を擁する班(4人は隊内でも最少人数)の班長を務める、郁の直属の上官。班内で一番身長が低く、郁との口論の際(初期)に何度か「チビ」と言われている。12月生まれ。
小牧とともに図書大学校最終年度の卒業生の1人であり、図書特殊部隊隊員として、図書館業務・戦闘双方において優れた能力を発揮する。もともと、本質的には郁と同様「考える前に動く」という直情径行型の人間であったが、過去の経験や反省による自制心から、現在は常識や正論を重視し、理性でものを考えるやや堅物な傾向がある。そのため、かつての自分に似た郁の言動を見て「俺が捨てた物を後生大事に拾ってくるな」と内心でぼやくものの、郁に感化されて行動することもしばしばある。また当時の堂上を知る小牧は、度々2人を「似た者同士」「相性が良すぎて無茶が加速する組み合わせ」と評する。
郁には必要以上に厳しいが、内心では日々彼女の成長を喜び、誰よりも大切に思っている。責任感が強く面倒見がよい。性格・外見とも真面目で実直なため、外部の人間と接する必要がある場面では重宝されるが、真面目さが祟って部隊内ではいじられ役になることが多い(これは隊長および隊員の気質によるところも大きい)。しかし、からかいの度が過ぎると上官も先輩も後輩も同期もなく激怒する。口癖は「アホか貴様(ら)!」。仏頂面がトレードマークだが、ポーズであることがままある。
叱るときや褒めるときなどは、主として頭に対して行うことがマイルールであるらしく、ゲンコツ、叩く、小突く、撫でる、手を置くなどのバリエーションがある。手が届き難いときには書類などを丸めて行う場合もある(対手塚など)。また、ヘルメットを被っているときは例外として肩を叩くようだ。
実は郁の「王子様」である。郁の入隊面接時、面接官として同席していた堂上は、見計らい権限で救った少女だと気づいたものの、郁が語った「完璧超人」と言えるような当時の自分の美化されっぷりに、机から顔を上げられなくなった。この面接により、図書隊幹部及び上官たちは堂上がかつて救った少女が郁だと把握し、面白がった玄田の計らいにより、訓練期間の担当教官、及びその後も上官として郁の面倒を見ることになった。だが、自身による失態(見計らい権限の独断行使)が、郁を図書隊の中で最も危険な防衛部へ志望させてしまったことに深く責任を感じており、自分の目の前で傷つかれる前にリタイヤさせるため、当初はとりわけ郁を絞っていた。郁への気持ちには蓋をするつもりであったようだが、ごく稀に公私混同するような行動(手塚慧に会いに行った郁を強引に迎えに行くなど)や、郁が心細がっている際に手を握るなどの行動を取ることもあり、手塚以外の周囲にはバレバレである。
作家・当麻蔵人の大ファンで、『図書館革命』における亡命事件では郁とともに当麻の護衛に当たったが、最中に良化隊員の発砲により右大腿部を負傷したため、郁に任務の遂行を託した。長時間・大量の雨に当たって発症した低体温症と大量の失血のために一時は生死の境を彷徨ったが回復。無事任務を完了した郁の告白を受け入れて、交際を始める。最終的には郁にプロポーズし、『図書館革命』のエピローグで郁と結婚している。その後、郁の兄達から「兄妹喧嘩の際の決め技」として「投げっぱなしジャーマン」を教わっており、夫婦喧嘩の際は郁をベッドへ放り投げたり(郁は投げられることに慣れているので反射で受身を取る)、お姫様抱っこをしてからかったりすることがお約束になりつつある。また料理の腕は、新婚当初は郁と五分五分であったが、凝り性なため、現在では彼の方が凝った料理を出す(ちなみに、共働きのため食事は先に帰宅したほうが作ることになっている)。関西出身の父親に仕込まれたため、お好み焼きも得意。
家族構成は、父、母、妹。「静佳」という名前に反して野放図な妹に辟易しているが、何だかんだといって仲は良い。
「有川ワールドなんでもランキング」の「好きなキャラBEST10」では第1位を獲得。
小牧 幹久(こまき みきひさ)
声 - 石田彰/演 - 田中圭
笑う正論』。27歳。身長175cm。防衛部・図書特殊部隊所属。二等図書正(後に一等図書正)。堂上班の副班長を務める。
図書大学校時代からの堂上の同期で、学生時代は学年首席を取ったり取られたりする間柄であったが、大学校卒業後、高校時代の郁が堂上に助けられた一件を機に堂上とつるむ仲になる。防衛部に配属されてから3年後、堂上とともに図書特殊部隊に抜擢された。稀にだが、堂上のことをからかうときあるいは窘めるときは「班長」と呼ぶ。
笑い上戸で、スイッチが入ると必死に堪えるものの、時には堪えきれず席を外す程である。上戸に入る主な原因は、郁と堂上絡みであることが多い。実は郁の入隊面接時に面接官として堂上とともに同席していたため、初期から「王子様」の正体を知っていた。そのため郁が王子様の正体を知って苦悩した際には、堂上の親友及び過去を知る人物として郁にアドバイスをもちかけるなど、郁と堂上両者の良き相談相手でもある。ただし、雑誌運搬の際に自動ドアに突っ込んで目の周りが腫れあがった郁(玄田曰く「のらくろ」)を見て、堂上同様、郁にツバを飛ばすほど吹き出すなど割と真面目な場面でも笑い上戸は健在のようである。なお、その後の郁による『王子様卒業宣言』を堂上以外で聞いている唯一の人物であり、そこでも横隔膜を攣るほどに笑い伏せている。
公の場では常に正論を貫くが、自分に対しても容赦なく正論を向ける。実際には話の通じない石頭ではなく、むしろ相手の感情や思惑を正確に把握でき、正論を語る際も基本的には情状を斟酌して行う。これには幼馴染である毬江(後述)への想いも絡んでいる。
温和な人柄の持ち主で滅多に言動を荒らげることはないが、時としてピリピリした態度を取ることはある。また毬江の身に危険が迫った時は珍しく取り乱した態度を取ったり、怖い顔で犯人に脅しをかけたこともある。
堂上が無断で見計らい権限を行使した際(郁が堂上に助けられた一件)の査問の後で、「巻き込まれたのが自分にとって大切な相手なら、自分も同じ行動を取っていた」と告げたらしい。自分の弱みはあまり見せないが、隊内と柴崎には毬江がその1つであることを知られている。
「有川ワールドなんでもランキング」の「好きなキャラBEST10」では第4位。「好きなカップルBEST10」では毬江とともに第4位。
手塚 光(てづか ひかる)
声 - 鈴木達央/演 - 福士蒼汰
頑な少年』。22歳。身長180cm。防衛部・図書特殊部隊所属。一等図書士(後に図書士長→三等図書正)。郁とは同期。父親は図書館協会会長
几帳面で努力家で誠実だが、完璧主義で融通が利かず恋愛に疎い。家族の問題から、図書隊員および特殊部隊員として優秀な存在になることを目標としている。入隊当初はその思いのあまり、自分の尺度では優秀とは思えない郁が特殊部隊に配属されたことに不満を持っていたが、堂上の叱責と当の郁に自分の弱点(高所恐怖症)を指摘された際に、郁に自身の弱点を見抜かれていたこと、そしてそれを郁が手塚に悟らせていなかったことから、自分の価値観とは異なる視点から郁の長所を見るようになった。ただし以後も郁の図書隊員として足りない部分に関しては説教し、尊敬する堂上に言動が似つつあるので、時に郁から「プチ堂上」と呼ばれることがある。高所恐怖症の気があったが克服。狙撃班として高所からの狙撃に従事するなどもはや問題なく、堂上と小牧に感心された。
子供の扱いが苦手で、士長への昇任試験の際の実技が子供相手であることに悩み、柴崎の助言を受けた(その後報酬をぶん取られる)。また、超がつく程のブラコンで、決裂している兄に対して未だ期待を捨てられず、高校時代に兄からもらった時計を処分できずにいた(後に柴崎の手でに入れられる)。兄が主宰する「未来企画」の努力の甲斐あって検閲抗争時の火器使用が禁じられた後、柴崎が脅迫めいた手段で背中を押したことで、兄とはやや和解の方向へ進んだ。
『図書館革命』のエピローグ及び『別冊図書館戦争II』では、郁とともに新人隊員の練成教官を務めている。
柴崎とは、兄の手塚慧や「未来企画」に関する成り行きから秘密と情報を共有することになって以来、微妙な間柄となる。柴崎からはバレンタインデーに「欲しいのを食べた後」のチロルチョコをもらったり、帰省中のお土産として、お守りをもらったりもした(『別冊 図書館戦争II』では開封してGPS発信機を仕込み、一度返している)。『別冊 図書館戦争II』にて柴崎と結婚する。
家族構成は、父、母、兄。
「有川ワールドなんでもランキング」の「好きなキャラBEST10」では第9位。「好きなカップルBEST10」では柴崎とともに第2位。
柴崎 麻子(しばさき あさこ)
声 - 沢城みゆき/演 - 栗山千明(特別出演)
情報屋』。22歳。身長157cm。業務部・武蔵野第一図書館所属。一等図書士(後に図書士長→三等図書正)。郁の寮でのルームメイトで親友。郁、手塚とは同期。情報通であり、実験構想中の情報部候補生。防衛部の郁や手塚と同じ試験で昇進している、業務部の出世頭でもある。
長いストレートヘアが特徴のかなりの美人で、アニメ版ではオフタイムに眼鏡をかけることがある。利用客だけでなく業務部・防衛部の中にもファンは多いが、「営業用に作ったキャラクター」に惹かれる者に本人は興味はない模様。外見とは裏腹に勝気で容赦のない性格(普段は猫を被っている)。容姿と表向きの性格のため、学生時代から何度もストーカーに絡まれており、対策はばっちり。人前で泣くことを嫌がる。
「美人で頭がよくて容赦がない」という本質のため、本性を隠すことに慣れていなかった中学時代は学校で孤立していた。高校、大学と自己の対外的性格設定および人間関係の構築に努めてきたことから、そういった軋轢とは無縁になったが、反面他人との関わりにおいて常に計算を働かせるようになった。それだけに裏表のない計算抜きで付き合うことができる郁のことは、表に出すことはまずないが非常に大切に思っており(郁のことを「あたしの逆鱗」と表現したほど)、彼女に害を為す者は原則として敵とみなす。頭のよさは手塚慧も認めるほど。たまに郁を抱きしめたり、キスをしようとしたりするなど百合な部分がある。
恋愛面の知識と経験はあるが、本質を隠して過ごすうちにその方面に臆病になり、外見に寄ってくる相手にしか出会えなかったこともあって、「誰かを大切に想っている人物が同じように自分を見てくれたら」と羨ましく思うことがあったらしい。
『別冊 図書館戦争II』にて、ストーカーに誘拐されたことをきっかけに手塚と結婚する。それまでは『キスを担保に携帯を借りられる』『三回キスをした』関係だった。
家族構成は父、母、妹、弟。実家は金沢
「有川ワールドなんでもランキング」の「好きなキャラBEST10」では第3位。
玄田 竜助(げんだ りゅうすけ)
声 - 鈴森勘司/演 - 橋本じゅん
喧嘩屋中年』。43歳。防衛部・図書特殊部隊隊長。三等図書監(後に一等図書監)。
郁の戦闘能力を高く買っている。しばしば豪快かつ無茶な作戦を立案するので、豪胆なのか大ざっぱなのか分からない性格と思われがち。だが、実際には諸状況や想定される結果を勘案した上でもっとも効果的と思われる手段を選んでいる。「大人の喧嘩」が得意。稲嶺や部下らの信頼も厚く、緒形の特殊部隊配属時に噛み付いてきた進藤ら部下を一喝して黙らせた。
図書館で暴れたり素行の悪い未成年への叱り役をお願いされることがしばしばあり、その怒る様子を見た郁は思わず「なまはげ?」と漏らし、周囲も笑いのツボを貫かれた。折口曰く、外見は「干支で喩えると虎とか猪」。しかし郁と同様、子供に懐かれる傾向がある。
ほとんどの場合、無茶な作戦を立案した後の実務は部下(主に堂上)に丸投げしており、そのことでしばしば堂上と口論になるが全く堪える様子はない。小牧曰く「あの人(玄田)はお前(堂上)にそうやって叱られるのが嬉しいんだから」とのこと。郁絡みのことで堂上をからかうこともある。
特殊部隊での訓練合宿時に、藁製の熊を象った人形を宿営中のテントに放り込んで新隊員を驚かせるというイベントの創始者であり、これにひるまず応戦しようとした者はこれまで堂上以外にいなかったが、郁が応戦したことで2人目となる「クマ殺し」の異名持ちとなった。このイベントにはかなり執心しているようで、事前にネタバレされると次の新隊員が来るまで延々と根に持つらしい。
郁曰く「クマと戦って勝てる人間は図書隊では玄田隊長くらいしかいない」ほど屈強であり、やたらと体が丈夫で、茨城県展で最優秀作品を庇い胴体にサブマシンガンの銃弾23発(アニメ版では32発)を撃ち込まれた時ですら、1か月ほどで復活した。
過去に「世相社」の雑誌記者である折口と恋人同士で同棲していたが、それぞれ進む道が違うことから別れる。後に、検閲抗争での銃火器の使用が禁止され仕事の危険度が下がったことと稲嶺の薦めにより折口との結婚を決意する[12]
「有川ワールドなんでもランキング」の「好きなカップルBEST10」では折口とともに第7位。
稲嶺 和市(いなみね かずいち)
声 - 佐藤晴男/演 - 児玉清[注 8]
関東図書基地司令で現図書隊制度設立の立役者。特等図書監。司令職を勇退後は特別顧問となる(勇退前、最後のワガママとして、玄田を2階級特進させた)。
一見穏やかで上品な老人だが、玄田のような一癖も二癖もある部下を自由にさせておく度量を持つ。『日野の悪夢』の生存者で、事件当時は日野市立図書館館長を務めていた。『日野の悪夢』で右足と妻を失い、それ以来車椅子で生活している。ただし、公式行事などでは義足で歩行する。この義足はある手順で外すと発信機で関東図書基地に居所を知らせられる構造になっている。なお、車椅子は図書隊後方支援部特製の仕込み車椅子(座面の下に銃を隠せる)。若い頃は妻と共にクレー射撃を嗜んでおり、『図書館革命』では1人で良化隊員を威圧して足止めした。この時使った銃は原作では「クラシックな二連散弾銃」だったが、劇場アニメではレーザー照準を組み込んだSIG P220だった。
亡妻が愛したカミツレ(カモミール)を図書隊のシンボルマークに採用する。カミツレの花言葉は、稲嶺勇退後も郁や堂上をはじめとする多くの隊員に引き継がれている。
囲碁を趣味にしており、若い頃にプロの名人からアマチュア3段の腕前と認められ、現在では更に腕が上がっていると見られている[12]
イメージは児玉清。

主要人物を取り巻く人々

手塚 慧(てづか さとし)
声 - 吉野裕行
『未来企画』の会長。神奈川県内の図書館員。一等図書正。手塚光の兄。原作『図書館内乱』から登場する。
思想の違いから父、弟と離別。制度や企画会員を用いて暗躍する。弟のためならば手段を選ばない性格で、冷酷残忍なところもある。郁を査問にかけるきっかけをつくった張本人であり、郁に王子様の正体を明かした。弟を『未来企画』に取り込むために駆け引きの材料として郁を勧誘するも、郁に内容を知られた上で断られた挙句、光を傷つけたことを指摘された。弟同様かなりのブラコンで、光が電話に出るだけで機嫌が良くなる程。柴崎と情報交換をしており、光の弱みを柴崎が握っているのは、慧から来ていることも多い。逆に柴崎に光をダシにされても、機嫌良く応じる。
当麻蔵人亡命事件以降は、図書隊と良化隊の検閲抗争における火器の使用を禁止する法を整備するなど、検閲撤廃に向けた行動に尽力している模様。
折口 マキ(おりくち マキ)
声 - 田中理恵/演 - 西田尚美
出版社「世相社」の記者であり、同社の週刊誌「新世相」の編集部主任。中年だがかなりの美人。玄田とは大学時代から付き合いがあり、かつて同棲していた。そのため、玄田を最も理解している人物である。
メディア良化法に反対するメディア側の人物。図書隊初の女性特殊防衛員である郁に興味を持っており、出会い早々に郁の写真を無許可で撮り、取材を要求した。のちに郁の写真を(堂上が断るも)雑誌に載せたため、堂上から抗議を受けることになる。無遠慮で無神経な物言いが玄田に似ているため、堂上にとってはやりづらい相手でもある。図書館関連の人達のことは、基本的に苗字に君・さん付けで呼ぶが、郁のことは『図書館危機』以降、下の名前にちゃん付けで呼んでいる。
図書隊と協力し、真実を報道することに尽力している(玄田も彼女には情報の開示を厭わない)。『図書館危機』では、香坂大地の記事の扱いを巡って、玄田に相談を持ち込んだ。
中澤 毬江(なかざわ まりえ)
声 - 植田佳奈
小牧より10歳下の幼馴染の少女。原作では『図書館内乱』から登場する。アニメではDVD第3巻に収録のテレビ未放映話「恋ノ障害」にのみ登場[注 9]する。
中学3年生のときに突発性難聴という病気にかかり、右耳は完全に聴力を失い、左耳も補聴器なしでは聞こえないという状態に陥った。この病気の治療をすべく、中学時代に1年留年している。小牧を幼少の頃から慕っており、小牧に恋人が出来る度に胸を痛めていた。後に小牧の恋人となり、大学卒業後には結婚する約束をしている。
普段は携帯電話のメール作成機能を使って他者に意志を伝えている。文字を打ち込む速度は非常に速い。また、喋ることは出来るのだが自分の声の音量がよく分からず、大きな声になるのを嫌って余り喋らない。だが心を許した人の前ではきちんと喋る。
館内で痴漢に遭い、嫌な思いをしていたが、図書特殊部隊(主に堂上班)と柴崎の連係プレーによる囮捜査で犯人が逮捕された。逮捕後、小牧から「緊急時に吹くように」とホイッスルを渡され、お守りとして持ち歩いている。
大学はノートテイクを受けられるところへ進学し、同級生に手伝ってもらいながら充実した日々を送っている。
劇場版でもワンシーンだけ登場。
笠原 克宏(かさはら かつひろ)
声 - 上別府仁資
郁の父親。茨城県庁職員。寡黙な面持ちだが、娘の郁を非常に大切に思っている。反対されるため、戦闘職種であることを郁からは寿子同様に内緒にされていたが、武蔵野第一図書館に来る前、雑誌で郁が防衛部あるいは特殊部隊に属していることを知っていた。職場見学も兼ねて武蔵野第一図書館を訪ねた際、郁の図書隊を志した理由や本を守ることへの強い思いを知り、彼女の職務のよき理解者となる。また、堂上との出会いを通じて、彼を郁の上司として信頼できる人物と判断し、郁のことを託す。以降も堂上とは、郁に関することで連絡を取り合い、個人間で親交を深めていた。
アニメ版では茨城県展発表のテレビ中継に県知事と共に出演。茨城県展攻防戦後、玄田が良化法賛同団体に銃撃される所を目撃する。玄田が倒れた後、郁の頼みで救急車と輸血の手配をした。
笠原 寿子(かさはら としこ)
声 - 木川絵理子
郁の母親。子供に対して過保護で愛情を押し付けるきらいがあり、特に一人娘である郁に対しては女の子らしくあることを強要する。荒事を好まず、女性が戦闘職などに就くことを快く思っていないため、郁が図書隊を志望することに反対している。とある過去により、郁に対しては過保護に拍車を掛けることとなり、長きにわたる郁との確執が生じる。アニメ版では郁の過去について自ら話しているところがある(原作では郁の長兄が郁に明かしている)。茨城県展にて郁が戦闘職種に就くことを知ることになるが、郁と真正面から口論して以降、確執が少しずつ解消に向かっている。
堂上に対しては戦闘職種による理由からあまり快く思っていなかったが、『別冊 図書館戦争II』にて、郁と堂上の結婚式で堂上が郁の王子様と知り、堂上への反感がなくなる。
緒形 明也(おがた あきや)
声 - 赤澤涼太
防衛部・図書特殊部隊副隊長、一等図書正(後に三等図書監)、元メディア良化隊隊員。話すときのオンとオフの差が激しい。悪ふざけの多い特殊部隊の中では珍しい、日頃の態度が最も大人な人物である。
『別冊 図書館戦争II』にて、昔のエピソードが語られる。大学の時から付き合ってきた竹内加代子という恋人がいたが、大学卒業後に公務員である親が勧めるまま公務員試験を受けて良化特務隊に配属されたことと、彼女の作品が掲載された雑誌を狩ったことを正直に話さなかったことが原因で別れることになる。それがきっかけで良化法について考え、図書館の自由法にシンパシーを感じ、良化特務隊を辞めて講習で司書資格を取り、関東図書隊・防衛部に志願(実技はトップレベル、筆記も上から数えた方が早かったらしいが、その経歴ゆえに、面接は幹部がじきじきに行った)。入隊後、玄田の言葉を受けた稲嶺によって図書特殊部隊に配属される。射撃の名手。
なお、同じく『別冊 図書館戦争II』(文庫版)のショートストーリー「ウェイティング・ハピネス」にて、加代子が「折口から紹介を受けた」と緒形のもとを訪ね、再び交際する。
堂上同様、玄田の実務丸投げを引き受けるポジションにいる(進藤曰く、この役目は他の隊員が逃げるため「将来的には堂上が受け継ぐだろう」とのこと)。
アニメ版では左頬に傷がある。
進藤(しんどう)
声 - 中西英樹/演 - 波岡一喜
防衛部・図書特殊部隊所属、一等図書正(後に三等図書監)。
狙撃手を務める射撃の名手。緒形が入隊した際に、元メディア良化隊隊員という経歴から緒形に敵意を持っていた。しかし良化特務隊との抗争での実績から緒形のことを図書隊員として認め、以後は親しい仲となる。
アニメ版では手塚の指導をしており、当初はあまりあてにしていないが、茨城県展の検閲抗争で負傷し、代わりに敵のスナイパーたちを手塚が一撃で狙撃したのを見て成長したことを喜ぶ。
郁のことは「娘っ子」と呼ぶこともあり、「うっかりすると隊長(玄田)の流儀を直系で受け継ぐ人材になりそうだ」と評している。
笑い方は『トムとジェリー』の猫・トムに似ていると評される。既婚者。
吉田 達也(よしだ たつや)
防衛部、一等図書士。郁が教官を務めた1人。
元気と調子だけはよい新隊員。不注意な言動が多く(SIG P220を1年差で撃つことができなかったことを悔しがるなど)、郁に何度も叱られ拳骨を落とされている。
安達 萌絵(あだち もえ)
防衛部、一等図書士。手塚が教官を務めた1人。
吉田と同期の女性隊員。明るく積極的な性格。図書特殊部隊唯一の女性隊員である郁にとても憧れており、自身も特殊部隊入りを目指している。
平賀(ひらが)
声 - 高瀬右光/演 - 嶋田久作
警視庁刑事。玄田曰く「警察の親戚」。しばしば玄田に振り回される。アニメ版では利用者の情報開示をはねつけた稲嶺に対し、一目置いているような描写がある。実写映画では、警部補。

その他の人物

原作登場順に従い、アニメ・漫画版のみの人物は末尾に記載。

鳥羽 敏夫(とば としお)
声 - 梅津秀行
『図書館戦争』で入院した館長の代理として行政側より赴任(アニメでは館長)、当初より図書隠蔽まがいの行為を行う(この行為は配架ミスで片付けられた)。
『図書館内乱』の頃に、良化特務機関から届いた小牧への出頭命令書に対して、稲嶺基地司令の到着を待たずに、越権行為で便宜を図り小牧を連行させた。この出頭騒動の終結後、更迭される。
木村 悠馬(きむら ゆうま)・吉川 大河(よしかわ たいが)
市内の中学校に通う2年生(『図書館危機』では中学3年生)。学校図書館からエンタメ系の図書を奪おうとするPTA団体に抗議すべく行動を起こし、その際郁たちと知り合う。玄田の計らいでPTA団体と図書館のフォーラムに出席、自分たちの意見を堂々と述べた。悠馬は生徒会書記(のちに会長)になるほど成績優秀で、大人びた言葉遣いをする。大河は活発で行動的だが意見を述べたりするのが苦手で、漫画版では銀河という弟がいる。身長は2人とも堂上よりやや低い程度。
朝比奈 光流(あさひな ひかる)
声 - 小野大輔
柴崎に近づく謎の青年。行政問題の研究者の助手と名乗っていたが、実は法務省のキャリア官僚で、情報部候補生である柴崎とデートを装った情報戦を繰り広げた。手塚慧ともコネクションを持っている。
砂川 一騎(すながわ かずき)
声 - 樫井笙人
関東図書隊業務部所属で手塚光のルームメイト。手塚慧が主宰する「未来企画」内のメディア良化法研究会に参加しており、武蔵野第一図書館のホームページにある『一刀両断レビュー』というコーナーで、郁や毬江の愛読書を批判していた。そのため館内でも噂になっており、郁は砂川のことを良くは思っていなかった模様。その郁を利用して、図書隠蔽を行い、郁が査問会に呼ばれる原因となる。
彦江 光正(ひこえ みつまさ)
声 - 石塚運昇
郁を査問した査問委員会の委員長。関東図書基地副司令。一等図書監(後に、特等図書監)。防衛部出身の行政派。稲嶺勇退後は司令となる。就任後は公正な司令として活動しており、いい司令と評価を受けている。しかし郁は査問が原因で、いまだに苦手意識がある。性格で損をしている部分もあり。髪形や鋭い目つきから、郁に「ハゲワシみたい」と評された(玄田も裏でそう呼んでいる)。
香坂 大地(こうさか だいち)
『図書館危機』に登場する俳優。世相社より特集本を出す予定であった。実家の職業である「床屋」がメディア良化委員会から違反語とされていることから、この語を用いること避けようとする世相社と、インタビューの内容を一言一句そのまま掲載することを求める香坂の間で意見が対立し、事務所を通して法廷闘争に発展する(注目を集めることで世論を味方に付け、違反語の適用外とすることを目的とする)。この裁判により、自称にも使う呼び名を勝手に差別用語扱いされていることを初めて知った東京都理容生活衛生同業組合がメディア良化委員会に異議を申し立て、用語の使用が可能となる。メディア良化法の施行以来、正式な手続きにより適用を撤回させた初めての出来事であった。
外見の良さだけがクローズアップされがちであるが、真剣な役作りに裏打ちされた演技力で見る目がある人からは高く評価されており、柴崎もそうした隠れファンの一人であった。
須賀原 明子(すがはら あきこ)
声 - 重松朋
茨城県立図書館館長。特等図書監。玄田曰く「大仏みたいなおばはん」。県から出向して現在の役職に就いたため、図書館館長の職を腰掛け程度にしか思っていない。自分の保身しか考えておらず、良化特務隊との検閲抗争で死傷者が出て自分の経歴にキズがつかないように、防衛部の権限を著しく制限するローカルルールを制定して、実質上検閲を受けるがままの状態を作りあげた。
隣接する茨城県立近代美術館で開催される茨城県展(最優秀作品の『自由』が良化特務隊の制服(模造品)の懐を破って青空とコラージュさせたものであった)のパンフレットを図書館で保管する事になり、良化特務隊との抗争が起きて負傷者が出たため、パンフレットを保管している倉庫に放火し、殺人未遂と放火の現行犯逮捕された。また良化特務隊に対して非武装無抵抗で抗議する「無抵抗者の会」という団体にも特別顧問として籍を置いていたが、同会は裏で良化法賛同団体と繋がっており、実際は図書隊の戦力を低下させることが目的の組織であった。しかし、その事には全く気づいておらず、前述のローカルルールを強引に制定し、結果として検閲による蔵書の被害をローカルルール制定前よりも拡大させた。
横田(よこた)
声 - 興津和幸
関東図書隊茨城県本部水戸準図書基地準司令。二等図書監。須賀原の作成したローカルルールのため、防衛部が業務部より下に置かれていることに苦渋の念をもっていたが、立場上何の行動も取れないことを悔やんでいた。漫画版では、茨城県展攻防戦において郁や堂上とともに自ら参戦している。原作小説、漫画版では須賀原が茨城県展のパンフレットを燃やそうとした際に身を挺(てい)してそれを防ごうとして重度の火傷を負ったが、幸いにも一命は取り留めた。なお、アニメ版ではパンフレットを放火から防ごうとする行為は堂上が行っており(その後入院して治療を受けるが、ショックからか一時的な失認障害に陥る)、玄田との会談シーン以外では登場しない。
野々宮 静香(ののみや しずか)
声 - 名塚佳織
関東図書隊茨城県本部水戸準図書基地に所属する防衛員。郁とは同い年。茨城県展攻防戦の応援で赴いた郁の寮での案内役を務めた際、郁と親しくなる。県内図書隊のローカルルールと自身の気弱な性格のため、業務部の女性部員達からいじめられていた1人。だが、寮内でいじめを受けた郁による業務部への啖呵および毅然とした態度を見て、最終的には自らも業務部に堂々と立ち振る舞えるようになった。アニメ・漫画版では三つ編みお下げに眼鏡をかけている。
一橋 圀子(ひとつばし くにこ)
声 - 渡辺直美
茨城県知事。芸術作品に対する検閲権の行使は越権行為であることと、検閲抗争で起きた犠牲は良化特務機関ひいては上部組織である法務省に責任があると宣言し、県展開催に踏み切った。アニメ・漫画版では女性として描かれているが、原作は名前が未出なので女性であるかは不明。
当麻 蔵人(とうま くらと)
声 - イッセー尾形
『図書館革命』に登場する作家。敦賀原発で起きたテロ事件の手口が著書を参考にした疑いを持たれ、テロ特措法の拡大適用によりメディア良化委員会から著作活動の停止命令を受けそうになり、図書隊に保護される。当麻側は日本国憲法第21条(表現の自由)侵害であるとして訴訟を起こすが敗訴。郁が思いついた「表現の自由を守れないなら他国に亡命すればよい」というアイディアを受け入れ、イギリス総領事館へ駆け込み亡命に成功する。これにより、これまでは国内問題でしかなかったメディア良化法が国際問題として批判を招く結果となり、テロ特措法の適用が取り消されることになる。
アメリカ同時多発テロ事件と著書の類似性が取りざたされたこともあるトム・クランシーをもじって命名されている。
アニメでは劇場版にて登場。表現の自由や良化法に対して関心を寄せていた人物として描かれた原作と異なり、アニメでは検閲に対して「自分には関係ない」と思っていた人物として描かれた。
木島 ジン(きじま ジン)
『別冊 図書館戦争I』に登場する覆面作家。メディア良化法に違反しない用語の組み合わせによる罵詈雑言や差別表現がどこまで可能か挑戦し、言葉狩りの無意味さを訴えている人物。正体は劇中でも明らかになっていないが、作家として生活できなくなっても困らないと自著のあとがきで公言しており、本業を別に持っているからできるのだろうと柴崎は分析している。
竹内 加代子(たけうち かよこ)
『別冊 図書館戦争II』に登場する作家。ペンネームは竹内かよこ。緒形の元恋人。地方銀行勤務との二足のわらじを履いている。小説を書くのは大学時代からの夢。緒形が良化隊員であることを隠していたこと、デビュー作の載った雑誌を緒形が没収した(同じ雑誌に検閲対象者が載っていた)ことから別れる。しかし、他に好きな人が現れず42歳になっても結婚ができなかった。
付き合っていた当時新規客のノルマをこなすために緒形に開いてもらった口座を、日々の業務の中で確認し、どこで働いているかやお金の出し入れを把握している(これは緒形の目論見どおりである)。折口に取材され、「そのうち、会いに行ってみよう」と発言し、再び交際が始まることになる。
榎木 武史(えのき たけし)
声 - 上田燿司
アニメオリジナルキャラクター。下の名前は劇場版にて判明。
メディア良化隊隊員。アニメ第6話(オリジナルストーリー)において、交戦規定で発砲が禁止されている市街地で小牧を撃ち、足に軽傷を負わせた。
また、茨城県展の抗争前に、買出しに行ったコンビニで小牧と偶然再会しており、その際小牧のことを「優秀な男」と評し、自分が縁故採用であり、メディア良化隊にこだわる理由を持たないため、隊員ながら、メディア良化隊の在り方をあまり快く思っていないことを語った。その後、県展の抗争に参加。だが、多くの隊員のように我を忘れて突撃することはなかった。
劇場版では、ファンクラブの集いに現れグッズを袋いっぱい買っていたほどの当麻蔵人ファンという一面も描かれた。関東からの増援として大阪へ派遣されており、バリケードから銃撃する時には生け捕りにするよう指示した。
児島 清花(こじま さやか)
声 - 潘めぐみ
劇場アニメオリジナルキャラクター。紀伊國屋書店新宿本店の店員。
堂上の古い知人。前の書店で査問にあった際、堂上に助けられたことがある。のちに交際を申し込んだが、「自分はまだ未熟だから」と断られている。
亡命事件の際に郁たちが書店に来たときには匿い、負傷した堂上が運ばれたときには手術室の前で終わるのを待っていた。
その後、郁が堂上の見舞いに病院へ来たときに郁と再会。堂上と会ったいきさつを話し、郁の恋愛を応援する。
六道・マーク・イングラム
声 - 小出祐介(《ゲスト登場》ロックバンドBase Ball Bearボーカル/主題歌『初恋』を歌っているため)
劇場アニメオリジナルキャラクター。イギリス総領事館の関係者。
あごひげモブ郎(あごひげモブろう)
『図書館戦争 LOVE&WAR』各話でどこかに登場する顎髭が特徴のモブキャラクター[注 10]。単行本の幕間を埋める4コマ漫画「ある特殊部隊員の恋」シリーズの主人公でもある。同シリーズでは郁に心惹かれ、何とか仲良くなろうとアタックをするも空回りばかりしており(主な原因は、郁と堂上が二人で、しかもいい感じでいるところを目撃しているから)、その恋は未だ実らずにいる。



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注釈

  1. ^ a b c 作中における検閲とは建前として「事後抑制」にあたり、憲法第21条の定める検閲の禁止には抵触しないという憲法解釈に沿っている。日本国憲法における検閲の概念を参照。
  2. ^ 実際の「図書館の自由に関する宣言」は以下の通り。括弧内が作中の設定における変更点である。
    第1 図書館は資料収集の自由を有する
    第2 図書館は資料提供の自由を有する
    第3 図書館は利用者の秘密を守る
    第4 図書館はすべての(不当な)検閲に反対する
    図書館の自由が侵されるとき(→)、われわれ(→我々)は団結して、あくまで自由を守る[8]
  3. ^ 本来の宣言文第4は1979年5月30日の改訂で変更され、「不当でない検閲はない」という理由から「不当な」の文言が削除された。作品世界で使用されているものはそれ以前の文面である。
  4. ^ いずれも所有兵器は自衛隊払い下げである。
  5. ^ 藤間真「『図書館戦争』における非暴力的戦いについての考察」(桃山学院大学総合研究所発行『環太平洋圏経営研究』第9号所収)も参照。
  6. ^ 写真週刊誌#過当競争時代を参照。
  7. ^ 俯瞰的描き方は一切なく、これは図書隊側が掲げる正義をも自問させるものとなると共に、作家である立場から検閲を行う理念は書けないという著者の意思によるものでもある[11]
  8. ^ 著者有川と作品を通して交流があり、稲嶺和市のイメージ像でもあった故・児玉清が写真で出演している。映画『図書館戦争』撮影現場会見 (2012年11月8日)参照。
  9. ^ 彼女がテレビ放映に登場できなかったのは「聴覚障害者」という設定のためであり、これもテレビの自主規制の結果である。詳細は『活字倶楽部‘08秋号』(雑草社、2008年12月)掲載の有川浩のインタビューを参照。
  10. ^ 話しの展開の都合上、登場しない回もある
  11. ^ 「SPITFIRE」とは英語俗語で「じゃじゃ馬娘」の意味。
  12. ^ 2011年3月22日放送開始予定として、仙台放送のタイムテーブル上で一度発表されたが、東北地方太平洋沖地震の影響で開始延期となった。同5月10日は、第6話・第7話を連続放送。
  13. ^ 小説およびアニメ版における柴崎麻子のキャラクターデザインもそこから取られている。 有川日記 2008年2月10日参照。
  14. ^ 実写映画版におけるオリジナルキャラクター。原作小説において基地司令を務める稲嶺和市は正化11年の“日野の悪夢”によって死去し、稲嶺の遺志を継ぐ者となるのが基地司令・仁科である。これはかねてより稲嶺のイメージ像とされていた児玉清の逝去を受け、著者有川浩の希望によって計らわれた。有川日記 - ”『図書館戦争』実写化”(2012年8月8日)参照。

出典

  1. ^ 『別冊+act vol.11 - スペシャル対談』 ワニブックス2013年3月21日 
  2. ^ 有川浩「LIFE&WRITE バイオグラフィと全作品解説」『野性時代 vol.38』2007年1月号、角川書店、ISBN 4-04-722088-4
  3. ^ Yahoo!ブックス - インタビュー(2006年2月22日)、参考文献も参照のこと。
  4. ^ 『図書館戦争』あとがき、および第413回『トップランナー』(2008年9月8日放送)での有川浩インタビューより。
  5. ^ 須永和之「ちょっと待った!『図書館戦争』『図書館内乱』」・狩野ゆき「『図書館戦争』『図書館内乱』よもやま話-生徒とのやりとりから-」2稿とも『図書館雑誌』Vol.100、2006年12月号、日本図書館協会刊。
  6. ^ 有川浩、東條文規、手嶋孝典、真々田忠夫「インタビュー 有川浩(作家)『自由宣言』は勇ましい!」『ず・ぼん』No.13、2007年11月、ポット出版刊、ISBN 978-4-7808-0108-8
  7. ^ 『図書館革命』あとがきより。
  8. ^ 図書館の自由に関する宣言”. 日本図書館協会. 2013年11月4日閲覧。
  9. ^ アニメ版第2話より。
  10. ^ a b アニメ版DVD第1巻初回限定版特典別冊付録「DVD SPECIAL BOOKLET」19-24ページ。
  11. ^ 『図書館革命』あとがき、 『『別冊+act』vol.11 スペシャル対談』 ワニブックス2013年3月21日 
  12. ^ a b DVD SPECIAL STORIES 5「ウェイティング・ハピネス」。
  13. ^ 『図書館戦争 革命のつばさ』とタイアップでアニメ劇中に紀伊國屋書店が登場! 2012年5月16日 ムービーコレクション
  14. ^ 戦う白雪姫がトップ初登場!『愛と誠』を押さえて『図書館戦争』がベストテン入り!シネマトゥデイ 2012年6月19日
  15. ^ 「図書館戦争 革命のつばさ」劇場プログラム(角川書店,2012年6月)p.26
  16. ^ 2014年記者発表資料(2013年度統計) (PDF)”. 日本映画製作者連盟 (2013年1月28日). 2013年1月28日閲覧。
  17. ^ 映画『図書館戦争』がWEB初日アンケートで満足度98%超を記録!”. テレビドガッチ (2013年5月1日). 2013年5月3日閲覧。
  18. ^ 『ダ・ヴィンチ』2011年5月号、及び 映画「図書館戦争」公式サイト - 原作:有川浩コメント より。文庫化に伴う企画の1つとして、mixi有川浩コミュニティ、ダ・ヴィンチ読者アンケートモニター、WEBダ・ヴィンチにて告知された。
  19. ^ 岡田准一&榮倉奈々で「図書館戦争」映画化…ファン仮想キャスティング投票1位同士が初共演:芸能特集:スポーツ報知 2012年8月1日
  20. ^ 岡田准一、榮倉奈々を平手打ち「泣かれて動揺」”. 映画.com (2012年11月10日). 2012年11月26日閲覧。
  21. ^ WOWOW 『映画「図書館戦争」の世界 Action篇』(2013年4月1日他放送)
  22. ^ “岡田准一アクションスター街道猛進中”. 日刊スポーツ. (2012年11月10日). http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp1-20121110-1044740.html 2012年11月26日閲覧。 







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