裏被りとは?

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裏かぶり

読み方:うらかぶり
別表記:裏被り

自身出演する番組裏番組に、同時に出演することを意味する業界用語。主に番組スポンサー対す配慮から、芸能界ではタブー見なされることが多い。かつてほどルール厳密に守られてはいないという話や、テレビ局片方NHKである場合など、条件によっては問題視されないという話も聞かれる。

裏番組

(裏被り から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/08 05:42 UTC 版)

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裏番組(うらばんぐみ)とは、ある放送局番組と同じ時間帯に同じ地域受信できる他局の番組[1]

概要

広告による収入を収益源とする放送局において、視聴率確保の観点から裏番組は「競合番組」となる[1][2]。ある放送局で高視聴率の番組が放送されている場合、他の放送局が放送する裏番組は視聴率が低下するなどの影響を受ける[2]

裏番組の状況に加え、録画やオンデマンドによる視聴の増加も視聴率に影響する[3]。一方の番組を視聴しながら裏番組を録画できる機能を有するテレビレコーダーなどの機器も発売されている[4]

裏被り

芸能人が裏番組に重複して出演することを裏被り(うらかぶり)といい、同じ出演者が複数の番組に登場することで視聴率が分散してしまう恐れがあるため忌避される傾向にある[1]

基本的に重複出演が規制されるのは地上波の全国ネット番組同士であり、重複する一方がのみであっても規制対象となる。同じ系列の地上波キー局の全国ネット番組とBS放送局の独自番組が重複する場合[5]、片方の番組から出演者を退場させるか、放送時間が同じ近接番組と枠交換させるかの何れかである。一方が地上波テレビのローカル番組[6]、BS・CS放送である場合は特に規制は見られない[7]ため、一部の地域で片方または両方の番組が遅れネットとなった結果、その地域だけ放送時間が重複するケースもある[8]

テレビ番組とラジオ番組の重複については、ラジオ局は問題にせず、テレビ局は了解を取れば問題がないらしい。例えば、明石家さんまが出演する日本テレビの「恋のから騒ぎ」と毎日放送の「ヤングタウン土曜日」が長年にわたり裏かぶりしていた事例がある。メッセンジャー黒田有関西テレビの「ちゃちゃ入れマンデー」に出演中、同時間帯に毎日放送のラジオ番組を開始。毎日放送は当然関テレとの裏被りを承知でオファーを出したが、黒田のマネージャーが関テレの了解を取っていなかったためトラブルとなった[9]

番組の重複が避けられない場合は、一方の番組がCMを放送している時間に限って出演させる、或いは該当番組が始まる直前に退席する、番組自体を第1部と第2部に区切って別番組扱いにするなどの調整が行われる[10][7][11]

また、帯番組で特定の曜日にレギュラー出演している場合は他の曜日において裏番組に出演することやアイドルグループお笑いコンビなどのメンバー同士が同一時間帯の異なる放送局にそれぞれ出演することも忌避されるが[12]、お笑いコンビが二人とも出演する番組の裏番組が同一コンビのメンバーが単独で出演する番組の場合は、裏番組の放送時間に限り当該番組から裏番組の出演メンバーのみを退席する措置を採ることもある。この他にも渡辺プロダクションジャニーズ事務所のようにかつては同じ芸能事務所に所属しているタレント同士でかつ別人での裏被りを規制していたケースがあったが[13][14][15]、現在では両者とも同じ事務所であっても同一人物同士の裏被りに留まっている。

レギュラー番組を持つ芸能人がその番組の放送時間の裏の特別番組などに出演する際は、時間が重複している番組のタイトルの一部や、タイトルや出演者を想起させるフレーズが用いられることもあるが、「大人の事情」という言葉が特に使用されることが多い[16][17]。当該番組の過去の出演者で、それらの出演者が裏番組に出演することになった場合において過去の放送回や他局も含んだ他の番組の映像素材などを使用する場合も例外ではなく、該当出演者の顔にモザイク処理するなどの措置がとられるケースもあり[18][19]、過去の放送回の映像を使われていない程度であれば、当該出演者を精密な似顔絵に変更することで対処されている。俳優などがレギュラーのバラエティ番組の裏番組が連続ドラマの主要出演者となっている場合、1クール(3か月間)のみの短期間での出演となることから、その期間だけ休演(一時的な降板)し、期間明けで復帰という事例もある[17]

一方、年末年始の特別番組や、特定の芸能事務所に所属しない学者文化人などのテレビ番組への露出が多い一般人[20]については、裏番組と重複出演をしても放送局から寛容的に扱われる場合もある[21][22]。また、スポーツ中継報道特別番組などの不可抗力による延長や編成で、どちらか一方の番組が通常の放送時間よりも繰り下げられた結果、重複出演となってしまった場合[24][25]、少なくとも一方の番組が、ニュース情報番組などの報道目的として取り上げられたものであり、それに伴い、他の番組に出演していた時のVTR素材などが使用された場合[26]など、出演が認められるケースもある。

裏被りの調整は番組の企画段階から行われるものの、様々な事情でスケジュールの調整が付かず、結果放送時に重複出演となってしまった例がある。一例では2006年(平成18年)1月3日、午後9時からNHK総合テレビで『新選組!! 土方歳三 最期の一日』、午後9時30分からフジテレビで『古畑任三郎ファイナル』が放送された。両番組は脚本は三谷幸喜が担当しており、さらに藤原竜也石坂浩二の両名が出演しているという前代未聞の事態が発生した。放送前にこのことに気づいた両局が調整を試みたがうまくいかず、結局そのまま放送された。この件についてはフジテレビ側が「調整が間に合わなかった」と謝罪することとなった[7][27]。なお、三谷も朝日新聞に連載する「ありふれた生活」において放送前にこのことを告知したうえで、「自分の作品同士で視聴率を取り合うというのは、作者としてとても哀しい。作品はどれも苦労して育てたわが子みたいなもの。争って欲しくはない。一皿のカレーライスを前に、長男と次男が大喧嘩しているのを、黙って見ているしかない父親のような気持ちだ。というわけでその日、僕は九時まで細木数子さんを見て、それから犬の散歩に出ます」として両番組とも視聴しないことを予告した[27]。なお、視聴率は『新選組』が9.8%、『古畑』が21.5%であった。

更には、改変期の放送時間変更に伴い、ある芸能人がレギュラー出演していた番組Aの変更後の放送時間が、その芸能人が元々レギュラー出演している番組Bと同時刻になったために、番組AまたはBのレギュラー出演そのものを降板するケースも度々発生している[28]

また、複数の放送局が共同で企画・製作した番組の場合、同じ内容の番組が同時刻に放送されることを前提としているため、必然的に当該番組の出演者の裏被りが起きるといった例外も存在する[29]

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ a b c “こじるり参院選特番で「裏被り」 テレ東出てたのに「ZERO」にも...”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2019年7月22日). https://www.j-cast.com/2019/07/22363215.html 2019年11月8日閲覧。 
  2. ^ a b “『ポツンと一軒家』、『24時間テレビ』の裏で“総集編”でも高視聴率のワケは好条件の重なり?”. リアルライブ (フェイツ). (2019年8月26日). https://npn.co.jp/article/detail/87133308/ 2019年11月8日閲覧。 
  3. ^ “最終コーナーを回った「いだてん」は史上最低の大河なのか?…NHK制作トップの反省の弁と出演者の不祥事続出”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年10月26日). https://hochi.news/articles/20191024-OHT1T50091.html 2019年11月8日閲覧。 
  4. ^ “1TB HDD内蔵 4Kも地デジも裏番組録画できる4K有機EL&4K液晶テレビ”. J-CASTニュース (ジェイ・キャスト). (2019年7月17日). https://www.j-cast.com/trend/2019/07/17362744.html 2019年11月8日閲覧。 
  5. ^ NHKは地上波とBSも同一法人が運営するため、地上波テレビ番組とBS番組の裏被りが対象。なお、地上波とBSのサイマル放送番組は対象外である。
  6. ^ 特に独立テレビ局は全番組がローカル番組である。
  7. ^ a b c テレビ業界の暗黙のルール タレントの”裏かぶり”なぜいけない?”. oricon news (2018年2月25日). 2018年2月25日閲覧。
  8. ^ 一例が宮崎県における関口宏である。日曜日の朝に放送する『サンデーモーニング』はTBS系列(宮崎放送)の全国ネットで生放送されている。その裏でテレビ宮崎が『どっちの料理ショー』を8:00 - 8:55に遅れネットした結果、後者の終了までどちらも司会を務める関口が裏被りする事態が長年続いた。
  9. ^ 東野幸治 有名後輩芸人とテレビ局の壮絶トラブル暴露「なんで俺が謝らなあかんねん!って…」
  10. ^ 東野、裏かぶり解消で「ワイドナ」が「B面」と一本化”. デイリースポーツ(2016年9月5日作成). 2019年12月24日閲覧。
  11. ^ ぺこぱ、裏番組出演のため『サンジャポ』途中退席 太田光イジる「まさかのダブルブッキング?」”. ORICON NEWS (2020年6月14日). 2020年7月20日閲覧。
  12. ^ ダウンタウンが「裏かぶり」TBSとフジで2分間 松本が指摘”. デイリースポーツ (2021年4月15日). 2021年4月18日閲覧。
  13. ^ 全曜日制覇の関ジャニ∞は要注意! 「裏かぶり」の恐ろしさとは?”. アサ芸プラス(2015年3月23日作成). 2019年11月29日閲覧。
  14. ^ タッキー改革でジャニーズ内紛火種 Jr.売り出しへ裏番組出演解禁が招くキンプリvsSnow Man”. 東京スポーツ(2019年4月27日作成). 2019年11月29日閲覧。
  15. ^ 故・井原高忠 日テレプロデューサーに学ぶ「芸能プロの未来図」”. FRIDAY(2019年8月1日作成). 2019年12月24日閲覧。
  16. ^ カンニング竹山「ビビット」でエンディング不在だった理由明かす「裏番組との大人の事情」”. デイリースポーツ(2019年9月23日作成). 2019年9月23日閲覧。
  17. ^ a b 沢村一樹、「突然ですが占ってもいいですか?」を3月までお休み…「大人の事情が」”. デイリースポーツ (2020年12月16日). 2020年12月25日閲覧。
  18. ^ 次長課長・河本準一 とんねるず番組でモザイク処理 ネット上で話題に「何でモザイクかかってる?」「何かやったっけ?」”. リアルライブ(2015年3月6日作成). 2020年2月13日閲覧。
  19. ^ ダウンタウン、とんねるず…人気番組の出演者が次々とモザイク処理され視聴者騒然”. アサ芸プラス(2017年3月17日作成). 2020年2月13日閲覧。
  20. ^ 代表的な事例では、流通生鮮食品時事ネタに詳しいアキダイ社長の秋葉弘道(『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日)の2021年2月22日放送回でその経緯が解説され、裏被りが日常的になる程一般人にしてはテレビ番組の出演本数が多かった)や、ワタナベエンターテインメントに所属する前の林修などが該当。
  21. ^ 週刊文春』2013年7月11日号。
  22. ^ TBSのおかげで“ダブルブッキング”を回避できた織田裕二”. リアルライブ(2013年8月20日作成). 2019年11月29日閲覧。
  23. ^ 「ハケンの品格」大泉洋の登場を切望する声 小堺一機が同時間帯の2局に出演”. 共同通信OVO (2020年6月25日). 2020年7月20日閲覧。
  24. ^ 災害などの諸事情でやむを得ず、ドラマ番組などの放送時期が遅れた結果、別番組との重複出演になってしまった場合も含む[23]
  25. ^ マツコ珍事!フジとテレ朝に同時間出演…日本シリーズ中継延長余波”. スポーツニッポン(2015年10月28日作成). 2019年3月13日閲覧。
  26. ^ フジ「とくダネ!」が裏番組の加藤浩次“去就”を速報”. 東京スポーツ(2019年7月24日作成). 2019年7月25日閲覧。
  27. ^ a b 古畑任三郎、異色の犯人イチロー 三谷幸喜が驚いた質問”. 朝日新聞 (2020年5月10日). 2020年12月25日閲覧。
  28. ^ 一例として、船越英一郎(『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ)が放送時間変更により『木曜ミステリー』(テレビ朝日)と重複のため降板。詳細は木曜ミステリー#その他を参照。)、カズレーザー(『たけしのその時カメラは回っていた』(NHK)が放送時間変更により『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日)と重複のため降板。詳細はたけしのその時カメラは回っていた#過去の出演者を参照。)が該当する。
  29. ^ “五輪半年前、民放5系列で同番組”. 共同通信. (2020年1月24日). https://this.kiji.is/593312147857376353 2020年1月24日閲覧。 


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