マーベルコミックス マーベルコミックスの概要

マーベルコミックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/27 06:20 UTC 版)

マーベル・コミックス
Marvel Comics
本社所在地 アメリカ合衆国
ニューヨーク州ニューヨーク市
設立 1939年(Timely Comicsとして)
業種 情報・通信業
売上高 US$125,700,000 (2007)
営業利益 US$53,500,000 (2007)
主要株主 Marvel Entertainment(ウォルト・ディズニー・カンパニー
外部リンク http://marvel.com/
テンプレートを表示

カリフォルニア州に本社を置く半導体メーカーMarvell社との関連は一切無い[1]

歴史

マーティン・グッドマンを社長に、その甥であり当時まだ十代だったスタン・リーを編集に、タイムリーコミックス(Timely Comics)として1939年に発足し、のちにアトラスコミックス(Atlas Comics)と名を変え、1957年にはマーベルコミックスとなる[2]。競合誌の「DC コミック」とともに、アメリカン・コミックを代表する著名なスーパーヒーローのほとんどを生み出した[3]。1982年には、日本の漫画「AKIRA」の原版を反転しカラー化して出版している[4]。1992年には、アメコミ界初のゲイのヒーローが登場する作品の連載も始めた[5]

1980年代後半から徐々に経営が悪化し、一時はマイケル・ジャクソンが買収に乗り出したこともあったが[6]、1997年に倒産し、「マーベル・エンターテイメント」として再稼働したが、2009年にディズニーに買収された。

ディズニーによる買収

2009年8月31日, ウォルト・ディズニー・カンパニーは、40億ドルでマーベル・エンタテインメントを買収し、マーベル株主に対し、1株当たり30ドルとディズニー株0.745株を支払うことにした[7] 。 ただし、買収される前の2001年にサバン・エンターテイメントがディズニーに買収されてから、ディズニーはマーベル系のアニメをつくってきた[8]。 株主投票は 2009年12月31日におこなわれ、数時間で[9]買収が決まった[10]

レイティングについて

2001年にコミックス倫理規定委員会を脱退して以来、マーベルは、自社レイティングを始めた。 レイティングはコミックスについている統一商品コードの上にある。

レイティングは以下の通り

ALL AGES
全年齢対象
A
9歳以上対象
T+ TEENS AND UP
13歳以上対象で、13歳未満の子供が読む場合は、保護者が一度眼を通しておく必要がある。
PARENTAL ADVISORY
15歳以上対象。T+よりも描写・テーマが大人向けである場合が多い。
MAX: EXPLICIT CONTENT
18歳以上対象。このマークがついている作品や成人向けの作品は、表紙に大きく"MAX: Explicit Content"と印刷されている。 MAX指定されているものは子供の目につかないよう、日用雑貨食料品店などで扱われることはない。

代表的な出版作品

クロスオーバー作品

同社のヒーローが一堂に会する、一大クロスオーバー作品のメジャータイトル。




[ヘルプ]
  1. ^ 両社名(略称)は綴りが似ているため稀に誤って表記されるが、社名の英語表記においてマーベル・コミックスは「Marvel」であり、前述の「Marvell」とは綴りが異なる。
  2. ^ スーパーヒーローとアメリカ社会森田匡、慶応大学『政治学研究』49号(2013)
  3. ^ アメリカン・コミックとアメリカ映画に見る原子力の姿 植竹大輔、日本大学工学部、国際文化表現学会東京大会シンポジウム「原子力をめぐる文化表象」2012年12月8日
  4. ^ ビジネスケース『ビズメディア〜北米マンガ市場の開拓者』一橋大学イノベーション研究センター、東洋経済新報社, 2014
  5. ^ ディズニーアニメにおけるマイノリティ表象と社会的影響神尾美咲、獨協大学、2013 年1月
  6. ^ MICHAEL JACKSON, INC.: マイケル・ジャクソン帝国の栄光と転落、そして復活へザック・オマリー・グリーンバーグ、Cccメディアハウス, 2014
  7. ^ Disney to Acquire Marvel Entertainment for $4B”. Marketwatch. 2009年8月31日閲覧。
  8. ^ “News Corp. and Haim Saban Reach Agreement to Sell Fox Family Worldwide to Disney for $5.3 Billion”. Saban.com press release. (2001年7月23日). http://www.saban.com/html/press/010723.html 2009年2月19日閲覧。 
  9. ^ Disney Completes Marvel Acquisition, Fox Business, December 31, 2009
  10. ^ Marvel Shareholders OK Disney Acquisition, Marketwatch, December 31, 2009


「マーベルコミックス」の続きの解説一覧

マーベル・コミック

(マーベルコミックス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 05:52 UTC 版)

マーベル・コミック(英名: Marvel Comics)は、アメリカ合衆国ニューヨークに本社を置くウォルト・ディズニー・カンパニー傘下の漫画出版社アメリカン・コミックス)である。


注釈

  1. ^ 長年マーベル・プロダクションの共同創業者を担当していたリー・ガンサー(Lee Gunther)は、既に1998年8月25日に死去している。
  2. ^ 長年マーベル・プロダクションの創業者を担当していたデイヴィッド・H・ディパティエ(David H. DePatie)は、2021年9月23日に死去したため[注 1][19][20]、現在マーベルにおける東映との提携による販売に関してはアメリカの三大ネットワークを始め、ルートを通じて、アメリカ、日本、東南アジア、ヨーロッパはマーベルと東映の共同で全世界のマーケットへ進出を企図することになった。
  3. ^ ほとんどのハズブロ関連以外のマーベル・プロダクション/ニューワールド・アニメーション英語版のバックカタログ(『ダンジョンズ&ドラゴンズDungeons & Dragons)』を除く)は、現在はウォルト・ディズニー・カンパニーが所有している。
  4. ^ ただし、MCG提携による東映作品とは異なり、マーベルの日本ローカライズアニメ作品『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』における提供は、東北新社/スター・チャンネルが担当しており、1985年10月、東北新社と提携し、東映ビデオが権利を持つ『エクスタミネーター2』『殺人鬼』などの映画作品をビデオで販売した以来となる[21]

出典

  1. ^ Hachette - Our Clients”. 2017年9月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月17日閲覧。
  2. ^ History of Marvel Comics – MARVEL COMICS LIBRARY
  3. ^ a b スーパーヒーローとアメリカ社会 森田匡、慶応大学『政治学研究』49号(2013)
  4. ^ Wright, Bradford W. (2001). Comic Book Nation: The Transformation of Youth Culture in America. The Johns Hopkins University Press. p. 57. ISBN 978-0-8018-6514-5. https://archive.org/details/comicbooknationt00wrig/page/57 
  5. ^ Per Les Daniels in Marvel: Five Fabulous Decades of the World's Greatest Comics, pp. 67–68: "The success of EC had a definite influence on Marvel. As Stan Lee recalls, 'Martin Goodman would say, "Stan, let's do a different kind of book," and it was usually based on how the competition was doing. When we found that EC's horror books were doing well, for instance, we published a lot of horror books'".
  6. ^ アメリカン・コミックとアメリカ映画に見る原子力の姿 植竹大輔、日本大学工学部、国際文化表現学会東京大会シンポジウム「原子力をめぐる文化表象」2012年12月8日
  7. ^ ビジネスケース『ビズメディア〜北米マンガ市場の開拓者』 一橋大学イノベーション研究センター、東洋経済新報社、2014
  8. ^ ディズニーアニメにおけるマイノリティ表象と社会的影響 神尾美咲、獨協大学、2013 年1月
  9. ^ MICHAEL JACKSON, INC.: マイケル・ジャクソン帝国の栄光と転落、そして復活へ ザック・オマリー・グリーンバーグ、Cccメディアハウス、2014
  10. ^ Disney to Acquire Marvel Entertainment for $4B”. Marketwatch. 2009年8月31日閲覧。
  11. ^ Disney Completes Marvel Acquisition[リンク切れ], Fox Business, December 31, 2009
  12. ^ Marvel Shareholders OK Disney Acquisition, Marketwatch, December 31, 2009
  13. ^ a b c “東映、米誌のキャラクター権獲得―大手出版社と契約、同時に自社品輸出図る。”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社): p. 9. (1977年5月19日) 
  14. ^ a b c d e f 「映画界の動き東映、米マーベル・プロと業務提携結ぶ」『キネマ旬報』1980年8月下旬号、キネマ旬報社、164頁。 
  15. ^ a b c d e “東映がアメリカのマーベル・コミック社と提携”. 週刊映画ニュース (全国映画館新聞社): p. 1. (1978年5月30日) 
  16. ^ 鈴木武幸『夢を追い続ける男』講談社、2018年、150-152頁。ISBN 978-4065137628 
  17. ^ a b c d e 「映画界の動き 東映、米マーベル・コミックとジョイント」『キネマ旬報』1978年6月下旬号、キネマ旬報社、180-181頁。 
  18. ^ a b c d e f g 「東映、米マーベル・プロと業務提携結ぶ 企画・販売は両社、製作は東映動画で」『映画時報』1980年9月号、映画時報社、16頁。 
  19. ^ DAVID DEPATIE - Obituary - Seattle Times
  20. ^ David H. DePatie Dies: 'The Pink Panther' Cartoon Co-Creator & Producer Was 91”. Deadline Hollywood. 2021年10月24日閲覧。
  21. ^ “東映ビデオ、東北新社作品のビデオソフト発売。”. 日経産業新聞 (日本経済新聞社): p. 7. (1985年10月6日) 
  22. ^ a b c d 「アベンジャーズ」最新作公開記念! 「エージェント・オブ・シールド」とマーベルのドキュメンタリー番組がDlifeにて7月放送”. TVグルーブ (2015年6月24日). 2015年9月27日閲覧。
  23. ^ a b “マーベル・円谷プロがコラボを発表 ウルトラマンの新作コミック出版へ”. ORICON NEWS (オリコン). (2019年11月23日). https://www.oricon.co.jp/news/2149281/full/ 2019年11月24日閲覧。 
  24. ^ a b “マーベル・コミックスでウルトラマンが描かれる!『THE RISE OF ULTRAMAN』カバーイラスト公開”. music.jpニュース (music.jp). (2020年3月2日). https://music-book.jp/comic/news/news/397363 2020年3月2日閲覧。 
  25. ^ “ド迫力!マーベル版ウルトラマン、伝説的アーティストによるカバーアート公開”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2020年6月17日). https://www.cinematoday.jp/news/N0116743 2020年6月19日閲覧。 





英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マーベルコミックス」の関連用語

マーベルコミックスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マーベルコミックスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマーベルコミックス (改訂履歴)、マーベル・コミック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS