スバル・ジャスティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/22 13:48 UTC 版)
スバル・ジャスティ | |
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5代目 | |
概要 | |
別名 |
トヨタ・パッソ(4代目) ダイハツ・ブーン(4代目) ダイハツ・シリオン(4代目) プロドゥア・マイヴィ(4代目) トヨタ・タンク(5代目) トヨタ・ルーミー(5代目) ダイハツ・トール(5代目) |
製造国 |
日本 台湾 ハンガリー |
販売期間 |
1984年 - 2011年 2016年 - 2023年(一時生産停止) |
系譜 | |
先代 | スバル・トレジア |
概要
初代はBセグメントの車として発売され、台湾大慶汽車では初代をベースに5ドアセミノッチバックセダンに仕立てた「TUTTO(テュット、金美滿)」も生産・発売されていた。その後は海外専売車となり3代にわたって発売されたあと、日本で約21年11か月ぶりの発売(車名復活)となった2代目(海外を含めると通算5代目)はトールワゴンに転換された。なお、初代は自社生産、2代目と3代目の生産はスズキ、4代目以降の生産はダイハツ工業がそれぞれ担当する。
初代 KA7/KA8型(1984年 - 1994年)
スバル・ジャスティ(初代) KA7/KA8型 | |
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前期型フロント(豪州仕様) | |
前期型リア(豪州仕様) | |
内装(北米仕様) | |
概要 | |
別名 | スバル・レックス(2代目) |
製造国 |
3ドア/5ドアハッチバック: 日本(群馬県) 5ドアセダン: 台湾 |
販売期間 | 1984年2月 - 1994年12月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ |
3ドア/5ドア ハッチバック 5ドアセミノッチバックセダン (テュット) |
駆動方式 | FF/4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
EF型 1L 直列3気筒 EF12型 1.2L 直列3気筒 |
変速機 | 5MT/ECVT |
サス前 | 前/後ストラット |
サス後 | 前/後ストラット |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,285mm |
全長 | 3,695mm |
全幅 | 1,535mm |
全高 | 1,420mm |
その他 | |
生産台数 | 42万8266台[1] |
- 1984年2月
- 当時の軽自動車・スバル・レックスをベースに(ドアは流用)、ボディを拡大して発売開始。エンジンは直3 SOHC 1L(EF10型)で、ボディタイプは3ドアHBと5ドアHBの2タイプ、それぞれにFF(前輪駆動)と4WD(パートタイム四輪駆動)がラインアップされていた。4WD仕様は当時のレックス4WDと同様、シフトノブ内にある赤い4WDスイッチをワンプッシュするだけでFF⇔4WDの切り替えが可能であった。
- 1985年10月[2]
- 『火の玉ボーイ』というキャッチコピーとともに、3気筒 1.2L SOHC9バルブ ツインキャブエンジン〔EF12型。1気筒あたり3バルブ(吸気2バルブ、排気1バルブ)仕様〕を追加、シリーズ充実化を図る。また、1.2Lモデルには全車、自然吸気エンジン搭載のコンパクトカーとしては業界初となるフロントベンチレーテッドディスクブレーキが標準装備となる。
- 1987年2月
- ファン・ドールネと共同開発した金属ベルト式無段変速機ECVTを量産車世界初で採用した[注釈 1]。1LのFF車のみの設定だったが、他社同クラスのAT車よりも高価であったことから、国内での商業的には失敗であった。しかし、アメリカ合衆国では、1987年 - 1989年まで3年連続で燃費ベストカーに選ばれるほど燃費が良かった。
- 1988年11月
- ビッグ・マイナーチェンジを行い、外装デザインが大幅に変更された。エンジンは1.2LのEF12型のみとなり、ECVT+パートタイム4WDの機種が選べるようになった。
- 1991年6月
- ブレーキのノンアスベスト化やパワーステアリングとオーディオの標準装備化などのマイナーチェンジを行った。
- 1994年12月
- 販売終了。
後継車の模索
富士重工はジャスティの後継車種を開発するに当たって、資本関係上日産・パルサーを製造していた縁から、2代目日産・マーチ(K11型)を日産と共同開発またはOEM生産供給を模索した時期があった。しかし1989年発売のスバル・レガシィが思いのほかヒットし、スバル・インプレッサという中排気量車への集中投資の必要性が生じたことから開発は断念された。マーチの一部グレードにはECVT(日産の呼称はN-CVT)が搭載された。
その他
初代モデルのエンジンは、日本国内向けでは1,000cc、1,200ccともにEFCと呼ばれた電子制御キャブレターによる燃料供給システムだけであった。 しかし、アメリカ合衆国カリフォルニアの排ガス規制に対応するため、1989年には1,200ccエンジンに燃料噴射システムを備えたモデルを生産している。このモデルは、O2センサー、プレッシャセンサー、吸気温センサー、スロットルセンサー、8bitのCPUを備えたコントロールユニット等で制御されるDジェトロニックシステムで、富士重工内ではEMPI(Electric Multi-point Injection)と呼ばれていた。その翌年の1990年、このモデルはドイツ・スイス・オーストリア向け仕様としても輸出されているが、アメリカ向けにはキャタライザが2個であったのに対し、ヨーロッパ向けにはキャタライザは1個であった。
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後期型 マイム
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後期型 マイム
2代目(1994年 - 2003年)
スバル・ジャスティ(2代目) | |
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1997年販売型 GX AWD 1.3 フロント | |
1997年販売型 GX AWD 1.3 リア | |
概要 | |
別名 |
スズキ・カルタス(2代目) スズキ・スイフト |
製造国 | ハンガリー |
販売期間 | 1994年 - 2003年 |
1994年にフルモデルチェンジ。日本ではリッターカー市場から撤退したため欧州仕様のみとなった。欧州仕様ではスズキのハンガリー現地法人であるマジャールスズキで生産された「スイフト」(当時の日本ではカルタスと名乗っていた)のOEM供給を受けた。ただし3ドア・5ドアのハッチバックのみ。一部モデルにはECVTが搭載された。
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2代目ジャスティ
4WD -
後期型
注釈
- ^ トール「X"SA II"」及びルーミー・タンク「X"S"」相当
- ^ トール「G"SA II"」及びルーミー・タンク「G"S"」相当
- ^ トール「Gターボ"SA II"」及びルーミー・タンク「G-T」相当
- ^ トール「カスタムG"SA II"」及びルーミー・タンク「カスタムG"S"」相当
- ^ トール「カスタムGターボ"SA II"」及びルーミー・タンク「カスタムG-T」相当
- ^ ルーミー・タンクにはToyota Safety Sense Cが装備される。(ただし性能はダイハツのシステムを流用しているためスマアシII相当の性能となる)
- ^ スバル車として「スマアシ II」の略称が使用されるのはジャスティが初である。
- ^ スバルではアイサイト3に当たる。
- ^ シートヒーター(運転席/助手席)、シートバックテーブル(ショッピングフック・ボトルホルダー2個付、運転席/助手席)。「L スマートアシスト」はフロントセンターアームレスト(運転席)、シートリフター(運転席)、シートアンダートレイ(助手席)も追加。
- ^ フットイルミ(運転席・助手席)、インパネアッパートレイイルミ(助手席)、センターフロアトレイイルミ)
- ^ ルーミー・タンクではToyota Safety Sense、ジャスティではEyeSight ver.3。
- ^ ジャスティでは新世代アイサイト。
- ^ なお、OEM元のトールに追加された「コンパーノレッド」や姉妹車のルーミーに追加された「クールバイオレットクリスタルシャイン」はジャスティでは未設定となる
出典
- ^ 同じくファン・ドールネ式CVT(フォードはCTXと呼んだ)を採用したフォード・フィエスタの発売は1987年5月。
- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第76号13ページより
- ^ 自動車ガイドブック vol.33 1986-'87 116ページ
- ^ 『スバル 新型「ジャスティ」を発表~衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を全車標準装備~』(プレスリリース)富士重工業株式会社、2016年11月9日 。
- ^ 『SUBARU「ジャスティ」「ジャスティカスタム」改良モデルを発売』(プレスリリース)株式会社SUBARU、2018年11月8日 。
- ^ 『SUBARU「ジャスティ」一部改良モデルを発売』(プレスリリース)株式会社SUBARU、2020年9月24日 。
- ^ ダイハツ、国内外の全車種の出荷停止へ…安全試験不正で対象拡大 - 読売新聞社 2023年12月20日
- 1 スバル・ジャスティとは
- 2 スバル・ジャスティの概要
- 3 3代目(2003年 - 2007年)
- 4 車名の由来
固有名詞の分類
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