しょう‐ひょう〔シヤウヘウ〕【商標】
商標(しょうひょう)(trademark)
特定の商品について他の商品と区別するために使用する文字・図形・記号など。1960年に施行された商標法によって、登録した商標を独占的に使用できる権利が保護されている。
商標が権利として保護されるのは、特定の商品を取り扱う事業者の信用を維持することと商品を選択する消費者の利益を守ることの2つの理由がある。他人の商標権を侵害した場合、民事上の責任を負うほか、刑事罰として5年以下の懲役または500万円以下の罰金に処せられる。
商標権は、特許庁に申請して登録することで、効力が生じる。ただし、一般名詞やありふれた呼び名では商標権が認められない。
1997年の商標法改正によって、平面的な商標だけでなく、立体商標も認められるようになった。
東京地裁は22日、セガが販売したカードゲーム「オシャレ魔女ラブandベリー」のTシャツについて、商標権を侵害されたとして訴えていた衣料品メーカーの訴えを認め、セガに衣料品の販売差し止めと損害賠償を命じる判決を出した。原告の衣料品メーカーは1999年に「LOVEBERRY」で商標を登録していた。
(2006.12.25掲載)
商標
別名:brand
通称ブランド。商標法では「文字、図形もしくは記号もしくはこれらの結合またはこれらと色彩との結合であって、業として商品を生産・加工・証明し譲渡するものが、その商品について使用するもの」と定義している。商標を独占的に使用するためには、商標を表示した書面に必要な説明書を添付して、願書を特許庁長官に提出しなければならない。商標は、企業にとっては大きな財産であり、消費者に対して、品質についての安全性、信頼性をもたせ、さらには、高品質、所有優越感まで抱かせるものである。一般的な信頼を得ているものは、それ自体が販売促進力をもつため、登録商標は法的に保護されている。女性を中心に消費者のブランド崇拝傾向は相変わらず根強いものがあり、若者にこのブランド志向が強くみられる。ブランド・ロイヤルティという言葉があるが、銘柄忠実度であり、商品購買にあたって同一銘柄の商品をくり返し購入する度合いをいう。
商標
商標
商標(商標法) trademark law
商標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 07:11 UTC 版)
商標(しょうひょう、英: trademark)とは、商品や役務の提供者(事業者)が、提供元(出所)を他者と区別するために使用する標識をいう[1]。
- ^ "商標". ブランド用語集. コトバンクより2021年8月26日閲覧。
- ^ “Q&A サービスマークとは何ですか。”. 日本弁理士会関西会. 2021年8月26日閲覧。
- ^ “商標とは”. 特許庁ウェブサイト. 2021年7月13日閲覧。
- ^ “判例の商標的使用論の例”. 特許庁ウェブサイト. 2021年7月13日閲覧。
- ^ 「着メロ」商標権2550万円 都の公売で落札 asahi.com2010年3月9日。
- ^ 「三菱重工の「ロゴマーク」差し押さえ 元挺身隊訴訟の原告」『日本経済新聞』、2019年3月28日。2021年7月13日閲覧。
- ^ 「ドイツ有名商品 販売は違法 商標権侵害が問題化」『日本経済新聞』昭和25年12月12日3面
- 1 商標とは
- 2 商標の概要
- 3 概要
- 4 財産としての商標
商標
「商標」の例文・使い方・用例・文例
- 商標名
- 登録商標
- 特許権、実用新案権、意匠権、商標権の4つを産業財産権という。
- インカムアプローチでは商標の市場価値を、その商標が生み出すキャッシュフローの価値に基づいて算出する。
- 私たちは意匠の類似を理由に、商標登録をさせてもらえなかった。
- 商標出願をする前に、慣用商標かを確認する。
- 私たちは商標登録の取消審判を請求した。
- 商標法条約は1994年10月27日に採択された。
- 普通名称がそのまま製品名に用いられている商品は、商標登録することができない。
- 商標調査の結果、新製品の名称を変更せざるを得ないと判断した。
- 出願しようとしているマークが商標登録要件を満たしているかもう一度確認しなさい。
- その名称は、A社の商標、または登録商標です。
- 私は顧客から商標権の取得を依頼されている。
- 知的財産部門で商標を担当しています。
- 物品の商標
- 物品に商標を付ける
- 商標を侵害する
- 商標侵害
- 商標もブランド名もなしで
商標と同じ種類の言葉
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