警戒標識
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警戒標識は道路利用者に対して沿道における運転上の危険または注意すべき事象を予告する標識である。警戒標識の過度な設置は警告効果を弱める原因であるため、適正な設置計画が重要である。全ての警戒標識が道路管理者によって設置される。デザインはアメリカに倣ったもので、黄色地に黒ふち・黒模様の菱形。通常の大きさは一辺 45 cm。 交差点の予告 +形道路交差点あり (201-A) ├形道路交差点あり (201-B) ┤形道路交差点あり (201-B) T形道路交差点あり (201-C) Y形道路交差点あり (201-D) ロータリーあり (201の2) 視認が困難で注意喚起が必要な交差点がある場合に設置する。原則として交差点手前30-120 m (メートル)の間に設置する。 道路の平面形状の予告 右方屈曲あり (202) 左方屈曲あり (202) 右方屈折あり (203) 左方屈折あり (203) 右方背向屈曲あり (204) 左方背向屈曲あり (204) 右方背向屈折あり (205) 左方背向屈折あり (205) 右つづら折りあり (206) 左つづら折りあり (206) 曲線が開始する30 - 200 m の間に設置され、道路の状況(設計速度、交通量、事故の有無等)から設置の必要性を十分に検討しなければならないとしている。 道路の縦断形状の予告 上り急勾配あり (212の3) 下り急勾配あり (212の4) 設計速度と縦断勾配の大きさからみて、急勾配の手前30 - 200 m の間に設置される。標識にある「○ % 」は、水平方向に100 m 進むと○m上がる(下がる)ということを示している。例えば5 % は水平方向に100 m 進むと5 m 上がる(下がる)勾配である。 交通流の変化の予告 合流交通あり (210) 車線数減少 (211) 幅員減少 (212) 二方向交通 (212の2) 道路工事中 (213) 該当の部分から50 - 200 m 手前の設置を原則としているが、「道路工事中」のみ補助標識「距離・区域」の併設で1 km (キロメートル)手前から設置することができる。 路面又は沿道状況の予告 踏切あり (207-A) 旧形式 踏切あり (207-B) 新形式 学校、幼稚園、保育所等あり (208) 信号機あり (208の2) すべりやすい (209) 落石のおそれあり (209の2) 路面凹凸あり (209の3) それぞれの施設や状態が生じるの手前に設置する。 「踏切あり」は原則として全ての踏切を対象に設置され、踏切を通過する車両が確実に停止できるよう設置されなければならない。1986年に電車が描かれた新形式のものが追加されたが、蒸気機関車が描かれた旧型式のものも現役として残っている。 「学校・幼稚園・保育所等あり」は通学路を示したい場合も設置できる。この時は補助標識「通学路(508)」を取り付ける。 「すべりやすい」は特定の季節のみ対象とする場合は補助標識を併用する。 気象状況、動物の飛び出し、その他の注意の予告 横風注意 (214) 動物が飛び出すおそれあり (214の2-A) シカ 動物が飛び出すおそれあり (214の2-B) タヌキ 動物が飛び出すおそれあり (214の2-C) ウサギ 動物が飛び出すおそれあり (214の2-D) サル その他の危険 (215) 「動物が飛び出すおそれあり」は、標識令の例示であるシカ以外の動物が飛び出すおそれがある場合は適宜その動物の図柄を表示することになっているが、タヌキ、ウサギ、サルについては標準がある。動物のイラストは自治体によって様々な種類のものが登場しており、例えば北海道では、キツネやシカのほか、帯広市内ではエゾリスがあるほか、牧場がある農村地帯ではウシと「横断注意」の文字の組み合わせ、徳島県美波町では海岸から少し離れた山に棲息するアカテガニを描いたものもある。 「その他の危険」は設置の目的が一目でわかる場合以外は補助標識「注意事項(510)」を用いる。 ギャラリー 右方屈曲あり (202) と路面凹凸あり (209の3) 学校・幼稚園・保育所等あり(208) 合流交通あり (210) 車線数減少 (211)と二方向交通(212-2) 動物が飛び出すおそれあり(214の2)。ヤンバルクイナの飛び出しに対する注意を促している。 その他の危険 (215)
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警戒標識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 03:37 UTC 版)
201a: 左方屈曲あり 201b: 右方屈曲あり 201c: すべりやすい左方屈曲あり 201d: すべりやすい右方屈曲あり 202a: 左背向屈曲あり 202b: 右背向屈曲あり 203a: 幅員減少 203b: 車線数減少 203c: 車線数減少 204: 二方向交通 205a: 十形道路交差点あり 205b: ト形道路交差点あり 205c: 逆ト形道路交差点あり 205d: T形道路交差点あり 205e: Y形道路交差点あり 206: 環状交差点あり 207a: 優先道路 207b: 優先道路 207c: 優先道路 207d: 優先道路 207e: 優先道路 207f: 優先道路 207g: 優先道路 207h: 優先道路 207i: 優先道路 207j: 優先道路 207k: 優先道路 207l: 優先道路 207m: 優先道路 208: 譲れ 209: 信号機あり 210: 踏切あり 211a: 踏切あり 211b: 踏切あり 212: 細い橋 213: 仮設道路橋あり 214: 可動橋あり 215a: 岸壁または土手 215b: 右方に土手あり 215c: 左方に土手あり 216a: 浅瀬あり 216b: 鉄砲水が発生しやすい浅瀬あり 217: フェリー乗り場 218: アンダーパスあり 219: 下り急こう配あり 220: 上り急こう配あり 221a: 路面凹凸あり 221b: 路面凹凸あり 222a: すべりやすい 222b: 危険な路肩あり 223a: 左方に危険な崖あり 223b: 右方に危険な崖あり 224: 横断歩道あり 225: 子供横断注意 226: 自転車横断注意 227: 道路工事中 228a: 左方落石のおそれあり 228b: 右方落石のおそれあり 228c: 泥跳ね注意 228d: 路面脆し 229: 低空飛行の航空機注意 230: 牛注意 231: 動物注意 232: 横風注意 233: その他の危険 234: 二方向交通 235: 二車線道路起点 236: 二車線道路終点 237: アーチ橋あり 238: 高速道路あり 239: 架空電線あり 240: トンネルあり 241: 渋滞注意 242a: 踏切 242b: 踏切(複線以上) 243a: 踏切までの距離表示 243b: 踏切までの距離表示 243c: 踏切までの距離表示 244: 事故多発地帯 245a: 徐行 245b: 徐行 246a: 前方に障害物がある場合に限り、左右どちらの通行も許可する。 246b: 前方に障害物がある場合は、左方を通行せよ。 246a: 前方に障害物がある場合は、右方を通行せよ。 247: 前方に停車中の車両あり
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警戒標識
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「ヨーロッパの道路標識」の記事における「警戒標識」の解説
一般的にヨーロッパ諸国では、以下の国を除いて白地に赤の縁取りで表される。 スウェーデンとギリシャ、フィンランド、アイスランド、マケドニア、ポーランドにおいては地色が山吹色である。なお、この山吹色の地色の標識が(一時的な)工事中標識として使われている国もある。同様に、スウェーデンやフィンランド、ポーランドにおける前方優先道路標識も山吹色地の背景となっている。 アイルランドでは、黄色地の菱形である。
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警戒標識
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「アメリカ合衆国の道路標識」の記事における「警戒標識」の解説
警戒標識(Warning sign)はMUTCD及び各州令においてW類に区分されるもので、カーブや行き止まりなどの道路状況のほか、ハンプや緊急車両、道路工事などに関する注意を促すものである。一部を除き菱形で、黄色または蛍光黄色が用いられ、補助標識と併用される。 実情にあわせ、地域独自の規制標識が州令により設定されている場合がある。
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