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フィンランド [Finland]
〔「芬蘭」とも書く〕
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フィンランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/14 04:46 UTC 版)
フィンランド共和国(フィンランドきょうわこく、フィンランド語: Suomen tasavalta、スウェーデン語: Republiken Finland)、通称フィンランドは、北ヨーロッパに位置する共和制国家。北欧諸国のひとつであり、西にスウェーデン、北にノルウェー、東にロシアと隣接する。首都はヘルシンキ。
目次 |
国名
正式名称は、フィンランド語では Suomen tasavalta(スオメン・タサヴァルタ)、通称 Suomi(スオミ)。スウェーデン語では Republiken Finland(レプブリケン・フィンランド)、通称 Finland(フィンランド)。公用語はフィンランド語とスウェーデン語。
公式の英語表記は Republic of Finland(リパブリク・オヴ・フィンランド)、通称 Finland。形容詞はFinnish(フィニッシュ)(フィンランド人を意味する場合は名詞のFinn(フィン)が使用されることもある)
日本語の表記は フィンランド共和国、通称 フィンランド。漢字による当て字では芬蘭(古くは芬蘭土とも)と表記し、芬と略す。
歴史
詳細は「フィンランドの歴史」を参照
通常は先史時代(~1155年)、スウェーデン時代(1155年~1809年)、ロシアによる大公国時代(1809年~1917年)、独立後の現代(1917年~)の四つの区分に分かれる。
フィンランドは「フィン人の国」という意味、スオミはフィン人の自称である。スオミの語源については多くの説が提唱されており定説はない。「フィン」についてはタキトゥスが残した「北方に住む貧しいフェンニ人」の記述が最古のものである。「スオミ」については古くはフィンランド南西端、バルト海沿岸にある都市トゥルクを中心とする限られた地域を指す単語であったのが、後に国土全体を指す単語に変容し、そこに住んでいたスオミ族の名が後にフィンランド語の名称になった。トゥルク周辺は現在では「本来のスオミ(Varsinais-Suomi)」と呼ばれている。
概史
現在のフィンランドの土地には、旧石器時代から人が居住した。南には農業や航海を生業とするフィン人が居住し、後にトナカイの放牧狩猟をする、同じくサーミ人が北方に生活を営むようになった。 400年代にノルマン人のスヴェーア人がフィンランド沿岸に移住を開始、居住域を拡大していった。
1155年にはスウェーデン王エーリク9世は北方十字軍の名のもと、フィンランドを征服し、同時にキリスト教(カトリック)を広めた。1323年までにはスウェーデンによる支配が完了し、正教会のノブゴロド公国との間で国境線が画定したことで、名実ともにスウェーデン領になった。
16世紀の宗教改革でスウェーデンのグスタフ1世がルター派を受け入れたため、フィンランドもルター派が広まることになった。カトリックの承認を得ずに司教となったアグリコラが聖書翻訳を進めたことでフィンランドは新教国としての性格を決定的にした。
1581年にはフィンランドの独立が模索された結果、フィンランド公国がスウェーデン王国を宗主国とする形で建国が宣言された。しかしこれは、フィンランドに植民したスウェーデン人が中心で長くは続かなかった。この時代のフィンランドはスウェーデン=フィンランドと呼称されており、スウェーデンによる大国時代を形成していた。
1700年から始まった大北方戦争の結果の1721年のニスタット条約で、フィンランドの一部(カレリア)をロシア帝国に割譲された。ナポレオン戦争の最中にスウェーデンが敗北すると、1809年にアレクサンドル1世はフィンランド大公国を建国し、フィンランド大公を兼任することになった。その後スウェーデンが戦勝国となったが、フィンランドはスウェーデンにもどらず、ロシアに留め置かれた。
19世紀のナショナリズムの高まりはフィンランドにも波及し、『カレワラ』の編纂など独自の歴史の探求が研究された。その一方でロシア帝国によるロシア語の強制などでフィンランド人の不満は高まった。
1899年には、ニコライ2世がフィンランドの自治権を廃止すると宣言したため暴動が発生。ロシア総督ニコライ・ボブリコフ暗殺の惨事にいたり、ついに1905年には「自治権廃止」は撤回された。
1917年にはロシア革命の混乱に乗じてフィンランド領邦議会は独立を宣言した。1918年に共産化し、オットー・クーシネンらを首班としたフィンランド社会主義労働者共和国が成立した。その後ドイツ軍など外国の介入もあり、フィンランド南部で優勢だった赤軍は白軍のマンネルヘイムにより鎮圧され、1919年にはフィンランド共和国憲法が制定された(フィンランド内戦)。しかし、独立後の政情は不安定で1921年にスウェーデンと領土問題で争い(オーランド諸島)、さらに1939年から1940年のソ連との冬戦争では国土の10分の1を失った。第二次世界大戦(継続戦争)ではソ連と対抗するために枢軸国側に付いて戦い、一時は冬戦争前の領土を回復したが、ソ連軍の反攻によって押し戻され、良く持ちこたえたものの、1944年にソ連と休戦。休戦の条件として国内駐留ドイツ軍を駆逐するために戦ったにも関わらず(ラップランド戦争)、敗戦国として終戦を迎えた。
戦後はソ連の勢力下に置かれ、ソ連の意向によりマーシャル・プランを受けられず、北大西洋条約機構にもECにも加盟しなかった。自由民主政体を維持し資本主義経済圏に属するかたわら、外交・国防の面では共産圏に近かったが、ワルシャワ条約機構には加盟しなかった(ノルディックバランス)。この微妙な舵取りのもと、現在に至るまで独立と平和を維持した。ソ連崩壊後には西側陣営に接近し、1994年にはEU加盟に合意。2000年にはユーロを導入した。
政治
詳細は「フィンランドの政治」を参照
国家元首である大統領の任期は6年で、国民の直接選挙によって選ばれる。前回投票は、2006年1月15日に行われたが、どの候補も過半数に満たなかったため、上位2名で1月29日に決選投票が行われ、フィンランド初の女性大統領が僅差ながらも再選を果たした。
「フィンランドの大統領」および「フィンランドの首相」も参照
2010年6月22日、議会は、第1党・中央党の女性党首マリ・キビニエミを首相に選出した。ハロネン大統領は、同日、同首相就任を承認した。同首相は、中央党を中心とする新連立内閣を発足させた。
議会制民主主義国家であり、議会が国権の最高機関である。政治形態は独立以降、半大統領制の様な状態で大統領には現在より大きな権力があったが、1990年以降になって議院内閣制への移行を目的とした憲法改正が数度行われ、行政権の比重は大統領から首相(内閣)に大きく傾いた。
議会は一院制でエドゥスクンタ(Eduskunta)と呼ばれる。200議席を15の選挙区に分け、比例代表制選挙で選出する。任期は4年だが、途中で解散される場合もある。前回の投票は、2011年4月17日に行われた。政党別の獲得議席数は、次の通り。
- 国民連合党(Kok)44
- 社会民主党(SDP)42
- 真のフィンランド人 (PS) 29
- 中央党(Kesk)35
- 左翼同盟(VAS)14
- 緑の同盟(VIHR)10
- スウェーデン人民党(SFP)9
- キリスト教民主党(KD)6
- その他 1
「フィンランドの政党」も参照
行政府の長である首相は、副首相や閣僚と共に内閣を構成する。各閣僚は議会に対して責任を負う。首相は、総選挙後に各党代表の交渉結果に従って大統領が首相候補者を指名し、議会で過半数の賛成を得た後、大統領による任命を経て就任する。他の閣僚は、首相の選任に基づき大統領が任命する。
内政面においては先進的な北欧型の福祉国家という印象が強いが、戦後は賠償金などの支払いもあり労働者の権利拡充は後回しされ、労働無きコーポラティズムとして日本に近い社会であった。その後は急速に福祉国家建設へと邁進し北欧型の社会に近づく。
また、世界で最も政治家による汚職の少ない国のひとつとも評価されている。2008年の民間活動団体「トランスペアレンシー・インターナショナル」による政治の腐敗認識指数調査では、2004年まで1位(世界で最も汚職が少ない)だったが、2009年時点では6位に転落している。
狩猟の文化があるため、国民へのピストル、ライフルなどの銃の普及率が世界第三位である。このため銃乱射事件などが起きるたびに銃規制の強化が検討されるが、冬戦争の際には国民が銃を持って立ち上がり、国家を守ることが出来たという意識が強く、反対論も多いことから、[要出典]政治的な決着は見られていない。
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- ^ 「福祉国家」フィンランドに「売春婦8000人」とはhttp://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/tachiyomi/20080313_1.html
- ^ “Population (Foreigners in Finland)”. Statistics Finland. 2011年7月25日閲覧。
フィンランドに関連した本
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