けい‐ひ【経費】
経費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 22:01 UTC 版)
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経費(けいひ)は、「経常費用」の略称であり、一般的には費用のことである。ただし、分野によっては特定の意味を持つことがある。
原価計算における経費
原価計算の分野では、製造原価のうち材料費と労務費以外のものを経費(Manufacturing overhead)と呼ぶ。製品との関係により直接経費と間接経費に区分される。
総原価 | 製造原価 | 製造直接費 | 直接材料費 |
直接労務費 | |||
直接経費 | |||
製造間接費 | 間接材料費 | ||
間接労務費 | |||
間接経費 | |||
営業費 | 販売費 | ||
一般管理費 |
建設業の場合
建設工事では一般的には、下記の通りの構成になり、工事原価(ハードコスト)では直接工事費に材料費と労務費の他、機械費用と外注費が加わるのが特徴で、それら以外のものを経費と呼ぶ。製造分野と同様に直接経費と間接経費に区分される。販売費及び一般管理費は工事原価に加わらず、別に一般管理費等(ソフトコスト)として計上される。
建設工事原価 | 純工事費 | 直接工事費 | 直接材料費 | |
直接労務費 | ||||
直接機械費 | ||||
直接経費 | ||||
直接外注費 | ||||
共通仮設費 | 現場共通費 | 間接工事費 | ||
間接経費 | ||||
工事管理費(現場管理費) | ||||
工事関係諸費 |
直接経費のうち主要な費用は機械経費であって, これは工事を施工するために必要な機械の使用に要する経費で,機械損料と運転経費で構成される。
機械の運転経費は燃料等のエネルギーに要する費用と、運転手,助手等の運転作業に要する労務費で構成される一方,機械損料は機械の使用料で時間当り,または日当りの金額で算定され,損料の構成は定期整備費、現場修理費、償却費用、機械管理費の各費用で成立つ。 この機種別損料は旧建設省が実態調査により定める「請負工事機械経費積算要領」により算定していた。
このほか直接経費には,特許使用料および特別技術者の派遣旅費等に要する費用が含まれるとともに,工事施工に必要な電力,電灯使用料,用水用料等の費用も積算される。
- 建設業の原価計算における、監督者や事務職員などの給料の扱い
監督者や事務職員などの給料は、「製造原価のうち、労働力の消費によって発生する原価」という定義上は労務費に含まれる。しかしながら、建設業においては、工事を施工管理する技術職員・事務職員等に支払われる賃金・給与等、ならびに全ての法定福利費・退職給付引当金は、労務費に含まれず、経費の一種である人件費として計上される。
建設業法施行規則別記様式第十五号及び第十六号の国土交通大臣の定める勘定科目の分類[1]により、完成工事原価報告書に記載する労務費が「工事に従事した直接雇用の作業員に対する賃金、給料及び手当等[注釈 1]」と定義されているためである。
所得税法における必要経費
必要経費(ひつようけいひ)は、所得税法の規定により所得金額を計算する際に、収入金額から控除される支出金額をいう。
関連項目
脚注
注釈
- ^ 実質的に直接労務費を指すものと考えて差し支えない。
出典
- ^ 北海道経営情報センター. “建設業法施行規則別記様式第十五号及び第十六号の国土交通大臣の定める勘定科目の分類”. 2018年12月6日閲覧。
経費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 09:36 UTC 版)
「タウンミーティング 小泉内閣の国民対話」の記事における「経費」の解説
1回当たり約2,200万円という経費が、税金の無駄遣いとの批判を浴びている。 主な例は以下。(2001年度は単価設定なし) 用途2002年度前期2002年度後期2003年度2004年度2005年度2006年度空港・駅からの閣僚の送迎 29,000円 5,000円 15,000円 12,000円 会場における送迎 29,000円 5,000円 40,000円 12,000円 エレベーター操作 29,000円 5,000円 15,000円 15,000円 エレベータから控え室への誘導 29,000円 5,000円 5,000円 12,000円 受付 130,000円 50,000円 50,000円 20,000円 20,000円 20,000円 記者会見場机・イス用意 150,000円 20,000円 20,000円 20,000円 20,000円 20,000円 内閣府との事前調整 760,000円 940,900円 428,000円 200,000円 200,000円 200,000円 議事録 36,000円 80,000円 80,000円 100,000円 100,000円 100,000円
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経費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 01:26 UTC 版)
「犬小屋 (江戸幕府)」の記事における「経費」の解説
幕府は、中野の犬小屋に必要な経費はすべて江戸町人から徴収することとし(「政隣記(せいりんき)」、『加賀藩史料』第五編)、元禄8年11月13日に、犬小屋に収容された犬の餌代は移送してきた町々から拠出させ、その詳細は追って知らせるという町触を出した(「甘露叢」)。犬小屋のための経費は、 江戸の中野に大規模な犬屋敷が建設され、毎日2万人の人足を必要とし、これにより駄賃馬が不足してその値段が高騰した - 『鸚鵡籠中記』元禄8年10月16日条 中野犬小屋へは毎日30匹から50匹くらいの犬が収容され、犬の餌は1日当たり50俵におよんだ - 同元禄9年6月12日条 犬小屋建設に際して大八車を出すように命じ、町々より出した車の賃銭として一輌につき500文ずつ支給するという町触が出された - 『江戸町触集成』三二二四号 無主犬を養育した中野の犬小屋では、犬担当の役人や犬医者を必要とし、多額の経費がかかった - 「久夢日記」(『近世風俗見聞集』第一収録) 中野の犬小屋には8万2000匹余の犬が収容され、犬1匹の餌代は1日当たり米2合と銀2分。合計すると、1日につき銀16貫目余、1年間で金9万8000余両 - 「政隣記」元禄八年十二月六日条『加賀藩史料』 元禄8年11月、相模国高座郡羽鳥村(現・神奈川県藤沢市)の村民が、建設資材となる唐竹・「ない竹」合計1150本を、中野の犬小屋までの15里(約60キロメートル)を馬で運んだ。その経費は合計銭13貫400文となった - 『藤沢市史』第三巻・資料編 元禄8年、武蔵国多摩郡上清戸村(現・東京都清瀬市)が、中野犬小屋の囲垣のために植竹6110本を納品。翌9年春、その代金9両3分と銀13匁5分を受領し、竹を掘った数量に応じて村人に配分された。この記録を書き残した人物は、中野犬小屋の造成について百姓地を無駄に使い、金銭の無駄遣いにもなったと批判的に見ていた - 「村野氏年代記」『清瀬市史』 犬小屋の入用米はこれまで江戸町人の請負で調達されてきたが、量が膨大なため不足するようになったので、代官・伊奈忠順が担当となり、1ヵ月に近所の代官所入用米800俵を3回に分けて納めることになった - 「天享吾妻鏡」元禄十一年十月二十四日条、『東京市史稿』市街篇第十三 など、莫大な維持費用がかかった。これ以外に、狼よけのため、毎夜、御用屋敷や多摩川対岸の小机領村々(現・神奈川県川崎市など)で空砲の鉄砲を打っており、この筒薬や火縄の代金も要した。これらの経費は、幕府勘定所賄いで全額が公費から支出されていた。 元禄9年5月18日の町触で、町奉行の能勢頼寛は勘定奉行・稲生正照立ち会いのもと、犬小屋の維持費用として江戸の町々から上納金を徴収することを申し渡した(『江戸町触集成』三二三〇号)。これを「御犬上ケ金」または単に「上ヶ金」といい、同年7月の町触で小間1間につき金3分の割合で賦課し、1町ごとに上納金をまとめ、1年分を2回に分けて納入することになった(『江戸町触集成』三二三四号)。 しかし、翌10年5月18日、町奉行・川口宗恒は「御犬御入用上ケ金」を3分の2に減額、1小間につき金2分に変更することを命じた(『江戸町触集成』三三〇七号)。そして元禄16年(1703年)12月7日には前月23日に発生した元禄地震で町中が困窮しているためにこの年の「御犬上ケ金」は全額免除、すでに上納した分は返却された(『江戸町触集成』三八三七号)。翌年の宝永元年(1704年)6月14日にも地震の影響で「上ケ金」は免除された(『江戸町触集成』三九一五号)。徴収が全て停止されたのは、綱吉の死後、中野の犬小屋が撤去された後だった(「改正甘露叢」二『内閣文庫所蔵史籍叢刊』四十八)。
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経費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 05:34 UTC 版)
1964年から1985年までの予算請求に基づき、54回を数えたKH-8計画の打ち上げの総コストを算出してみると、一年度あたりの総費用は23億USドルの要求がなされていた。ただしこれは総額から一時的なコストを差し引いている。
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経費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 01:02 UTC 版)
「新型コロナウイルス感染拡大による東京オリンピック・パラリンピックへの影響」の記事における「経費」の解説
2020年12月、東京2020大会の延期と感染症対策にかかる追加費用2940億円のうち、東京都が1200億円、大会組織委員会 (TOCOG) が1030億円、国が710億円を負担することで合意した。大会経費は感染症流行前の試算から22%増の1兆6440億円となった。
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経費
「 経費」の例文・使い方・用例・文例
- 会社は彼に1日100ドルの必要経費を認めている
- 経費を切り詰める
- 経費削減が特に強調された
- 今月の経費
- 必要経費
- 収入から全ての経費を差し引く
- Hudsonさんは、来年の予算超過を避けるために、経費を慎重に見直すべきだと提案した。
- ですが、今月初旬にあなたがシドニーへ行った出張の経費精算書を、月曜の朝までにもらう必要があることをお知らせしたいと思います。
- 出張中の全食事代を含め、必ずすべての領収書を経費精算書に添付してください。
- 領収書が経費精算書と一緒になければならない。
- どんな増税反対者も、経費削減に対しては強い抗議をしません。
- 当社の経営課題の1つは高い経費率だ。
- 彼らが要求している生産性向上にはつながらないが、経費削減はできる。
- 見積、予算管理、そして経費管理
- いつからその経費が発生しますか。
- 私は支払った金額を日本円に換算して経費計上する。
- その経費の精算をする。
- 経費削減に努力します。
- 私たちは現在、その経費を再検討しています。
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