硫黄酸化物とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 分子化学 > 酸化物 > 硫黄酸化物の意味・解説 

いおう‐さんかぶつ〔いわうサンクワブツ〕【硫黄酸化物】

読み方:いおうさんかぶつ

硫黄酸化物総称大気汚染物質の一。石油など硫黄を含む物質燃焼によって生じ二酸化硫黄亜硫酸ガス)が空気中で酸化されて三酸化硫黄となり、さらに水分含んで硫酸微粒子となる。化学式SOx


硫黄酸化物(SOx)

硫黄酸素結合してできるものをいい,二酸化硫黄(SO2),三酸化硫黄(SO3)等があります大気汚染の主原因考えられているものの大部分二酸化硫黄で,刺激性強く1~10ppm程度でにおいを感じ呼吸機能影響を及ぼすほか,眼の粘膜刺激与え流涙きたします
SO2係る環境基準1時間一日平均値が0.04ppm以下で,かつ1時間値が0.1ppm以下。規制基準(q)=排出係数(K)×10-3×ばい煙排出口の高さ(He)2

硫黄酸化物

分野
大気汚染に関する用語
意味:
硫黄酸素との化合物二酸化硫黄亜硫酸ガス)を主とし、三酸化硫黄などを含む総称SOxと書くこともある)。酸性雨原因物質一つ

硫黄酸化物(SOx)

英語 sulfur oxides

おもに燃料中の硫黄分シリンダー中で酸化され、硫黄酸化物として排気系から放出されたもの。硫黄には多く原子価があり、硫黄原子1個と酸素原子2個が結合したSO2酸素3個と結合したSO3という化合物があるため、SOx呼ばれている。SO2はとくに亜硫酸ガス呼ばれる強い刺激臭有する無色気体で、20ppmでのどや自の粘膜刺激し、100ppmでは肺の機能障害与え大気汚染物質として古くから知られている。SO2酸化するSO3になる。さらにSO3溶ける硫酸となり、酸性雨原因となる。この排出燃料硫黄分含まれているかぎり避けることはできないため、焼却炉では脱硫装置付けてカルシウム反応させ、石膏変換する自動車からは燃料中に含まれる硫黄の量に応じて硫黄酸化物が発生するので、燃料中に含まれる硫黄分対す法規制導入されている。また燃料中の硫黄分触媒装置機能劣化させるため、とくに今後ディーゼル車排出ガス対策強化向けてディーゼル燃料さらなる低硫黄化要求されている。

参照 サルフェート
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

硫黄酸化物

読み方いおうさんかぶつ
【英】: sulfur oxides
同義語: ソックス  

一般に原油中には硫黄化合物含まれており、ほとんどの石油製品中に含有されている。 重油石炭などの燃料中に含まれている硫黄分燃焼する二酸化硫黄亜硫酸ガス SO2 )や、三酸化硫黄無水硫酸 SO3 )という硫黄酸化物になる。
これらの硫黄酸化物は一般に SOx とも呼ばれるが、無色刺激性の強い気体人体呼吸器刺激し慢性気管支炎などの呼吸器疾患原因になるといわれており、そのまま大気中に放出される大気汚染重要な一因になる。石油危機以前において重油需要増大に伴い、特に人口密集し工場集中している主要都市部などで大気汚染深刻な社会問題となったこのため1962 年 4 月に「煤煙ばいえん}の排出規制に関する法律」が公布されその後 1968 年 6 月同法は「大気汚染防止法」に改められた。続いて 1969 年 2 月に「硫黄酸化物に係る環境基準」が設定されるなどして、総合的な公害防止対策図られるようになったこのような規制対応し石油精製業における供給重油低硫黄化や、排煙脱硫実施などによって、最近では硫黄酸化物による大気汚染著しく改善されてきている。

ソックス

読み方そっくす
【英】: sulfur oxides
同義語: 硫黄酸化物  
略語: SOx

»硫黄酸化物

硫黄酸化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/04 02:12 UTC 版)

硫黄酸化物(いおうさんかぶつ、: sulfur oxide)は、硫黄酸化物の総称。一酸化硫黄 (SO)、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)(SO2)、三酸化硫黄 (SO3) などが含まれる。化学式から SOx (ソックス)と略称される。




「硫黄酸化物」の続きの解説一覧

硫黄酸化物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 21:50 UTC 版)

大気汚染注意報」の記事における「硫黄酸化物」の解説

硫黄酸化物の多く二酸化硫黄亜硫酸ガス)であるため、硫黄酸化物を二酸化硫黄と言い換えることも多い。 硫黄酸化物注意報 名称:注意報 基準:0.200ppm以上の状態が3時間以上継続。または、0.300ppm以上の状態が2時間以上継続。あるいは、0.500ppm以上の場合もしくは48時間平均値が0.150ppm以上の場合。 硫黄酸化物重大警報 名称:重大警報、重大緊急警報 基準:0.500ppm以上の状態が3時継続。または、0.700ppm以上の状態が2時間以上継続二酸化硫黄環境基準1時間値0.1ppm以下である。また、日平均値0.04ppm以下という基準もある。

※この「硫黄酸化物」の解説は、「大気汚染注意報」の解説の一部です。
「硫黄酸化物」を含む「大気汚染注意報」の記事については、「大気汚染注意報」の概要を参照ください。


硫黄酸化物 (SOx)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 01:09 UTC 版)

排気ガス」の記事における「硫黄酸化物 (SOx)」の解説

硫黄酸化物総称二酸化硫黄 (SO2) と三酸化硫黄 (SO3) を主に指す。十分精製されていない石油や低品位石炭などは硫黄含んでおり、これらの燃焼によって発生する大気汚染酸性雨原因一つ

※この「硫黄酸化物 (SOx)」の解説は、「排気ガス」の解説の一部です。
「硫黄酸化物 (SOx)」を含む「排気ガス」の記事については、「排気ガス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「硫黄酸化物」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



硫黄酸化物と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「硫黄酸化物」の関連用語

硫黄酸化物のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



硫黄酸化物のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
九州環境管理協会九州環境管理協会
財団法人 九州環境管理協会(以下、「当協会」とします)ホームページに記載されている全ての文章、写真その他の画像等の著作権は、すべて当協会に帰属します。これらを無断で転載・複製することは、私的使用または引用として使用する場合を除き、著作権法で禁止されています。
気象庁気象庁
©2024 Japan Meteorological Agency. All rights reserved.
なお、「気象庁 予報用語」には、気象庁の「気象庁が天気予報等で用いる予報用語」に掲載されている2009年11月現在の情報から引用しております。
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
JOGMECJOGMEC
Global Disclaimer(免責事項)
本資料は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(以下「機構」)石油・天然ガス調査グループが信頼できると判断した各種資料に基づいて作成されていますが、 機構は本資料に含まれるデータおよび情報の正確性又は完全性を保証するものではありません。 また、本資料は読者への一般的な情報提供を目的としたものであり、何らかの投資等に関する特定のアドバイスの提供を目的としたものではありません。 したがって、機構は本資料に依拠して行われた投資等の結果については一切責任を負いません。 なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。
※Copyright (c) 2024 Japan Oil, Gas and Metals National Corporation. All Rights Reserved.
このホームページに掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの硫黄酸化物 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大気汚染注意報 (改訂履歴)、排気ガス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS