扇形庫
扇形車庫
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津山駅の西側には、かつて使われていた扇形車庫と転車台が残されている。 詳しくは、津山まなびの鉄道館を参照。
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扇形車庫
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扇形車庫は1914年(大正3年)に建設された鉄筋コンクリート造の車庫であり、2004年(平成16年)に国の重要文化財指定ならびに土木学会選奨土木遺産に選奨されている。また、2006年(平成18年)にはJR西日本が指定する準鉄道記念物となり、2019年(令和元年)には日本機械学会により機械遺産に認定された。 車庫上部に設置されている「梅小路蒸気機関車庫」の看板の「庫」の文字は、京都鉄道博物館としてリニューアルするにあたり、2015年12月頃に「館」の字から改められたものである。 扇形車庫1番から7番までは動態保存車、8番から20番までは静態保存車の収蔵となっているが、動態保存車エリアは梅小路運転区の現役で使用される車両整備施設で、中でも本線運転機については当施設に不在の時があり、静態保存車エリアについても展示の都合上、車両配置図の通りになっていない。大半の車両が、1972年に前所属機関区から現役車両として、梅小路機関区への転属手続きが行われた。 収蔵車両は、2006年10月14日、施設・車歴簿・保守用工具等とともに群として準鉄道記念物に指定された(ただし、広島鉄道学園展示当時の1976年に準鉄道記念物指定されたC62形1号機、交通科学博物館当時の2004年に鉄道記念物に指定され、その後京都鉄道博物館に移設した7105号機(義経号)、梅小路蒸気機関車館の車両が準鉄道記念物に指定された後の2009年に収蔵された日鉄鉱業から譲渡された1080号機を除く)。 1070形蒸気機関車1080号機 - 1902年、英国ダブス製。 1926年、大宮工場にて改造された。1979年、日鉄鉱業羽鶴専用線で廃車。2009年9月14日に日鉄鉱業からJR西日本へ譲渡され、梅小路蒸気機関車館にて静態保存。 7100形蒸気機関車7105号機 - 1880年、米国H.K.ポーター製。 「義経」号の通称で知られる。1923年、車籍抹消。1963年10月、準鉄道記念物に指定、その後2004年に鉄道記念物に昇格。2014年4月に閉館した交通科学博物館から梅小路蒸気機関車館へ移設。2014年10月10日、梅小路運転区100周年を記念して17年ぶりに動態復元され、梅小路蒸気機関車館時代は「SLスチーム号」を牽引した実績があるが、京都鉄道博物館となって以降はその実績がなく、時折機能保全のために単機で構内を走行する姿が見られる。 2019年3月頃にヘッドマークステーが設置され、ヘッドマークの掲出が可能になった。同年4月末頃から5月にかけて、改元を記念し「平成」や「令和」のヘッドマークが掲出された。 8620形蒸気機関車8630号機 - 1914年、汽車製造製。 8620形の11号機。1972年9月、弘前運転区より転入。1979年に車籍抹消(有火保存)となった。以後、車籍はないものの動態保存されており、「SLスチーム号」の牽引機を担当している。 9600形蒸気機関車9633号機 - 1914年、川崎造船所製。 9600形の34号機。1972年9月、小樽築港機関区より転入。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたものの動態保存されていたが、1987年以降は静態保存されている。 B20形蒸気機関車10号機 - 1946年、立山重工業製。 1972年9月、鹿児島機関区より転入。1979年に車籍抹消後は静態保存されていたが、2002年10月に梅小路蒸気機関車館開館30周年を記念して動態復元された。ただし「SLスチーム号」牽引機ではなく、時折機能保全のために単機で構内を走行する姿が見られる。 C11形蒸気機関車64号機 - 1935年、川崎車輛製。 1972年、会津若松機関区より転入。1976年3月16日に山陰本線京都 - 丹波口間にて、高架化工事完成記念列車(京都 - 二条間)を牽引。1987年3月に車籍抹消され、静態保存。 2021年9月9日より、企画展「きかんしゃトーマス in 京都鉄道博物館」の連動企画として、外観をきかんしゃトーマス仕様へと改造。展示は2022年1月10日まで行った。 C51形蒸気機関車239号機 - 1927年、汽車製造製。 1962年、新潟機関区で廃車。1972年、新潟鉄道学園に教材として切開状態で保管されていた当機を長野工場で外観のみ復元した後、梅小路蒸気機関車館にて静態保存。2019年3月からは、お召列車牽引仕様へのお色直しが施され、前面への菊の紋章取付けや、デフレクターへの鳳凰の装飾が施された状態で展示されている。 C53形蒸気機関車45号機 - 1928年、汽車製造製。 1950年、梅小路機関区にて廃車後、国鉄吹田教習所保管を経て1961年から交通科学館(のちの交通科学博物館)に保存され、以後静態保存。交通科学館入館に際し鷹取工場にて自走可能な状態に復元工事をされた。1972年10月10日、梅小路蒸気機関車館開館に際し、交通科学博物館より移設され静態保存。 C55形蒸気機関車1号機 - 1935年、川崎車輛製。 1971年、旭川機関区より転入した。1979年3月に車籍抹消。 C56形蒸気機関車160号機 - 1939年、川崎車輛製。 1972年9月に上諏訪機関区より転入。2018年8月から「SLスチーム号」の牽引機として動態保存されている。かつては本線運転機として主に「SL北びわこ号」「SLやまぐち号」に使用されたほか、過去には全国各地への出張運転の実績が多数。D51 200に本線運転機の座を譲り、2018年5月27日の「SL北びわこ号」を最後に本線運転を終了した。 「SL北びわこ号」の運行終了に併せて、2021年9月30日から10月4日までのSLスチーム号は、本機牽引で専用客車を12系客車2両に変更した特別編成で運行された。 C57形蒸気機関車1号機 - 1937年、川崎車輛製。 1972年10月、新津機関区から佐倉機関区を経て梅小路機関区に転入。転入直後は1976年の「京阪100年号」の運転を除いて本線運転を行っておらず、構内運転に留まっていたが、本線上での動態保存が本格化した1979年8月から「SLやまぐち号」を牽引し、時折「SL北びわこ号」も牽引する本線運転機。「SLやまぐち号」運転期間中は下関総合車両所新山口支所に常駐するため、収蔵車両でありながら当施設で見られる機会は「SL北びわこ号」運転期間中と、中間検査・全般検査を受ける時期のみと限られている。 C58形蒸気機関車1号機 - 1938年、汽車製造製。 1975年、北見機関区より転入。C57 1とともに山口線で本線運転も行っていたが、1984年1月に本線運転を終了し、1987年3月に車籍抹消後以後は静態保存。 2019年2月頃まではお召仕様での展示であったが、前述のC51形239号機のお召仕様化の際に菊の紋章およびデフレクターの鳳凰装飾が取外された。なお、当機がお召列車を牽引した実績は一度もない。 C59形蒸気機関車164号機 - 1946年、日立製作所製。 糸崎機関区を経て、1972年9月、奈良運転所より転入し、1979年3月に車籍抹消。以後、静態保存。 C61形蒸気機関車2号機 - 1948年、三菱重工業製。 1972年9月、宮崎機関区より転入。SL白鷺号の牽引など本線運転も担当した。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたが、1987年3月に車籍復活した。以後、梅小路運転区に車籍を有し、「SLスチーム号」の牽引機として動態保存されている。 C62形蒸気機関車1号機 - 1948年、日立製作所製。 1967年、広島第二機関区で廃車。1976年3月、準鉄道記念物に指定。広島鉄道学園に保管されていたが、1994年に梅小路蒸気機関車に移設され静態保存。 C62形蒸気機関車2号機 - 1948年、日立製作所製。 1972年9月、小樽築港機関区より転入。SL白鷺号の牽引など本線運転も担当した。1979年3月に車籍抹消(有火保存)されたものの、1987年3月に車籍復活した。以後、梅小路運転区に車籍を有し、「SLスチーム号」の牽引機として動態保存されている。 D50形蒸気機関車140号機 - 1925年、日立製作所製。 1971年、直方機関区より転入。1979年3月に車籍抹消。静態保存。 D51形蒸気機関車1号機 - 1936年、川崎車輛製。 1972年、浜田機関区より転入。1972年11月から1973年11月までの間に東海道本線・関西本線・奈良線・草津線でSL運行を目的とした団体臨時列車を何度か牽引している。動態保存されていたが、1986年5月車籍抹消後は静態保存。 D51形蒸気機関車200号機 - 1938年、鉄道省浜松工場製。 1972年10月、中津川機関区より転入。1979年に車籍抹消(有火保存)されたが、1987年に車籍復活し、梅小路運転区に所属。構内での展示運転に用いられてきたが、2014年から本線運転に向けた大規模修繕を受け、2017年から本線運転機となった。「SLやまぐち号」、「SL北びわこ号」の牽引機となっており、「SLやまぐち号」運転期間中は下関総合車両所新山口支所に常駐するため、収蔵車両でありながら当施設で見られる機会は「SL北びわこ号」運転期間中と、中間検査・全般検査を受ける時期のみと限られている。 D52形蒸気機関車468号機 - 1946年、三菱重工業製。 D52形の最終号機。1973年、五稜郭機関区より転入し、休車状態のまま1979年3月に車籍抹消し、静態保存。
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