影の王国とそれに与する者達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:44 UTC 版)
「デルトラ・クエスト」の記事における「影の王国とそれに与する者達」の解説
影の大王 声 - 銀河万丈 堕落した王家の隙を突きデルトラ王国を支配した影の王国の帝王で、全てのシリーズでリーフ達を苦しめた。その性格は狡猾にして残虐、またかなりの策士家で、常に周到な計画を立てている。元は人間で、大昔にデルトラにやってきた魔法使いだったが、もはや人ならざる者へと成り果てている。原作では最後まで直接登場はしなかったが、覚醒したベルトとリーフの手によってデルトラ王国から追放されるが、滅んではおらず、今でも虎視眈々と王国を狙っているとされ、策略でリーフ達を影の王国に誘き寄せたり、四人の歌姫を使ってデルトラを破滅させようとも目論んだ。 アニメでは普段は城の奥深くの謎の空間で目だけを光らせてファローたちに命令を下しており、終盤にて巨大な山のような化け物としての姿を現し、デルトラのベルトの力で現れたアディンの姿の巨人と激闘を繰り広げた(ただし、これが影の大王の真の姿であったかどうかは不明)。 アグラ エルステッド王朝時代の主席顧問官。疑問を抱かれない程度に少しずつ王族を掟や贅で縛り、堕落させていった。 プランディン 声 - 江原正士 オルトン王朝、エンドン王朝時代の主席顧問官。いかにも悪人顔であり、かつてオルトン国王を暗殺している。以前から、城外からの情報は握り潰して荒廃する国の状態をひた隠し、遂には讒言でジャードを城から追い出した。その後正体を明かして反乱を起こし、エンドンと戻ってきたジャードを追い詰めるもシャーンの機転で塔から転落した。 ファロー 声 - 江原正士 影の大王が唯一腹心の部下として認めている第一の側近で容姿がプランディンと酷似している。また、野心家で計算高い性格。自分以外の部下を下に見ているが、テーガンとイカボッドとは馬が合い、影の大王の命令には絶対服従を誓っている。アニメではデインを役立たず同然に見ていた。処刑台で全員の抹殺を企むが、交戦中の末に隙を見たリーフの両親の機転により鎖を首に巻きつけられ、アクババの力により赤い円錐型の物体が落下したあと白熱している液体により焼け死んだ。 アニメ版では正体はAオルで(原作でもその点を示唆されているが詳細は不明)、直接戦闘でリーフを追い詰めベルトの宝石をバラバラにしたが、最終的にはリーフに心臓を刺されてベルトの光の中へと消えた。 魔女テーガン 声 - 藤田淑子 デルトラ北東部を支配する魔女で、見た目は若いが正体は老女。好物はカラスで13人の子供を持ち、魔法で全身を守り、指先から光線を発する。呪いが解けかけたソルディーンに止めを刺すためリーフ達に襲い掛かるも、カラスのクリーによって魔法で守られていない指先を一撃されて悶え、死亡する。 アニメでは、一度影の大王の手により身に付けている指輪から再生し(原作では指輪の設定は無い)、子供達とともにリーフを罠にかけるが、今度はラピスラズリの魔力で再び滅びる。その後再び復活し、またしてもリーフ達を追い詰めるが、最後にリーフの宝石の力により善の心を取り戻し、子供たちと共に光に包まれて消えていった。その後、人魂の姿で自分自身に化けたオルに追い詰められたリーフ達を助けたりもした。DS版ではソルディーンが倒された後撤退し、魔物の洞窟で立ちはだかる。 影の憲兵団 声 - 太田哲治 / 稲田徹 / 近藤孝行 / 逢坂力 影の大王に忠実な軍隊で、人間ではなく影の大王の工場で製造される魔法生物。常に、10人1組の集団で行動し、恐喝、盗み、殺人など素行が酷い。また仲間を平気で見捨てる冷たさも持っている。使用期間を越えると廃棄処分となり、新しい隊と入れ替わる。アニメ版では、カーン部隊と呼ばれる小隊が影の大王直属の精鋭として描かれている(原作でもバク隊等と一緒に一部隊の名前として登場する)。主な武器は剣と火ぶくれ弾という猛毒を含んだ射出式の爆弾、それが失われてからは火花棒という打ち付けた相手に火花が散ったような衝撃を与える警棒。憲兵6号 声 - 近藤孝行 アニメの終盤に登場した、人の心を持った心優しい憲兵で、動物好きな人物。他の憲兵と違い戦いを好まず、人や動物達を傷つける事を嫌う為、他の憲兵や仲間達から失敗作と言われ廃棄処分されるはずだったが、影の王国を逃げ出した。その後も村人達から恐れられている為、村外れで、ヒッソリと暮らしている。フィリに似た毛玉ネズミの小動物キイとは仲良し。 チル 声 - 矢作紗友里 憲兵6号の親友。村人で唯一の少女。 カーン部隊&隊長 声 - 稲田徹 影の大王の直属の軍隊で忍び技を得意とする集団。ベタクサ村でリーフ達を待ち伏せるが、デルトラ七部族の代表とリーフ達の連携の前に敗れ去る。主な武器は二刀流の剣に手裏剣など。 ネズヌク チュルナイの街を支配する、奇妙な仮面を被った9人の清浄委員で僧侶。街の掟を破った者は容赦なく処罰し、攻撃の際には鞭を巧みに操る。纏う赤い服は、本来はネズミやカビなどから身を守る衛生服でもあり、ネズミの街(ラット・シティ)から追われた者達を衛生面での強迫観念で縛り付けている。その正体は影の大王の配下の元ネズミ捕りで、チュルナイで作られた食料をデル城に運び、憲兵団に支給するのが彼らの役目であり、ネズミの街で大蛇リアを育てたのも彼らである。ライ 声 - 野島裕史 ネズヌクの主席で、街の掟を徹底している。チュルナイの奥にある運搬通路から脱出しようとしたリーフ達の前に立ちはだかるも、衛生服を奪われてそこから通路内に蔓延る菌の侵蝕を受けて命を落とす。DS版ではリーフ達に倒されて衛生服を剥ぎ取られた後、そのまま生死不明。 魔導士オーカス 声 - 神谷浩史 アニメオリジナルキャラクター。影の大王の手下で経歴不詳の謎の青年で、リーフ達の抹殺のため送り込まれた。美形だが目はよどんでいる。得意技としている炎で相手が燃えている所を見ると「よ~く見ているんだよ…」と言いながら冷笑を浮かべる事もあり、無表情で感情を表に出さない、冷酷で冷淡な性格。また、オーカスの炎は呪文と共に発動し、分身を作り出すことも可能。 リーフを抹殺しようとするが、逆にリーフの機転により洞窟の中へ埋もれて敗北。しかし後に生きていたことが判明し、リーフ達が潜むルーカスの馬車を待ち伏せして襲撃し、スカールに重傷を負わせリーフ達を崖まで追い詰めたが、ジャスミンが身に付けていたトーラ族のお守りの力で魔法を封じられ、最後には身に付けていたナイフでリーフとの一騎討ちに挑むも敗れ去り、死の間際に元は人間だったことを告白し、リーフ達に人間の元々の汚さと影の大王の強大さを告げて息絶えた。 いましめの谷の番人 / ファーディープ 声 - 谷口節 4頭のペットを従え、いましめの谷でダイヤモンドを守る番人。宝石を求めてやってきた者達の王への信頼を断ち切らせるためエンドン王を名乗るが、実は影の大王に利用されて欲に目が眩んだ男の成れの果てだった。記憶を失ったジョーカーも一度会っており、彼もその企み通り王への信頼を完全に失ってしまったが、元の姿であるファーディープに戻ってからは一同に謝罪し、トーラ族と供に一緒に暮らしている。その後リーフ達と協力しメア族の代表として参戦した。DS版では最初から「エンドン」と名乗っている。
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