天然ゴムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 加工 > ゴム > 天然ゴムの意味・解説 

てんねん‐ゴム【天然ゴム】

読み方:てんねんごむ

天然産するゴムゴムノキから得られる弾性ゴムをいう。→合成ゴム


天然ゴム(てんねんごむ)

英字NR=Natural Rubber
ベベア・ブラジリエンシス種のゴム樹液原料として生産したゴムのことをいい、生ゴムラテックスTSラバーのことです。

天然ゴム

英語 natural rubber

天然ゴムは、東南アジア南アメリカ熱帯地方栽培するゴムの木の幹に傷をつけ、そこから分泌する乳液採取して液状のまま安定剤加えたラテックスと、水分除去して煙でいぶしながら乾燥させた固体のスモークドシートがある。天然ゴムはSBR(スチレンブタジエンゴム)やBR(ポリブタジエンゴム)などの合成ゴム比べて内部発熱少ない、疲労耐久性がよい、金属との接着耐熱性が高いなどの特徴があり、防振ゴムトラック用タイヤ使用されている。

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

天然ゴム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 13:39 UTC 版)

ゴム」の記事における「天然ゴム」の解説

天然ゴムはクリストファー・コロンブスによって1490年代ヨーロッパ社会伝えられた。1493年カリブ海の島に立ち寄ったコロンブス大きく弾むゴムボールを見て非常に驚いた伝えられている。コロンブスによってゴムヨーロッパ伝えられたものの不思議な物質として珍重されたがその後200年間は特に実用化されなかった。 1736年フランスシャルル=マリー・ド・ラ・コンダミーヌ南米訪れた際、原住民ゴム樹液から防水布ゴム靴などをつくっている様子本国報告したことからゴム実用化進められるようになったパラゴムノキの幹から採取されるラテックス凝固させたものは高い弾性限界弾性率低さ併せ持ち後世ヨーロッパで産業用新素材として近代工業欠かせない素材として受容され、発展することとなった。そのため、パラゴムノキ以外の植物からの同様の性質ゴム探索され、また同様の性質を持つ高分子化合物化学合成模索されることとなった。この一群ゴム弾性ゴム呼びイギリス科学者ジョゼフ・プリーストリー鉛筆の字をこすって (英: rub) 消すのに適することを報告したこと(消しゴム発祥)から、英語ではこするものを意味するラバー (rubber) とも呼ばれることとなったまた、天然ゴム類似物質としてガタパーチャグッタペルカ)が知られるようになった19世紀末グッドイヤーによる加硫発見によってゴム工業大規模な工場生産へと変化した。さらに1888年ダンロップによるニューマチックタイヤ特許取得によりゴム素材自動車用タイヤ用いられるようになり自動車工業勃興にもつながった

※この「天然ゴム」の解説は、「ゴム」の解説の一部です。
「天然ゴム」を含む「ゴム」の記事については、「ゴム」の概要を参照ください。


天然ゴム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 13:39 UTC 版)

ゴム」の記事における「天然ゴム」の解説

天然ゴム (NR) はゴムノキ樹液含まれる cis-ポリイソプレン [(C5H8)n] を主成分とする物質であり、生体内での付加重合生成したのである樹液中では水溶液有機成分分散したラテックスとして存在し、これを集めて精製し凝固乾燥させたものを生ゴムという。生ゴム弾性材料として消しゴムなどに使われるが、硫黄による加硫により架橋させると広い温度範囲軟化しにくい弾性材料となる。この加硫法による弾性改良チャールズ・グッドイヤーにより1839年発見された。硫黄の他に炭素微粉カーボンブラック)を加えて加硫すると特性が非常に改善され、その含有量によって硬さ変化する多く硬質ゴム製品はこの炭素のために黒色をしている。黒くないゴム製品にはカーボン代わりに湿式シリカ二酸化ケイ素微粉)を加える。このためシリカ炭素carbon)を含まないにもかかわらずホワイトカーボンとも呼ばれる。 なおイソプレン化学的に重合させたポリイソプレン合成ゴム一種であるが、天然ゴムのポリイソプレンとはいくらか構造的違いがある。まず合成ポリイソプレンでは現在のところ100%シス体を得ることはできず、少量トランス体含まれている。また天然ゴムはポリイソプレンの他に微量タンパク質脂肪酸を含むが、合成ポリイソプレンにはそのような不純物はない。 天然ゴムは殆どシス型ポリイソプレンから出来ているが、その一方トランス型ポリイソプレンから出来ているものをガタパーチャまたはグッタペルカと言うガタパーチャ東南アジア野生するアカテツ科常緑高木グッタペルカノキ (palaquium gutta) などのラテックスから作られる天然樹脂一つであり、天然ゴム、ガタパーチャ双方ともポリイソプレンから出来ているが、天然ゴムは高い弾性限界示しグッタペルカ示さない。この弾性限界違い幾何異性体性質よるものである。即ち、シス型ポリイソプレン分子鎖が折れ曲がった構造をとって不規則な形を取りやすく、分子鎖と分子鎖の間に多く隙間生じ分子間力比較小さくなる為、分子同士結晶化起こらず軟らか性質を持つようになるが、それに対してトランス型ポリイソプレン分子鎖が直線構造をとりやすく、分子鎖と分子鎖の距離が近くなる為、分子間力強く作用し分子間で微結晶化を引き起こし硬い樹脂状の物質となる。 但し、シス型であることは弾性限界増大十分条件ではない。ポリイソプレンにおいては側鎖であるメチル基影響あり高弾性限界を持つのはシス型であるが、例えクロロプレンゴムトランス型であるが高い弾性限界有する。 天然ゴムに含まれる微量タンパク質脂肪酸ポリイソプレン鎖の末端結合していると考えられている。このタンパク質アレルゲンとなることがある

※この「天然ゴム」の解説は、「ゴム」の解説の一部です。
「天然ゴム」を含む「ゴム」の記事については、「ゴム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「天然ゴム」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

天然ゴム

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 04:30 UTC 版)

名詞

天然ゴムてんねんゴム

  1. 合成ゴムでないゴム狭義では、ゴムノキ樹液原料として製造されるゴム

対義語


「天然ゴム」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



天然ゴムと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「天然ゴム」の関連用語

1
100% |||||


3
polyisoprene gom デジタル大辞泉
100% |||||

4
アイ‐エヌ‐アール‐オー デジタル大辞泉
100% |||||

5
アイ‐アール デジタル大辞泉
100% |||||




9
100% |||||


天然ゴムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



天然ゴムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日本ユニコム日本ユニコム
Copyright(C) 2024 NIHON UNICOM CORPORATION All Rights Reserved.
日本ユニコム商品先物取引用語集
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのゴム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの天然ゴム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS