円神一派
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 03:07 UTC 版)
「夜桜四重奏 〜ヨザクラカルテット〜」の記事における「円神一派」の解説
比泉 円神(ひいずみ えんじん) 声 - 関智一 / 斧アツシ(変装時) 桜新町で起こる怪事件の黒幕であり、かつて人柱にされた比泉円陽の子孫。 円陽の恨みを晴らす為、七郷を使って2つの次元を融合させようとしている。現在はアオの兄であるギンの体を乗っ取っており、比泉の能力もサトリの能力も使える。また、枝垂達との戦いの中で陰陽道の理論も習得している。この世で唯一あの世を知っている者。まだギンの魂が生きているためか無意識のうちに彼のクセが出ることがある。 円陽の子孫だと本人は名乗っているが、七郷から発掘された円陽直筆の「比泉分家断絶」の書状が発見されたため、その真の正体が疑問視されていた。 のちに死神と化した応秋が現れた際に、その正体が明かされる。 テレビアニメ第1作では設定が異なり、あの世出身ではなくこの世出身で、かつて人間と妖怪の共存に反対したために調律されていた。 狂巻 ざくろ(くるまき ざくろ) 声 - 水原薫 死霊使い。 7月7日生まれ。16歳。身長165センチメートル。「肌触りが良い」という理由でチャイナ服を好んで着ている。 本人の力はそれほど強くないが、物質を腐らせたり、生物(動植物すべて)の死期を早めて死体に変え、それらの生体電流を操って自在に動かす術を使う。基本「操る」仕組みは同じなため、その気になれば生者も操れる。 優しく穏やかな性格で、迫害を受けて逃げていた鈴を匿い、一緒に暮らしていた。だがある日、堕ちたことで好戦的で挑発的な性格に変貌し、鈴を自分の玩具として扱うようになる。その後鈴を攫い桜新町を破壊しようとヒメ達の前に立ちはだかり、一度は鈴の説得により我に返るが、円神の手で更に堕とされ暴走。その後秋名の調律によって悪気を祓われたことで元の性格に戻り、鈴と共に宝々蘭に住むことになる。しかし正気に返った後も妖力は抜けておらず、無意識のうちに力が発動されてしまうこともしばしば。全力を出すと目つきが鋭くなり、左目に黒い線が入る。 本人曰く、ネガティブ思考らしい。また思い込みが激しく、初めて篠塚とすれ違った時、彼のことを自分を始末しに来た妖怪ハンターだと思い込み、彼の話を全く聞かずに攻撃を仕掛けたり、雲珠と一緒にいた天野を人形使いと思い込み先制攻撃を仕掛けようとした。 本人曰く、地図を見るのが苦手。まだ桜新町の地理に慣れておらず、たびたび道に迷っている。 鈴と一緒にいたい、という理由から半妖であるが町内の高校に通っている。 V・りら・F(ヴィクトル・りら・フランケンシュタイン) 声 - 茅野愛衣 数年前に死んだはずのじゅりの妹。真人間。 8月30日生まれ。24歳。 尖がり帽子で箒にまたがるなど魔女のような外見をしており、左目の下に花のような痣があるが、幼いころ自身で肌を焼いてつけた痣である。 幼少期に父親の手品を見て以来、じゅりを喜ばせるために手品の練習をするも、当時のじゅりは医者になるための勉強に夢中で構ってもらえず、後にエスカレートしていく行動に不気味がられるようになり、その後急に心臓が止まり眠るように亡くなってしまう。 上記の経緯から半妖として蘇ったと考えられていたが、実際は手品で脈と心臓を止めて死んだように見せかけただけだった。体を剣で貫いたり、箒で空を飛んだり、病院を空に浮かべる等の技を見せたが、それらは全て手品であり妖力は無い。 円神とはじゅりを半妖にすることを条件に契約していた。ヒメ達の前に姿を現し、じゅりを連れて行こうとするが、ヒメの説得とじゅりの謝罪によって仲直り、和解した。 現在はじゅりの妖怪病院にお手伝いとして住んでいる傍ら、町中に手品のタネをしかけており、有事の時はそれをフルに活用している。 六角(ろっかく) 声 - 岡本信彦 狼男。人間体の時には黒いフードを羽織った男の姿をしている。満月の光と、それによって生じる影を特定条件とし、影を感知し動きを知ることができ、月光で体力を回復する。銀製品が弱点。堕ちて半妖となった狼で、野生の経験から、周囲100メートル以内の殺気を感じ取ることができる。 秋名達が箱根へ旅行に行っている最中に桜新町に現れた。不老不死を目的に人魚の血肉を求め、ミナとカナを襲い、カナを誘拐したが、桜新町警察署の面々らに叩きのめされ、さらに誘拐時に一緒にいたマリアベルも襲ったことで雄飛の怒りを買い、調律された。 調律後は人語も話せる狼に戻り、桜新町警察署の警察犬として飼われることになった(現在は研修中)。当初は口は悪かったが、調律後は一変して敬語を使うようになる。初登場時は黒い体だったが、実は白い毛色を持つ。彼自身はこの事には気づいていなかった。 九条院 入鹿(くじょういん いるか) 古道居合術九条院流第13代家元。鬼専門の妖怪ハンター。性格はアンニュイ。上段抜刀を必殺技として用いる。 当初は半妖だと思われていたが、実際は「妖刀鬼殺し」に操られていただけの真人間だった。その際は「返り血を洗いやすい」という理由でスクール水着を着せられており、その証拠写真を見せられた際には涙ながらに拡散しないように頼みこんでいた。 夜中寝ている間に操られていたため、本人だけでなく家族もその事実に気付いてなかった。「妖刀 鬼殺し」が祓われたあとは、自分には過ぎた業物としてその刀を秋名に渡した。 町内で理髪店を営むかまいたちのおばさんと出会い、その際見せられた無刀術に興味をもち、彼女の元に弟子入りしその道を極めようとしている。さらにヒメからは組み手の相手、秋名からは剣術の基本指導を頼まれ、自分のスケジュールと照らし合わせた結果「家からここ(桜新町)への往復は面倒」という結論に行き着き、実家からヒメの家に引っ越すこととなった。 妖刀 鬼殺し(ようとう おにごろし) 半妖。正式名称は「天下五剣・童子切安綱」。現在は秋名が所有している。 「挽いて絶つ」ことを主題においているため、刃はノコギリのように欠けたままになっている……と伝えられていたが、実際は堕ちた刀匠によって打たれていたため雄飛が暴走を危惧して、打ち直しが出来ないように細工されていた。現在は八重によって研がれ、綺麗な刀身となっている。 一度堕とされているため、話すことが可能。目が一つありその位置は本刀の気分で変わる。居合いの際、自分の鞘を股に挟ませるように入鹿を操っていたりとスケベな一面も持ち、そのことを知った秋名にへし折られかけたことも。八重により本刀の意思によって斬れ味が変わるようになっている。 一二三(ひふみ) 小麦色の肌に豹柄の露出の多い服を身につけている女性。箱根山出身の妖怪。 妖怪ハンターではないが、「人の言った言葉を反復・具現化し攻撃する」という言霊使いの天敵となる能力から円神にスカウトされた。なお本人は廃校に放置されていた書物から都会に興味を持ち、条件を飲めばそこに行けることから円神の誘いにのった。 円神の指示により、元老院の地下に厳重に封印されていた零郷が入った部屋の扉を壊した後、その後にすることを忘れてしまい確認のために一時退却した。その後何度も円神に堕とされることで強化され、ヒメ達を圧倒するが、ことはの作った偽の桜新町から海上に投げ出され、「ショートカット ストライク・パッケージ」などをくらい敗北した。 その後当人は桜新町に居座るつもりだったが、円神との戦いが本格化し堕とす対称として再利用される可能性を考慮され、一段落するまでは巴の旅館で仲居として働きつつ町で暮らす上での一般常識を学ぶこととなった。
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