メタルギアREX
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「リトルビッグプラネット」の記事における「メタルギアREX」の解説
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メタルギアREX
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「メタルギア (架空の兵器)」の記事における「メタルギアREX」の解説
シャドー・モセス島事件(『メタルギアソリッド』)に登場。「メタルギア・レックス」と読む。2005年に、アメリカ陸軍(及びDARPA(国防高等研究計画局))とアームズ・テック社が共同で開発しており、アームズ・テック社は科学者ハル・エメリッヒ(オタコン)にTMD(戦域ミサイル防衛)用の撃墜弾体射出システムのプラットフォームと偽って設計させた。撃墜弾射出用レールガン、FCS(射撃統制システム)で制御された30mmガトリング砲、FEL(自由電子レーザー)砲、対戦車誘導弾を装備している。 「撃墜弾射出用」とされているレールガンは、実際には核弾頭を射出することを目的とし、高い加速力によって世界のどこへでも弾頭を到達させることができる核砲弾射出システムである。原理的には大砲と同じであるため、ロケットを使用せずに核弾頭の大陸間到達が可能であり、噴射炎などを捉える既存の弾道ミサイル警戒システムでは探知できない。核弾頭自体にもレーダー反射断面積(RCS)低減や電波吸収素材(RAM)の使用など各種の撹乱技術が使用されており、これらの特徴からオタコンは「ステルス核」と形容していた。ロケットを使用しないのでコスト面でも優れている他、核弾頭の運搬手段がミサイルや爆撃機では無いために戦略兵器削減条約に抵触しないと言われている。 機体自体の密閉性も高く、堅牢な最新式複合装甲を装備しているため高性能な成形炸薬弾くらいでなければ外部からの攻撃を通さないが、オタコン自身の「人も兵器も弱みが無いと可愛くない」という美学から、コクピットは窓などはない完全な密閉型となっており、操縦に当たっての外部情報収集は機体後部右側のレドームに格納された各種レーダーやセンサー頼りで、もしそれらが損傷した場合はコクピットを開口しなけばならないという弱点が意図的に盛り込まれた。データ上での性能はアームズ・テック社の誇張が含まれており、実際のレールガンの射撃精度は高くなく、オタコンは通常のミサイル・モジュールも装備されていたと述べている。 劇中ではリキッド・スネークによって起動されてソリッド・スネークと交戦するが、グレイ・フォックスによってレドームが破壊される。それでもコックピットを開口した状態で戦闘を続行するが、コックピット内部のリキッドと計器を攻撃され活動を停止した。機体そのものが破壊されたのではなかったため、駆動系やレドームを除く装備はほぼ無傷だった。その後も事件の舞台であるシャドー・モセス島の格納庫内に放置されており、再びモセス島を訪れたソリッド・スネークと、オタコンの操作するメタルギアMk.IIIにより、輸送機ノーマッドの機内から制御プログラムをエミュレートして再起動、リキッド・オセロットの駆るメタルギアRAYと対決する。シリーズ中、プレイヤーがメタルギアを操作できるのはこれが初めてとなる。言うまでもなく本来は本機は白兵戦など想定はしておらず、ましてや同等の相手(しかも対メタルギア兵器であるRAY)と、直接戦闘をするシステムなど本機の設計理念や目的を考えれば通常ならある筈もないのだが、ロボによる白兵戦というオタク魂を燃やした開発者のオタコンの独断で、秘密裏に体当たりや胴体関節での噛み付き、至近距離からレーザーやミサイルを乱射するといった近接格闘用の動作が開発段階でプログラムされており、RAYほどの跳躍力ではないが多少の高さのジャンプをすることも可能。対メタルギア兵器であるRAYとの決戦にも勝利したが、戦闘終了後に完全に機能停止した(メタルギアMk.IIIと本機の接続が解除されたのと本機のプログラムが限界を迎えたため)。量産化の際は、基本的に陸戦兵器であるメタルギアの特性から、アメリカ陸軍に配備される予定だった。 REX計画は愛国者達にも極秘で進められていた為に、計画が明るみに出た際に愛国者達の反感を買い、計画を裏で主導していたジム・ハウスマン国防長官も事件後に逮捕された上で自殺に見せかけて暗殺され、同じく計画を主導していたDARPA局長ドナルド・アンダーソン(シギント)はオセロットの手で、アームズテック社社長ケネス・ベイカーも「FOXDIE」によってそれぞれ抹殺されている(シギントはオセロットが自分の正体を隠す為の口封じでもあったが)。さらに当時の大統領であったジョージ・シアーズ(ソリダス・スネーク)は、密かにオセロットを使ってREXや模擬核弾頭の演習データを手に入れようとした為に、事件後には大統領の座を追われた。他にも事件に関わった者達も次々と閑職に追いやられ、或いは組織から完全に辞任させられた(『MGS4』の時点まで実に9年間も本機がそのまま放置されていたのは、事件収束後の時点で責任者と言える立場の人間が全員死亡、あるいは闇に葬られていたからである)。 1964年のソ連において、核搭載二足歩行戦車の発案者であるグラーニンによって、本機と姿が酷似する二足歩行戦車の設計図が登場しているが、この草案が直接本機の開発に繋がっているかは作中でも明らかにされてはいない。ただし、技術情報そのものは1964年の「スネークイーター作戦」以降にアメリカへある理由から2つのルートアメリカに渡っており、1974年頃にオタコンの父・エメリッヒ博士(ヒューイ)が、本機に酷似したメタルギアZEKEやサヘラントロプスをグラーニンの技術情報をほぼそのまま流用して開発している事から、本機もグラーニンの技術情報かつZEKEやサヘラントロプスをベースに開発された可能性が高い。また、実際にREX計画を主導していたDARPA局長のドナルド・アンダーソン(シギント)は、GZからの9年でヒューイと裏で何らかの繋がりを持っていたらしい事がMGSVの会話テープで明かされている為に(スカルフェイスの下でサヘラントロプス建造に着手する前は、ヒューイは彼の下でAIの研究に携わっていたと説明されているので、この時期に繋がりを持った模様)、本機を建造する際に用いられたメタルギアの技術情報や研究データは元々、ヒューイから提供されたものだった可能性も高い[要出典]。 同時に本機はグラーニンが構想した「核搭載二足歩行戦車としてのメタルギア」の、作中に登場した機体の中では事実上の最後の世代にあたる機体である(これ以降メタルギアは核搭載戦車という形から完全に逸脱した派生や進化をしていく)。 『メタルギアソリッド モバイル』にも登場するが、起動や対決はなく単なるステージ中のオブジェ扱いとなっている。 スネークがゲスト出演を果たした任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズX』でも、対戦ステージ「シャドーモセス島」に登場。背景の一部として壁を破壊して出現し、ファイターたちがいるエリアにレールガンやレドームを向けてくる(攻撃はしてこない)。観賞用フィギュアも登場している。さらに『MGSPW』には『モンスターハンター』とのコラボにより、本機をモチーフにした「核竜 ギアレックス」なるモンスターが登場する。 コードネームの「REX」の由来は、第二次世界大戦中に連合国側が日本の戦闘機「強風」に対して与えたコードネーム「Rex」から。
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