コンバージョン

実用日本語表現辞典

conversion

別表記：コンヴァージョン、コンバージョン

「conversion」とは、転換・変換・移行のことを意味する英語表現である。

「conversion」とは・「conversion」の意味

「conversion」とは英語の名詞で、主に「転換」「変換」「移行」「切り替え」といった意味である。また建築に関する「改装」「改造」、財務・債務の「転換」、外貨の「両替」、宗教や主義に関する「改宗」「転向」、ラグビー用語として「タッチダウン後のゴールキック」、数学の「転換法」と様々な意味を持つ。日本語でも「コンバージョン」として定着している。例えばウェブマーケティング用語において、ウェブサイトを訪問したユーザーが資料請求・商品購入などの行動を取る「コンバージョン率」や、切除不可能と診断された腫瘍などが化学療法により手術が可能になる「コンバージョン手術」が挙げられる。「conversion」の派生語として、「変わる」「転換する」といった意味の動詞「convert」や、「転換の」「移行の」といった意味の形容詞「conversional」がある。

「conversion」の発音・読み方

「conversion」の発音記号はアメリカ英語で「kənvə́ːrʒən」、イギリス英語で「kənvə́ːʃən」と表記される。「conversion」の読み方をカタカナで表記するとアメリカ英語で「コンヴァージョン」、イギリス英語で「コンヴァーション」となる。どちらも「ヴァ」にアクセントを付けて発音する。

「conversion」の語源・由来

「conversion」の語源は、「ぐるりと向きを変えた（状態）」を意味するラテン語の名詞「conversio」から来ている。さらに「conversio」は「向きを変える」という意味のラテン語の動詞「convertere」に由来する。「conversio」から古フランス語「conversion」を経て、中英語の「conversion」となった。中英語の「conversion」は「罪人を神に忠実な者へ変える」という意味であったが、1400年代に宗教の「改宗」、そして一般的な「変更」「転換」と言った意味を持つようになった。

「conversion」を含む英熟語・英語表現

「conversion率」とは

「conversion rate」のことで、「CVR」と省略される。日本語で「コンバージョン率」とも言う。「コンバージョン率」は、ウェブサイトの訪問者がウェブサイトの目的に至る行動を取った割合を指す。例えばECサイトであればウェブサイトから商品を購入した割合、広告サイトであればバナー広告などをクリックした割合を意味する。「コンバージョン率」は、「商品の購入者数（広告クリック数）÷ウェブサイトの訪問者数」で求めることができる。

「conversion rate」とは

「conversion率」と同一の意味である。

「conversion table」とは

単位や為替などの「換算表」を意味する。

「in conversion」とは

「転換で」「換算で」といった意味を持つ。

「conversion to」とは

「（to以下への）転換」「転向」「改宗」といった意味である。

「conversion surgery」とは

「コンバージョン手術」のことを指す。「コンバージョン手術」とは、根治切除不能と判断された腫瘍・癌が、化学療法・抗癌剤などの薬物療法により腫瘍・癌が縮小し、根治切除する手術が可能になることである。

「third down conversion」とは

アメリカンフットボールの用語を指し、日本語で「サードダウン・コンバージョン」と言う。サードダウンでファーストダウンの更新に成功した確率を意味する。アメリカンフットボールでは、4回の攻撃で10ヤード進むこと（ファーストダウン）で、攻撃権を継続できる。しかしフォースダウンではパントやキックの選択が取られることから、サードダウンでファーストダウンを更新することが重要視されている。強いチームは「サードダウン・コンバージョン」の率が良い。「NFL」の公式サイトでは各チームの「サードダウン・コンバージョン」が記載されている。

「conversion」の使い方・例文

「conversion」を使用した例文は以下の通りである。

・I succeeded in conversion of home electric appliances into cash at an Internet auction. （私はインターネットオークションで家電製品を現金に変換することに成功しました）
・Her father allowed the conversion of her house into a coffee shop.（彼女の父親は、家を喫茶店に改造することを許可しました）
・Religious conversion is not an easy task.（宗教の改宗は簡単なことではない）

（2023年3月6日更新）

デジタル大辞泉

コンバージョン【conversion】

読み方：こんばーじょん

１ 変換。転換。変化。

２ 改造。改装。改変。

３ コンピューターで、異なる機種間でも使用できるように、プログラムやデータの形式を変えること。

４ ⇒コンバージョンゴール

５ ECサイトや企業ウェブサイトなどで求められる最終的な成果。具体的には、閲覧者による商品購入・会員登録・資料請求など、収益に結びつく行動を指す。CV。→コンバージョンレート

不動産関連用語

コンバージョン【Conversion】

建物の使用用途の変更を意味する。日本ではオフィスビルの過剰供給に伴い、集合住宅に転用することが注目を集めている。

ウィキペディア小見出し辞書

コンバージョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/07/15 02:28 UTC 版)

「イートン・フィールド・ゲーム」の記事における「コンバージョン」の解説

コンバージョンでは、攻撃選手らはピッチの端でサイドからゴールに向かって側線（tramline）上をボールを移動させる。攻撃選手はボールを動かし続け、側線から外れないようにしなければならない。攻撃側をゴールを狙うか、ボールを守備選手に当ててルージュを狙うかのいずれかを試みる。 現在の形式のコンバージョンは2002年のルール変更によって導入された。それまではコンバージョンではなく「ラム ram」であった。ラムでは、攻撃側の4人の選手の縦列が「left up right up left up right up, one two three..」の音に合わせて足をあげて、次に「ラム」の叫びと共に、ゴールから2.5ヤードの位置に構える守備側のゴールポストスクラムに突撃して、ボールをラインを越えさせようと試みた。

コンバージョン (conversion)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/14 09:06 UTC 版)

「アメリカンフットボールの用語集」の記事における「コンバージョン (conversion)」の解説

ポジションを変更すること。

コンバージョン（Cinversion）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/02/15 09:06 UTC 版)

「Pundi X」の記事における「コンバージョン（Cinversion）」の解説

2019年4月初出。単純なスワップではなく、先に掛けたトークンを集計した後、予め決められた数量より変換するトークンを割り振って自動的にトークンスワップを日々行う仕組み。超過分などはスワップされない。

コンバージョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/08/07 00:42 UTC 版)

「トライ (ラグビー)」の記事における「コンバージョン」の解説

どちらのコードにおいても、トライが決まった時、得点したチームは「コンバージョン」を試みる。このゴールへのキックが決まると、トライの点数がより大きな点数へと変換（コンバート）されるため、コンバージョンと呼ばれる。キックは、ボールがグラウンディングされた地点に沿って、タッチラインと平行なプレーフィールド上のどの地点からでも行われる。成功した場合、点数が加算される。コンバージョンが成功となるためには、ボールはクロスバーの上、ポールの間を通過しなければならない。どちらのコードにおいても、コンバージョンはプレースキックとドロップキックのどちらで試みてもよい。とは言っても、ほとんどの選手は一般的により簡単であると考えられているプレースキックを選択する。しかし、7人制ラグビー（ユニオンのルールで行われることが多い）とラグビーリーグナインズでは、コンバージョンはドロップキックとしてのみ行われる。ラグビーリーグでは、試合の時計はコンバージョンの準備と実行の間も動き続ける。一部の大会ではレフェリーによってトライが与えられた時点から25秒のショットクロックが開始される。 より簡単にコンバージョンを行うために、攻撃側の選手はできるだけインゴールエリアの中央に近い位置にボールをグラウンディングしてトライを決めようとする。 ラグビーユニオンとラグビーリーグどちらでも、コンバージョンは2点である。したがって、ゴールへのキックによってトライの点数がラグビーユニオンでは5点から7点に、ラグビーリーグでは4点から6点にコンバートされる。 ラグビーユニオンでは2017年から時間短縮のため、認定トライの場合はコンバージョンは行わずトライが認められた時点で7点が与えられるようになった。ペナルティを犯した選手は注意を受けるか、または一時退出 (イエローカード, シンビン)or退場 (レッドカード)となる。(本規則 P.49 「ペナルティトライ」3.より)

コンバージョン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/02/17 01:46 UTC 版)

「シボレー・アストロ」の記事における「コンバージョン」の解説

シボレー・アストロ/GMC・サファリは本来は主に商用として使用される車種だが、FRP製のハイルーフや革張りシートにウッドパネルにシャンデリアといった豪華な内装にカスタマイズされたコンバージョンバンとなった車も多く、アメリカではさまざまなコーチビルダー（改造業者）が存在する（日本国内ではトヨタ・ハイエースや日産・キャラバン等の車種が「バニング」と呼ばれるラウンジのような豪華な内装に改造された車両がある）。 車体の後部を大幅に改造してキャンピングカーとなった車もあるが、2001年に特種用途自動車の構造用件が厳しくなるまでは、コンバージョンでも後部の構造と装備品が所定の条件を満たせばキャンピングカー扱いで登録できた。そのため、普通乗用車扱いの3ナンバーでの登録以上に、貨物自動車扱いの1ナンバーや特種用途自動車扱いの8ナンバー登録された車が多い（詳しくは「特種用途自動車#違法8ナンバーと規制強化」を参照）。なお、三井物産が当時輸入していた「スタークラフト」と「ティアラ」は全モデルとも8ナンバーとなっており、ヤナセが輸入していたモデルは限定車「ガルフストリーム」およびキャンピング仕様の特装車「フォレシエスタ」は8ナンバーとなっていた。 しかし並行輸入車の中には、エンブレムやステッカーだけ貼っただけの車両や、無名ブランドのコンバージョンを「アストロコンバージョン」と称する、またエアロパーツを装着したり足回りの改造で車高を落として「サファリローライダー」と称する等の手法で販売された車両も少なからず存在する。逆にオフロードカーのようにリフトアップの改造ベースになる事も多い。 主なコンバージョン・アストロ/サファリのブランド： スタークラフト（STARCRAFT：三井物産オートモーティブによる正規輸入）正規輸入車は前輪の上にある「ブロアム」(Brougham)のプレートで識別 ティアラ（Tiara：三井物産オートモーティブによる正規輸入）正規輸入車は「ロイヤルスター」(Royal Star)のサブネームを使用 ガルフストリーム（Gulf Stream：ヤナセによる正規輸入） レインボースター(RAINBOWSTAR) エクスプローラー(EXPLORER) アメリカンロード(The American Road)

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コンバージョン

出典:『Wiktionary』 (2021/07/12 16:32 UTC 版)

語源

英語 conversion

名詞

コンバージョン

1. 変換。
2. 回心。
3. 建物用途の改造。

関連語

• 熟語:コンバージョンレンズ

Weblio日本語例文用例辞書

「コンバージョン」の例文・使い方・用例・文例

• コンバージョンレートを上げるべく、われわれは商品説明の改良を行った。
• コンバージョンレンズというカメラの補助レンズ
• 後半，五郎丸選手が１トライ，１コンバージョンゴール，４ペナルティゴールで19点を１人で追加した。