とくしゅようと‐じどうしゃ【特種用途自動車】
特種用途自動車
特種用途自動車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 06:42 UTC 版)
詳細は「特種用途自動車」を参照 メーカー製の市販車の中にも、生産プロセスで実際に改造が施されるものがある。特装車や少量生産車では、コスト負担の大きい型式指定(かたしきしてい)の作業を省略し、既存型式車の改造車として取り扱う場合がある。各社の福祉改造車両(手または足に障害を持つドライバー向けの改造を施した車両)や救急車・消防車・教習車などの特種用途自動車などのほか、日産自動車(オーテックジャパン)のアクシスシリーズ/ライダーシリーズ、ダイハツ工業のハイゼットデッキバンやオープンカーのリーザスパイダーがある。 このほか、電気自動車、LPG自動車、天然ガス自動車、オートマチック車などにも改造扱いの車種がある。 また初期型のノンステップバスにも、ワンステップバスの改造扱いで製造された車種がある。これらは前ドアから中ドアのみ床の高さを下げてノンステップ化しており、車両後部のエンジンルームから後車軸にかけてはワンステップバスやツーステップバスと共通の部品を用いている。このようなノンステップバスは、型式取得上は改造車であるが、カタログにも正式に掲載され、公営交通を含む多くの事業者に納入されている。これらは製造段階からノンステップバスとして製作されており、後天的な改造で改造車になったものではない。尚、バス全体では2000年代にはメーカー純正以外のボディを架装することも改造扱いとされたこともあった。 その他、小型トラックのエアサスペンション化改造、道路清掃車の左ハンドル化改造、特殊な荷台を架装するためのフレーム改造、配送トラックのオートマチック車化改造などが見られるが、これらはアフターマーケットでの趣味の改造車とは趣旨が異なるものの、法律上「一定範囲以上の改造が施された車両」という点では同一の扱いを受け、車検証上いわゆる「マル改」となる。
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