鳥人間コンテスト選手権大会 2009年開催中止の余波

鳥人間コンテスト選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/04 22:57 UTC 版)

2009年開催中止の余波

読売テレビの広告収入の減少および設備投資による制作費の見直しによって2009年の開催は中止となったが、正式なプレスリリース発表後にエントリーを予定していたチームや長年大会を応援してきたファンや視聴者から多数の問い合わせや応援の声、抗議などが読売テレビに寄せられた。中には寄付金を募るから開催して欲しいという声が寄せられたほか、毎年参加して記録を更新しているチームがライバル同士という垣根を越えて連絡を取り合うといった事例が報告されている。これらの声に応えるため、読売テレビおよび鳥人間コンテスト実行委員会は2010年の開催を決定した。また、2010年の大会からは大阪に本社を構える岩谷産業冠スポンサーに名乗りを上げた。

なお、鳥人間コンテスト選手権大会は毎年彦根市の夏の一大イベントとなっていることから、彦根市は2009年の開催中止を受けて『バードマン・サマー2009』を開催し、鳥人間検定、大会の歴史をたどるパネル展示、紙飛行機づくり教室などの催しが行われた[13]

テレビ放送

大会の模様は日曜日の『びっくり日本新記録』(1977年のみ)→木曜日の『木曜スペシャル』(1979年 - 1993年)→土曜日の『スーパースペシャル』(1994年 - 2003年)→『THEスペシャル!』(2004年)で放送されてきた。単発特別番組枠終了後は、毎年秋の番組改編期(主に平日が中心)に単発特別番組として放送されている。番組VTRについては、基本として制作局の読売テレビ(ytv)が大阪の本社から送出しているが、過去には東京の日本テレビが送出を担当したことも数回ある。

1991年8月15日の第5回は、広島テレビではプロ野球広島東洋カープ中日ドラゴンズ戦の中継のため8月17日(土曜)午後の遅れネットとなった。

2007年に3年ぶりとなる単発特別番組枠『モクスペ』が木曜19:00 - 20:54に編成され、当番組と同じくytvが制作している『ベストヒット歌謡祭』と同様に同枠で放送されたが、2008年は19時台がytv制作枠(『月曜19時アニメアワー』、後の『アニメ☆7』)にあたる月曜日に放送された。2009年は開催中止のため、放送されなかった。2010年2011年金曜日に放送されたが、2012年は2008年以来4年ぶりに月曜日で放送された(月曜20時台が日本テレビ系同時ネット枠となるテレビ宮崎でも同時ネット)。2013年から2019年までは水曜日に放送されたが、2021年は14年ぶりに木曜日に放送された。一方で火曜日に放送されたことは一度もない。また、2007年から地上デジタル放送ではデータ放送も実施している。

2008年からは従来の通常番組のスポンサーから特別セールスに変更され、2010年では岩谷産業が特別協賛社になったことに伴い岩谷産業をメインとした複数スポンサーとなった。

2007年は地上波での第31回の放送のほか、CS放送の日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス ドラマ・アニメ・音楽ライブ)にて第27回(2003年)・第29回(2005年)・ 第30回(2006年)の模様も再放送された。

2003年は当時阪神タイガースが首位だったため、ytvはローカルで阪神戦を放送し、本番組は後日に改めて放送された(読売テレビ以外の系列局(テレビ宮崎を除く)は「裏送り」の形で通常通り放送された)。

2006年にはイメージテーマソングに森山直太朗の『風になって』を起用し、第30回を記念して『鳥人間コンテスト 30th ANNIVERSARY DVD-BOX』が同年10月6日に発売された。

放送の間には飛行機が残って飛行士だけフライト台から転落してしまう、風にあおられたプロペラ飛行機が180度旋回して順番待ちの飛行機に衝突して壊してしまうなどハプニングも多々あった(これらの飛行士はいずれも失格となった)。

クロスネット局テレビ大分テレビ宮崎へのネットの有無は、放送される曜日の枠やスポンサーセールス等の関係上年度により異なる。2012年は放送日が月曜日に当たったため、以上の2局では同時ネットを実施した。2015年にはテレビ宮崎が、フルネット局での放送日(水曜日)の深夜(日付の上では翌日)に時差ネットで放送している。

日本テレビ系列局のない沖縄県では、琉球放送2016年5月28日に『鳥人間コンテスト2015』を放送。日本テレビ系列局での本放送から8か月後の放送であった。

2017年には、地上波で8月23日に第40回のダイジェスト番組を放送したほか、CS放送のファミリー劇場で第32回(2008年)・第34回(2011年)・第35回(2012年)・第38回(2015年)のダイジェスト番組を再放送。制作局のytvでは、第40回のダイジェスト番組で公開しなかったシーンを中心に構成した特別編集版を、本放送の11日後(9月3日)の15:25 - 17:00に放送している。

2018年には、ytvの開局60周年特別企画として、8月29日にダイジェスト番組を放送した。

大会が中止された2020年には、『Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2020 特別編 ~新たな挑戦~』を、9月26日の13:30 - 14:55に全国ネットで放送。大会を2年振りに再開した2021年には、9月2日(木曜日)の19:00 - 20:54にダイジェスト番組を編成している。2022年以降は、8月最終週の水曜日に2時間(19:00 - 21:00)の放送枠を設定。

ルール

大会ごとに少しずつ改定されているため、公式ルールブックが毎年発行される。主な規定には発進時の規定、プラットフォームの標準数値、競技エリア、機体に対する制限などがある。初期はハンググライダーの改良型程度だった参加機も徐々に高性能化が進み、新型機の登場や大記録が出るとその都度ルールの改定が行われている。

大会に出場する機体は、書類審査によって決定される。本番組の元プロデューサーである太田匡隆によると、毎年100機以上の応募があるが、コンテスト会場の広さや開催時間の関係上、書類審査の時点で全応募総数の3割弱となる約30機程にまで絞られるという[14]。第37回大会(2014年)までは、フライト中のパイロットの表情や声を放送に反映させる目的で、出場が許可されたチームの一部の機体に番組スタッフがオンボードカメラとボイスレコーダーを装着していた。第38回大会(2015年)からは、装着の対象を出場全チームの機体に拡大。この拡大を機に、出場を希望するチームには、書類選考で提出する機体の設計図にオンボードカメラの装着位置を記載することを求めている。

出場が許可された機体には、審査の合格を示す「OK」[注 9]のステッカーを配布。このステッカーを貼った機体のみ、大会へ出場できる。審査に合格した機体へ貼っていなかった場合や、ステッカーの欠落が発覚した場合には、事情や理由を問わず当該チームを「失格」に処している。

機体の発進(テイクオフ)については、プラットフォーム上の審判員が「ゲート、オープン!」と告げながら白旗を上げたタイミングから認めている。白旗が上がるまでに発進させた場合には、審判員が赤旗を上げると共に、「不正スタート」扱いで当該チームを「失格」に処している。

プラットフォーム 第42回大会(2019年)の規定によるとプラットフォームの先端高さは水面から10メートル、助走路は10メートルで傾斜角は3.5度の扇形。高さと助走路の長さは大会発足当初から変化はないが、後にテイクオフを容易にするために傾斜角が設けられた。人力を推進力に転換できる人力プロペラ機の場合、良好な機体設計と気象状況ならば問題なく発進できる条件であるが、滑空機の場合は極めて限定的な運動エネルギーと位置エネルギーしか獲得できないため、上位入賞を達成するためには単純計算で滑空比30以上(10m降下する勢いで300m以上前進できる)の機体を作成し、風向き等の気象条件に応じた飛行プランを立て、過剰な高度低下を防ぎつつ地面効果の効率的な利用を図る等、滑らかで繊細な操縦が人力プロペラ機以上に要求される厳しい条件となる。

失格・措置
前述した「不正スタート」以外にも、以下に該当する場合には、機体をプラットフォームから発進させていても飛行距離に関係なく「失格」とみなしている。
「危険な飛行」と審査員が判断した場合。
飛行距離が大会規定上の「限界」に達した状況(後述)などで、パイロットが審判員からの勧告に従わなかった場合。
パイロットおよび補助者から少なくとも1名が、機体の発進後にプラットフォームから転落した場合(故意による落下・落水行為も含む)。
機体が陸上に墜落した場合。
機体の飛行中に、当該機から部品などが落下した場合。
強い風の影響で、機体の飛行中に部品など壊れて墜落した場合。
機体がプラットフォームへ到達し、離陸態勢に入る直前に、不運にも致命的な不具合が生じた場合は、審判長が競技者およびその補助者に勧告し、納得させた上で機体を湖上に落とす措置を指示することができる。納得行かない場合は機体を引き揚げることも可能。この場合、勧告を受けたチームは棄権として記録される。
プラットフォームを離陸後、何らかのアクシデントでパイロット(競技者)が機体から転落した際は、その転落地点が公式記録となる(機体がその先まで飛行しても、その距離は記録されない)。
スタート直後の墜落や測定に支障の生じた場合は、記録は測定不能となる。この場合は会場の電光掲示板には「0m」と表示され、場内アナウンスでは「測定不能」と放送される。
機体を撃墜しようとする妨害行為も禁止され、行った場合は重い処分が科せられる。
放送や救助のため同時に複数の機体は飛ばせない。後述のルール変更のたびに航続距離が伸びているため待ち時間が非常に長くなる場合がある。また、フライト中の機体が陸地(琵琶湖の沿岸地域)へ著しく接近している場合には、運営事務局から当該機のパイロットに対して機体の着水を命じることがある。
折り返しルール
折り返しルールの導入~60kmルートの設定
従来はプラットフォームから着水地点までの距離が記録となっていたが、第27回(2003年)に人力プロペラ機部門で日本大学理工学部サークル・航空研究会のMöwe20(メーヴェ20)が約34kmという現会場での事実上の限界記録(松原水泳場→琵琶湖大橋間)を出した。
この際の経緯は以下の通りである。
  • まず東北大(この年3位)が進路を北側に向け対岸付近まで達したが、安全を考えそこで着水させた(記録は約24.8km、事実上の北ルート限界点)。
  • 日本大チームは更なる好成績を狙い、北ルートよりも飛行距離を伸ばす余地がある南側へと進路を向けた。その結果、当時の最長地点にあたる琵琶湖大橋付近までの飛行に成功。
  • だが、琵琶湖大橋付近への到達は当時の運営の想定外であり[注 10]、しかも、パイロットの体調にも問題なく、高度も安定しており、失格行為となりうる琵琶湖大橋を通過する状況になりつつあった。そのため、安全を重視した運営は急きょ、チームとパイロットに対し機体を着水させる勧告を出した。
  • しかし、順調に飛行を続けていたパイロットは飛行停止・着水勧告に納得がいかず、そのまま琵琶湖大橋を通過する意気込みで継続飛行していたが、最終的に説得に応じて飛行停止させ琵琶湖大橋の手前付近で着水した。
    • 本来は最初の勧告無視の時点で、規則違反で失格となっていたが、新記録であったことや琵琶湖大橋到着まで若干の猶予があったため、説得が認められ、運営による失格の判断も保留となっていた。
  • その後に東工大も同様に南へと進路をとり、同年2位の飛行距離(約32.1km)を記録する。
この時、運営は想定より長距離になった場合の飛行を考慮していないという問題が露呈した。そう言った経緯から、折り返し飛行のルールが登場した。制式決定前には「25km地点で折り返すことで、50km飛行も可能」という情報も流れたりしたが[注 11]、最終的に第28回(2004年)から「18km地点(沖島)での折り返しを認める」というルールの制定で落ち着いた。折り返し飛行のルールだが、第28回を例とした場合、18kmを超えると大音響のサイレンが鳴り折り返しが可能になり、往復に成功すれば、第27回を上回る36kmの最長記録が出せるようになるというものである。
なおこれは折り返しを義務付けるものではなく、従来通り琵琶湖大橋や琵琶湖北端に向かうことも可能である。この場合の記録は、単純にプラットフォームからの距離となる。琵琶湖大橋越え・潜りや地上飛行は失格となるため、手前で飛行を打ち切らなければならないので折り返した場合より最長記録は短くなる。しかし気象条件などにより折り返しはリスクが高い場合もあり、参加者の判断が勝敗を左右することになる。
長距離飛行に備えて第28回から18km地点の折り返し飛行が導入(最長36km)されたが、折り返しには成功しても完全制覇者はなかなか現れなかった。しかし、遂に第32回(2008年)にて、学生チーム「東北大学 Windnauts」が18km地点の折り返し飛行に成功し完全制覇。この時は折り返し実施後、プラットフォーム付近へ到着し設定されたエリアに着水させてゴールとした。これ以降、ルール面では、スタートでの再度の折り返しは認めず、その時定められた折り返し地点での旋回に成功しプラットフォーム付近への着水をもって「ゴール=大会記録」という方針が確立されることとなった。距離については第36回大会(2013年)以降は、20km地点を折り返し地点に変更(最長40km)し、第32回の記録を上回れるようにした。ただし、完全制覇は滅多に出ないことから、従来通り最長距離を飛行したチームが優勝となるのが基本である。
第40回大会(2017年)では、社会人チーム「BIRDMAN HOUSE伊賀」パイロットの渡邊悠太が、20km地点の折り返し飛行のルール下で初めて40km完全制覇に成功。大会記録(放送上は「40km完全制覇」)に認定された。この時には、以下のルールを適用したうえで、「BIRDMAN HOUSE伊賀」の優勝を確定させている。
  • 渡邊を乗せた機体が折り返しに成功した末に、プラットフォーム付近まで到達したため、設定されたエリアでの着水によってゴールと認定した。渡邊の後にも数チームが飛行を予定していたため、以降に飛行したチームのパイロットが40km完全制覇を達成した場合には、渡邊の飛行時間(フライトタイム)から1秒でも下回ることを逆転優勝の条件に定めていた。しかし、該当するチームが出なかったため、全出場機のフライト終了後に「BIRDMAN HOUSE伊賀」の優勝が確定した。
第41回大会(2018年)からは、一筆書きによって三角形を描くようなルートで最長60kmまで飛行することを想定したうえで、プラットフォームの北方に位置する竹生島にも折り返しポイントを設定。「プラットフォーム - 竹生島間」を「北ルート(19km)」、「プラットフォーム - 沖島間」を「南ルート(19km)」、2つの島間の距離を「竹生島 - 沖島間(22km)」として、一方のルートの折り返しポイントを通過・旋回した場合は、次にもう一方の折り返しポイントに直接向かうことを可能とした。2つ目の折り返しポイントを通過・旋回し、往路と別のルートでプラットホームへの帰還を達成すると、南北2つのルートと2つの折り返しポイントを全て通過してプラットホームへの帰還することになり、この場合は 「60km完全制覇」と認定することにした(行き19km + 22km + 帰り19km = 60km )。ただし、この大会では、台風12号の影響で競技が成立しなかった。
  • 第42回大会(2019年)では、ルート変更後初めて競技が成立。社会人チーム「BIRDMAN HOUSE伊賀」パイロットの渡邊悠太が60km完全制覇に成功したことから、大会記録(放送上は「60km完全制覇」)と認定された。渡邊は、上記の事情で第41回大会への出場を辞退していたが、この記録によって大会史上初の2連続完全制覇も成し遂げた。
現行のルール(2度の往復による70kmルート)
2020年の中止を経て開催された第43回大会(2021年)からは、最長70kmまで飛行することを想定したルートに変更。プラットフォームから南西の方角の18km地点と、竹生島の付近の18km地点(いずれもプラットフォームから直線ルートで18km離れた地点)、プラットホーム・パイロン(プラットフォームから1km地点)の計3カ所に折り返しポイント(パイロン)を設定している。飛行ルートの選択はパイロットに委ねられているが、一方の18km地点パイロンの旋回を経てプラットフォームへ向かった後に、「プラットフォーム旋回エリア」(プラットフォームから1km圏内<旋回後17km地点>)に到達すると1往復で35km(18km+17km)のフライトと認定される。そのままプラットホーム・パイロンを旋回した後、もう一方のルートへの継続フライトが可能。3つめのルートのパイロン(計52km地点)への到達・旋回を経て再びプラットフォームへ向かい、「プラットフォーム旋回エリア」で着水するまでの2度の往復帰還ができた場合には「70km完全制覇」と認定する。
賞金・優勝賞品
大会の部門ごとに、優勝チームへ100万円、2位のチームへ30万円、3位のチームへ20万円が贈られる[注 12]
2010年からは、スポンサーの岩谷産業が、自社製品の一部を優勝チームの副賞に提供している。以前は、大会事務局から優勝チームに対して、海外旅行の目録が贈られていた。

注釈

  1. ^ 2010年の第33回大会には、中国の飛行機模型製造会社のチームが参加。2012年の第35回大会には、オランダのチームが登場した。
  2. ^ 2023年の第45回大会では、岩谷産業のYouTube公式チャンネルにYouTuber(「そのちゃん」という名義)として出演している女性社員(園部のぞみ)がパイロットを初めて任された末に、この大会での女性パイロットとしては土取樹(滑空機部門の常連である社会人チーム「どん女の会」)に次ぐ2位(全体では3位)の337.61m(チーム史上最長記録)を達成した。
  3. ^ 2週に渡って放送された。
  4. ^ 広島テレビでは、プロ野球広島東洋カープ中日ドラゴンズ中継のため、8月17日に放送された。
  5. ^ 制作局の読売テレビは当日プロ野球中継のため、翌9月7日15:00から放送。それ以外のネット局は裏送りする形で放送。
  6. ^ モクスペ』枠で放送。
  7. ^ a b 19:00 - 21:00に放送。
  8. ^ 渡邊悠太、中山浩典、大木祥資、当コンテストがきっかけで2019年の第42回大会後に結婚した土取雅明(第41回・42回大会の滑空機部門へ出場した「飛ん女の会 with Fight Works」の機体設計者)・土取樹(両大会における「飛ん女の会」のパイロット)。
  9. ^ 大会初期は「合格」であった。
  10. ^ 当時の最長記録は第22回(1998年)大会において、初の琵琶湖横断に成功した約23kmであり、それを受けて北ルートと南ルートが登場したが、それを上回る事態となった。
  11. ^ 元々、南ルートに限れば最大約34kmの飛行可能な距離がある。
  12. ^ 一時は、優勝チームに150万円、2位のチームに50万円、3位のチームに30万円が贈られていた。
  13. ^ 東京都立大学からの卒業後に、海上保安庁へ航空パイロットとして勤務(2020年9月の時点では第五管区海上保安本部関西空港海上保安航空基地に配属)。
  14. ^ 前述の学生記録を出した第36回大会を含めて、第37回大会まで準優勝を6回経験。この大会で初優勝を遂げた。
  15. ^ 日本大学生産工学部津田沼航空研究会より前に首都大学東京MaPPLの安藤陽央が450.17mの距離を飛行したが、テイクオフの直後に、1名の補助者がプラットフォームから足を滑らせて琵琶湖の湖面へ転落した。補助者は着水後に救助されたものの、前述した大会規定がMaPPLに適用されたため、安藤のフライトは失格(参考記録)として扱われている。
  16. ^ 首都大学東京MaPPL」として準優勝を成し遂げた第39回大会で、須永夏帆が記録した392.06m。
  17. ^ 九州大学鳥人間チームのOBで構成されているチームで、メンバーの8割が航空機業界の関係者。九州大学鳥人間チームがかつて製作していた「QX-16」(非対称機)をベースに、「Gemini-X」を造り上げた。
  18. ^ 後に、大会の審査員を経て、2019年の第37回大会から審判長へ就任。
  19. ^ 日本大学を卒業後に、技官として国土交通省に採用。2020年9月の時点では、航空機の最終安全審査業務に従事している。
  20. ^ 東北大学を卒業後に新明和工業へ入社。2020年9月の時点では、同社が開発した飛行艇US-2の改良業務に従事している。在職中の2017年に、第40回大会で準優勝。
  21. ^ 2020年9月の時点では、アメリカ合衆国シアトルドローンの研究に従事。ドローン操縦士の資格も取得している。
  22. ^ フライトを辞退した日本大学理工学部航空研究会は、機体を大会終了後に航空科学博物館へ寄贈した。
  23. ^ 「第37回大会で辞退を余儀なくされた経緯(注釈参照)に感極まった羽鳥が、フライトの実況中に何度も号泣する」というハプニングがあった。
  24. ^ 他のチームはいずれも、40km完全制覇を達成できなかった。
  25. ^ 最長距離を記録した東北大学Windnautsの機体も、フライト中に右の主翼が突然折れた影響で失速。前年(2017年)の第40回大会で大会最長記録(40km完全制覇)を達成したBIRDMAN HOUSE伊賀の渡邊悠太は、競技終盤の出場に向けて待機していたが、競技の不成立が発表される前にフライトの辞退を申し入れた。
  26. ^ 前回大会(42回)で2連覇と60km完全制覇を達成した際の機体では32mだった翼幅を25mにまで短縮したほか、プロペラを機体の中央に装着していた。
  27. ^ 実際には強烈な日差しを受け続けながらのフライトで、テイクオフの直後から、駆動系のトラブルに起因する異常音が機内で繰り返し発生。さらに、「2リットル分搭載していた」という水分をフライト中に摂取するためのシステムが54km地点付近で突如故障したため、この地点からは水分を一切摂取できない状況でフライトを続けていた。
  28. ^ 2位の名古屋大学AirCraft(2分1秒64)、および、3位の大阪府立大学 堺・風車の会(2分8秒)も、折り返しルール改定後の最高記録(35回大会)を更新。
  29. ^ 夫の庄司智春も、第39回大会に「応援サポーター」の1人として出演。応援ゾーンのインタビュアーなどを担当した。
  30. ^ 出演の時点では、乃木坂46で活動。
  31. ^ 2015年7月の人事異動でコンテンツビジネスセンター・コンテンツ事業部のプロデューサーに就任したが、異動後に開催の第38回大会では、アナウンサー時代に続いてアナウンスを担当。
  32. ^ 読売テレビ退社後の2017年4月から教授に就任したが、同年の第40回大会では肩書なしの「脇浜紀子」名義でアナウンスを再び担当。
  33. ^ 第44回では、「鳥人間塾」(「塾生」に当たる学生パイロットを滑空機部門へ多数輩出している茨城県内のハンググライダースクール)でのトレーニング体験取材リポート(大会前に収録)も任されていた。
  34. ^ 第43回(2021年)では、前年放送の『2020 特別編』で共演した土取夫妻が「飛ん女の会 with Fight Works」として滑空機部門へ参加することを受けて、同チームの直前調整の模様に密着したロケ企画にも出演。完成目前の機体に垂直尾翼を立てる作業に携わったほか、土取の妻がその機体で300m以上のフライトを実現させた場合には、2022年開催予定の第44回にパイロットとして参加させられることになっていた(実際の記録は199.98m)。
  35. ^ この回は、『TVおじゃマンモス』の企画で、出場した。(『TVおじゃマンモス』1995年2月18日放送分から)
  36. ^ 小椋→第38回当時ytvに出向し、現在は日本テレビに帰属。

出典

  1. ^ 制作費難で休止、鳥人間コンテスト再開(読売新聞 2010年1月18日)
  2. ^ 読売テレビ「鳥人間コンテスト」休止(スポーツ報知 2009年1月16日
  3. ^ a b “『鳥人間コンテスト』開催中止 緊急事態宣言受け「多くのチームで機体製作が困難」”. ORICON NEWS. (2020年4月14日). https://www.oricon.co.jp/news/2159909/ 2020年4月14日閲覧。 
  4. ^ a b 西川貴教「鳥人間コンテスト」来年挑戦へ前向き「滋賀県として取り組めないか」(スポーツニッポン2020年9月18日
  5. ^ “鳥人間「人力プロペラ機」部門は不成立、中止に”. 日刊スポーツ. (2018年7月28日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201807280000805.html 2018年7月28日閲覧。 
  6. ^ “40年以上の名物番組「鳥人間コンテスト」開催中止”. 日刊スポーツ. (2020年4月14日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004140000153.html 2020年4月14日閲覧。 
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  8. ^ “「鳥人間コンテスト」3年ぶりの有観客開催にナイナイ・矢部浩之「本当に盛り上がる。従来通りが一番」”. (2022年7月25日). https://hochi.news/articles/20220724-OHT1T51207.html?page=1 2022年7月25日閲覧。 
  9. ^ a b c “「鳥人間コンテスト」にNHK朝ドラ「舞いあがれ!」の「なにわバードマン」モデルチームが参加”. (2022年7月30日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202307300001734.html1 2023年7月31日閲覧。 
  10. ^ コロナで中止の「鳥人間コンテスト」静岡から特別編(『日刊スポーツ2020年9月18日付記事
  11. ^ 鳥人間コンテスト 台風影響で29日中止 読売テレビの恒例イベント(『産経WEST2018年7月28日付記事)
  12. ^ 『鳥人間コンテスト』TikTokでダンス動画コンテスト開催(『マイナビニュース2019年8月9日付記事)
  13. ^ バードマン・サマー2009開催のお知らせ(彦根市)
  14. ^ 照井琢見 (2022年10月27日). “人力飛行機の「書類落ち」ホントにある? 「鳥人間」元制作者に聞く”. 朝日新聞. 2022年10月29日閲覧。
  15. ^ 羽鳥アナ「鳥人間」号泣実況暴露されるデイリースポーツ2015年7月26日付記事)。
  16. ^ 鳥人間コンテスト、台風で人力プロペラ機部門中止「悔しい」実行委が放送後コメント(『スポーツニッポン2018年8月29日付記事)
  17. ^ 『鳥人間コンテスト』BIRDMAN HOUSE 伊賀・渡邊悠太パイロットが優勝!(『エンタメRBB2023年8月30日付記事)
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  26. ^ 堺・風車の会のtwitter公式アカウントから撮影中に発信されたツイートを参照






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