鳥人間コンテスト選手権大会
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大会の競技部門
人力飛行機の技術開発の進展や番組の放送形態の変化に伴い、競技部門は開催年度によって大きく変化している。
- 第1回:競技部門(飛距離を競う)のみ
- 第2回 - 第9回:競技部門、コミックエントリー(飛距離を競わず、面白い飛び方を競う)
- 第10回・第11回:滑空機部門、人力プロペラ機部門、女性パイロット部門、コミックエントリー(第11回は中止)
- 第12回 - 第14回:滑空機部門、人力プロペラ機部門、女性パイロット部門
- 第15回 - 第18回:滑空機部門、人力プロペラ機部門
- 第19回・第20回:滑空機部門、人力プロペラ機部門、レディース部門
- 第21回 - 第23回:滑空機部門、人力プロペラ機部門、チャレンジ部門(飛距離だけでなく機体デザイン・コンセプトなどを総合的に競う)
- 第24回:滑空機部門、人力プロペラ機部門
- 第25回 - 第27回:滑空機部門、人力プロペラ機部門、人力ヘリコプター部門(第25回は参考競技)
- 第28回・第29回:滑空機部門(フォーミュラクラス / オープンクラス)、人力プロペラ機部門
- 第30回 - 第39回 :滑空機部門(フォーミュラ / オープン混合)、人力プロペラ機ディスタンス部門、人力プロペラ機タイムトライアル部門
- 第40回 - :滑空機部門(フォーミュラ / オープン混合)、人力プロペラ機ディスタンス部門
第2回(1978年)に人力プロペラ機がエントリーしたが、コミックエントリーとして扱われた。実際にまともな飛行性能はなかった。しかし、第9回(1985年)に人力プロペラ機が初優勝したことに伴い、第10回(1986年)に競技部門は滑空機部門と人力プロペラ機部門に分けられ、以後は滑空機と人力プロペラ機は一緒に競技することはなくなった。
第28回(2004年)から滑空機部門については機体の制限値がある「フォーミュラ」と、それがない「オープン」の2つのクラスに分けて行う。
人力ヘリコプター部門についてはプラットフォームから安全な離陸ができない恐れを考慮し、第27回(2003年)をもって廃止された。
人力プロペラ機部門では第27回(2003年)で34kmの限界点に達したため、第29回(2005年)からは18km地点での折り返しが導入された。当初は第28回(2004年)からルールの変更を予定していたが、この回では天候不良で人力プロペラ機部門の競技が成立しなかったため、実際には翌年の第29回から適用。第32回(2008年)大会で36kmの限界点に達したため、第33回大会(2010年)から20km地点での折り返しに変更された。第40回大会(2017年)で、渡邊悠太が40kmの限界点に初めて到達。第41回大会(2018年)からは、最長60kmのフライトへ対応できるように、折り返し点を2ヶ所に増やしている。第43回大会(2021年)からは、折り返し点を2ヶ所に設けたまま、最長70kmのフライトへ対応できるルートへ変更。
人力プロペラ機タイムトライアル部門は所定のコース(往復コース)をフライトするのに掛かった時間を競うもので、第30回(2006年)において初めて実施された。第32回(2008年)までは1km地点で折り返すルールだったが、いずれの大会も完走できたのは1チームのみであった。第33回(2010年)で500m地点での折り返しに変更したところ、初めて複数のチームが完走した。
注釈
- ^ 2010年の第33回大会には、中国の飛行機模型製造会社のチームが参加。2012年の第35回大会には、オランダのチームが登場した。
- ^ 2023年の第45回大会では、岩谷産業のYouTube公式チャンネルにYouTuber(「そのちゃん」という名義)として出演している女性社員(園部のぞみ)がパイロットを初めて任された末に、この大会での女性パイロットとしては土取樹(滑空機部門の常連である社会人チーム「どん女の会」)に次ぐ2位(全体では3位)の337.61m(チーム史上最長記録)を達成した。
- ^ 2週に渡って放送された。
- ^ 広島テレビでは、プロ野球広島東洋カープ対中日ドラゴンズ戦中継のため、8月17日に放送された。
- ^ 制作局の読売テレビは当日プロ野球中継のため、翌9月7日15:00から放送。それ以外のネット局は裏送りする形で放送。
- ^ 『モクスペ』枠で放送。
- ^ a b 19:00 - 21:00に放送。
- ^ 渡邊悠太、中山浩典、大木祥資、当コンテストがきっかけで2019年の第42回大会後に結婚した土取雅明(第41回・42回大会の滑空機部門へ出場した「飛ん女の会 with Fight Works」の機体設計者)・土取樹(両大会における「飛ん女の会」のパイロット)。
- ^ 大会初期は「合格」であった。
- ^ 当時の最長記録は第22回(1998年)大会において、初の琵琶湖横断に成功した約23kmであり、それを受けて北ルートと南ルートが登場したが、それを上回る事態となった。
- ^ 元々、南ルートに限れば最大約34kmの飛行可能な距離がある。
- ^ 一時は、優勝チームに150万円、2位のチームに50万円、3位のチームに30万円が贈られていた。
- ^ 東京都立大学からの卒業後に、海上保安庁へ航空パイロットとして勤務(2020年9月の時点では第五管区海上保安本部関西空港海上保安航空基地に配属)。
- ^ 前述の学生記録を出した第36回大会を含めて、第37回大会まで準優勝を6回経験。この大会で初優勝を遂げた。
- ^ 日本大学生産工学部津田沼航空研究会より前に首都大学東京MaPPLの安藤陽央が450.17mの距離を飛行したが、テイクオフの直後に、1名の補助者がプラットフォームから足を滑らせて琵琶湖の湖面へ転落した。補助者は着水後に救助されたものの、前述した大会規定がMaPPLに適用されたため、安藤のフライトは失格(参考記録)として扱われている。
- ^ 「首都大学東京MaPPL」として準優勝を成し遂げた第39回大会で、須永夏帆が記録した392.06m。
- ^ 九州大学鳥人間チームのOBで構成されているチームで、メンバーの8割が航空機業界の関係者。九州大学鳥人間チームがかつて製作していた「QX-16」(非対称機)をベースに、「Gemini-X」を造り上げた。
- ^ 後に、大会の審査員を経て、2019年の第37回大会から審判長へ就任。
- ^ 日本大学を卒業後に、技官として国土交通省に採用。2020年9月の時点では、航空機の最終安全審査業務に従事している。
- ^ 東北大学を卒業後に新明和工業へ入社。2020年9月の時点では、同社が開発した飛行艇US-2の改良業務に従事している。在職中の2017年に、第40回大会で準優勝。
- ^ 2020年9月の時点では、アメリカ合衆国のシアトルでドローンの研究に従事。ドローン操縦士の資格も取得している。
- ^ フライトを辞退した日本大学理工学部航空研究会は、機体を大会終了後に航空科学博物館へ寄贈した。
- ^ 「第37回大会で辞退を余儀なくされた経緯(注釈参照)に感極まった羽鳥が、フライトの実況中に何度も号泣する」というハプニングがあった。
- ^ 他のチームはいずれも、40km完全制覇を達成できなかった。
- ^ 最長距離を記録した東北大学Windnautsの機体も、フライト中に右の主翼が突然折れた影響で失速。前年(2017年)の第40回大会で大会最長記録(40km完全制覇)を達成したBIRDMAN HOUSE伊賀の渡邊悠太は、競技終盤の出場に向けて待機していたが、競技の不成立が発表される前にフライトの辞退を申し入れた。
- ^ 前回大会(42回)で2連覇と60km完全制覇を達成した際の機体では32mだった翼幅を25mにまで短縮したほか、プロペラを機体の中央に装着していた。
- ^ 実際には強烈な日差しを受け続けながらのフライトで、テイクオフの直後から、駆動系のトラブルに起因する異常音が機内で繰り返し発生。さらに、「2リットル分搭載していた」という水分をフライト中に摂取するためのシステムが54km地点付近で突如故障したため、この地点からは水分を一切摂取できない状況でフライトを続けていた。
- ^ 2位の名古屋大学AirCraft(2分1秒64)、および、3位の大阪府立大学 堺・風車の会(2分8秒)も、折り返しルール改定後の最高記録(35回大会)を更新。
- ^ 夫の庄司智春も、第39回大会に「応援サポーター」の1人として出演。応援ゾーンのインタビュアーなどを担当した。
- ^ 出演の時点では、乃木坂46で活動。
- ^ 2015年7月の人事異動でコンテンツビジネスセンター・コンテンツ事業部のプロデューサーに就任したが、異動後に開催の第38回大会では、アナウンサー時代に続いてアナウンスを担当。
- ^ 読売テレビ退社後の2017年4月から教授に就任したが、同年の第40回大会では肩書なしの「脇浜紀子」名義でアナウンスを再び担当。
- ^ 第44回では、「鳥人間塾」(「塾生」に当たる学生パイロットを滑空機部門へ多数輩出している茨城県内のハンググライダースクール)でのトレーニング体験取材リポート(大会前に収録)も任されていた。
- ^ 第43回(2021年)では、前年放送の『2020 特別編』で共演した土取夫妻が「飛ん女の会 with Fight Works」として滑空機部門へ参加することを受けて、同チームの直前調整の模様に密着したロケ企画にも出演。完成目前の機体に垂直尾翼を立てる作業に携わったほか、土取の妻がその機体で300m以上のフライトを実現させた場合には、2022年開催予定の第44回にパイロットとして参加させられることになっていた(実際の記録は199.98m)。
- ^ この回は、『TVおじゃマンモス』の企画で、出場した。(『TVおじゃマンモス』1995年2月18日放送分から)
- ^ 小椋→第38回当時ytvに出向し、現在は日本テレビに帰属。
出典
- ^ 制作費難で休止、鳥人間コンテスト再開(読売新聞 2010年1月18日)
- ^ 読売テレビ「鳥人間コンテスト」休止(スポーツ報知 2009年1月16日)
- ^ a b “『鳥人間コンテスト』開催中止 緊急事態宣言受け「多くのチームで機体製作が困難」”. ORICON NEWS. (2020年4月14日) 2020年4月14日閲覧。
- ^ a b 西川貴教「鳥人間コンテスト」来年挑戦へ前向き「滋賀県として取り組めないか」(スポーツニッポン2020年9月18日)
- ^ “鳥人間「人力プロペラ機」部門は不成立、中止に”. 日刊スポーツ. (2018年7月28日) 2018年7月28日閲覧。
- ^ “40年以上の名物番組「鳥人間コンテスト」開催中止”. 日刊スポーツ. (2020年4月14日) 2020年4月14日閲覧。
- ^ a b “ついに西川貴教が来年の鳥人間コンテストに出場…を矢部浩之が勝手に「宣言」”. スポーツニッポン. (2021年8月2日) 2021年8月2日閲覧。
- ^ “「鳥人間コンテスト」3年ぶりの有観客開催にナイナイ・矢部浩之「本当に盛り上がる。従来通りが一番」”. (2022年7月25日) 2022年7月25日閲覧。
- ^ a b c “「鳥人間コンテスト」にNHK朝ドラ「舞いあがれ!」の「なにわバードマン」モデルチームが参加”. (2022年7月30日) 2023年7月31日閲覧。
- ^ コロナで中止の「鳥人間コンテスト」静岡から特別編(『日刊スポーツ』2020年9月18日付記事
- ^ 鳥人間コンテスト 台風影響で29日中止 読売テレビの恒例イベント(『産経WEST』2018年7月28日付記事)
- ^ 『鳥人間コンテスト』TikTokでダンス動画コンテスト開催(『マイナビニュース』2019年8月9日付記事)
- ^ バードマン・サマー2009開催のお知らせ(彦根市)
- ^ 照井琢見 (2022年10月27日). “人力飛行機の「書類落ち」ホントにある? 「鳥人間」元制作者に聞く”. 朝日新聞. 2022年10月29日閲覧。
- ^ 羽鳥アナ「鳥人間」号泣実況暴露される『デイリースポーツ』2015年7月26日付記事)。
- ^ 鳥人間コンテスト、台風で人力プロペラ機部門中止「悔しい」実行委が放送後コメント(『スポーツニッポン』2018年8月29日付記事)
- ^ 『鳥人間コンテスト』BIRDMAN HOUSE 伊賀・渡邊悠太パイロットが優勝!(『エンタメRBB』2023年8月30日付記事)
- ^ a b “鳥人間コンテストを提訴「落下の衝撃で動けない身体に…」”. 女性自身 (2013年6月22日). 2020年11月7日閲覧。
- ^ @ohnuki_tsuyoshi (2019-4-2). "TLに鳥人間コンテストの話題が出てくるので、思い出して書く。". X(旧Twitter)より2020年11月7日閲覧。
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の日付が不正です。 (説明) - ^ a b 三四郎・小宮が快挙 鳥人間コンテスト192.63メートル(『スポーツ報知』2018年8月29日付記事)
- ^ 三四郎・小宮、『鳥人間コンテスト』ドランク鈴木超え目指してテイクオフ(『ORICON NEWS』2018年7月29日付記事)
- ^ 『工学教育』第69巻(2021)第1号「座談会『鳥人間コンテストを通した技術者としての学び』」
- ^ 【二十歳のころ 大西卓哉(2)】"鳥人間"に青春捧げた東大時代p.2(『サンケイスポーツ』2018年1月10日付記事)
- ^ 【二十歳のころ 大西卓哉(2)】"鳥人間"に青春捧げた東大時代p.1(『サンケイスポーツ』2018年1月10日付記事)
- ^ 日本航空協会 日本記録/human Powerd
- ^ 堺・風車の会のtwitter公式アカウントから撮影中に発信されたツイートを参照
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