都ホテルズ&リゾーツ
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旅館・他社委託・当社委託等
旅館事業
- 株式会社近鉄旅館システムズ(旧・近鉄観光および赤目・香落・室生観光開発から継承)
- 青蓮寺レークホテル(三重県名張市青蓮寺峯の山、1975年開業)
- 奈良・春日奥山月日亭(奈良市春日野町、1902年開業)
外部へ委託
当社へ委託
開業予定・計画
近鉄グループでは今後の新規出店は宿泊に特化したホテルに絞り、2030年度までに上記東阪に加えて札幌や名古屋などの大都市で合計8施設を開業する。ブランド名については、「都ホテル」「ホテル近鉄」以外の新ブランドも導入する考え、と報道されていたが[18]、上記の通り「都ホテル」「都シティ」「都リゾート」の3カテゴリ化されることになった[3]。前述の通り、2020年代に8000室まで増やす予定。
また、近鉄名古屋駅と名鉄名古屋駅の大規模再開発に伴うビル内に、ホテルの設置(名古屋都ホテル以来の再進出)を検討しているが、共同開発を行う名鉄グループとの調整が必要とされている[19]。
2017年に閉鎖した初代・金沢都ホテル(金沢ビル)の跡地に金沢都ホテル(2代目、仮称) を2020年をめどに建設予定[20]としている(ただし2022年10月時点では再開業していない)。
過去に営業していたホテル
- 名古屋都ホテル(1963年 - 2000年。名古屋市中村区名駅) - 前身は「中央ホテル」。跡地は売却されセンチュリー豊田ビルとなった。名古屋都ホテル開業時から地下にあるミヤコ地下街は現存。近鉄12000系電車で営業していたスナックコーナー(みやこコーナー)の運営も行っていた。
- 長良川ホテル(1970年 - 2003年、岐阜市) - 元は岐阜市が運営していたホテルに経営参加、新築の上再開業。1988年に新館開業。現在は飛騨牛レストラン「かいらん亭」のみ岐阜都ホテル内で存続
- 三田都ホテル(1977年 - 2002年、東京都港区三田4丁目) - 元は都イン・東京と称した。1階には近鉄モータース本店があった。跡地は住友不動産三田ツインビル西館として再開発
- 四日市都ホテル(初代、1977年 - 1991年、三重県四日市市)[21]
- 天王寺都ホテル本館(1962年 - 2001年、大阪市天王寺区、天王寺駅) - 天王寺ステーションビル内にあった。1983年まで大阪都ホテルと称した。宿泊営業終了後2003年7月まで「ベンチャーポート天王寺」として営業した。
- 和倉都ホテル(1973年 - 1992年、石川県七尾市和倉温泉) - 金沢ビル興業(金沢都ホテルの旧運営会社)が営業
- けいはんな都ホテル(1992年 - 2000年) - 現在は「けいはんなプラザホテル」として営業
- 甲子園都ホテル(1992年 - 2002年、兵庫県西宮市) - 業務委託終了(所有は白鹿グループ)。フランスのアコーホテルズが運営するノボテル甲子園に改称し、2011年7月1日より阪急阪神ホテルズに加盟したが、2014年1月29日で契約満了。2016年9月21日より「ホテルヒューイット甲子園」として営業。
- 都ホテルサンフランシスコ(1968年 - 2006年、米国サンフランシスコ市) - ジャパンタウンの一角に「都モール」と共に所在したが2006年売却。 現在は「HOTEL KABUKI」
- 都インサンフランシスコ(1975年 - 2006年、米国サンフランシスコ市) - ジャパンタウンの一角に「近鉄モール」と共に所在したが、2006年売却。開業当初は「KYOTO INN(京都イン)」と称した
- 大阪国際交流センターホテル(1987年 - 2014年。大阪市天王寺区) - 当時の都ホテル大阪が運営を受託したが、あべのハルカス内に大阪マリオット都ホテルの開業を控えた2014年2月をもって運営の受託が解消され営業が終了した。
- 博多都ホテル(初代、1972年-2016年、福岡市博多区、JR博多駅前) - 老朽化によるビルの建て替えに伴い、2016年3月31日で営業終了。「都ホテル 博多」として2019年再開業[9]。
- 金沢都ホテル(初代、1963年-2017年、石川県金沢市、JR金沢駅前) - 老朽化によるビルの建て替えに伴い[20]、2017年3月31日で営業終了。
- 沖縄都ホテル(1974年 - 2018年、沖縄県那覇市) - 2018年1月22日で営業終了し、同月末モルガン・スタンレー系列企業に売却。改装・耐震補強の上、同年9月13日[22]にノボテル沖縄那覇として開業[23]。
- 奈良ホテル ★(1909年 - 2019年、奈良県奈良市) - 歴史的経緯からJR西日本ホテルズと都ホテルズ&リゾート双方に加盟していた。近鉄の資本撤退を経て[注釈 6]、2019年3月31日をもって都ホテルズ&リゾーツから退会[26]し、JR西日本ホテルズ単独加盟となっている。
- 都シティ 津 ★(1985年 - 2021年、三重県津市、津センターパレス、(株)津センターから運営業務受託)- 旧・津都ホテル[3]。コロナ禍による利用減のため2020年9月1日から休業[27]、2021年2月28日をもって閉業(受託の終了)[28]。2022年4月25日に、リオ・ホテルズの運営による『Hotel 津 Center Palace』として再オープン[29]。
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金沢都ホテル(建て替え前)
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博多都ホテル(建て替え前)
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沖縄都ホテル
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奈良ホテル
注釈
- ^ 2018年8月に出資していた奈良ホテルの経営から撤退する関係もあり、奈良県から(旅館はあるが)系列ホテルがなくなるため、近鉄独自でのホテル再進出を検討するとしている[2]。なお、後述の通り、奈良ホテル別館がかつて近鉄奈良駅ビル内に存在した。
- ^ 土地は原沢製薬工業(同社の本社も所在)が、建物は芙蓉総合リースが所有[7]。
- ^ 開業時は名鉄グループと折半で出資。
- ^ 開業時の名称は「ホテルニューアルカイック」。近鉄系になる前はニューオータニと提携していた。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社100%子会社
- ^ 所有者である国鉄→JR西日本との共同経営が長らく続いていた。運営法人である株式会社奈良ホテルは近鉄GHDとJR西日本が50%ずつ出資していたが、2018年8月末をもってJR西日本完全子会社となった。ただし、その時点では以降も提携関係は続けるとしていた[24][25]。
- ^ 1973年に都ホテル本体から分社化。もとは在来線での営業も行っていたが、1974年12月から東海道・山陽新幹線での営業を開始[30]。
- ^ 近鉄バファローズのキャンプ地でもあった。
- ^ 奈良 万葉若草の宿 三笠の旧運営会社。
出典
- ^ a b 会社概要 | 会社案内 【公式】都ホテルズ&リゾーツ
- ^ “JR西、奈良ホテルを完全子会社に 訪日客獲得へ”. 日経電子版 (日本経済新聞社). (2018年8月31日) 2018年9月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “都ホテルズ&リゾーツ ブランドの再編について”. 近鉄グループホールディングス (2018年8月3日). 2018年8月3日閲覧。
- ^ “近鉄、ホテル3ブランドに再編 10年後に8000室運営”. 日経電子版 (日本経済新聞社). (2018年8月3日) 2018年8月5日閲覧。
- ^ a b c d “当社グループが保有するホテル資産の一部に係る合弁事業に関する基本合意書締結のお知らせ”. 近鉄グループホールディングス (2021年3月25日). 2021年7月28日閲覧。
- ^ a b c 日経ビジネス 佐藤嘉彦 (2021年4月12日). “巨額赤字の近鉄、8ホテル売却で「リスクはなくなる」”. 日経電子版(日本経済新聞) 2021年7月28日閲覧。
- ^ “東京・大阪で新たな宿泊主体型ホテルを出店 2018年(東京)、2020年(大阪) 開業予定”. 近鉄・都ホテルズ (2017年7月5日). 2021年7月28日閲覧。
- ^ 博多駅筑紫口駅前に、上質な都市型ホテルを中心とした 新たなランドマークとなるビルを建設します「(仮称)近鉄博多ビル」計画概要 (PDF, 近鉄グループホールディングス 2017年4月18日)
- ^ a b “2019年秋開業予定「都ホテル 博多」 名称決定について” (PDF). 近鉄・都ホテルズ (2018年8月3日). 2018年8月3日閲覧。
- ^ 「都ホテル 博多」 2019年9月22日(日)開業決定 (PDF, 近鉄グループホールディングス、近鉄不動産、近鉄・都ホテルズ(2019年3月19日)2019年4月11日閲覧)
- ^ a b 東京・大阪で新たな宿泊主体型ホテルを出店 2018年(東京)、2020年(大阪) 開業予定 (PDF, 株式会社近鉄・都ホテルズ 2017年7月5日)
- ^ “~都ホテルズ&リゾーツの新ブランド「都シティ」第一号ホテル~「都シティ 東京高輪」が2019年2月11日に開業します” (PDF). 近鉄グループホールディングス (2018年8月8日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ “ホテル・旅館の再開について” (PDF). 株式会社近鉄・都ホテルズ(近鉄グループホールディングス) (2020年5月21日). 2020年7月8日閲覧。
- ^ 「奈良 万葉若草の宿 三笠」 都ホテルズ&リゾーツ加盟へ チェーンで初めての“旅館” 都ホテルズ&リゾーツ 2017年7月5日
- ^ 都ホテルズ&リゾーツ 「奈良 万葉若草の宿 三笠」が新たに加盟 株式会社近 鉄 ホテルシステムズ 2015年3月10日
- ^ 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.457
- ^ アフターコロナを見据えた新時代の宿泊特化型ホテル 『フォーズホテル 近鉄 大阪難波』2022年3月18日(金)オープン - 近鉄不動産・近鉄・都ホテルズ 2022年2月1日(2022年2月3日閲覧)
- ^ 近鉄、ホテルで高級路線 宿泊特化型 東京・大阪に 1~2万円台 訪日客向け 日本経済新聞 2017年7月5日
- ^ “近鉄、名古屋駅前のホテル復活へ 東側の再開発エリアで検討”. 日本経済新聞 (2016年11月3日). 2017年4月30日閲覧。
- ^ a b “金沢駅周辺、ホテル競争激しく 都ホテル建替”. 日本経済新聞 (2016年11月3日). 2016年11月8日閲覧。
- ^ 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.453-454
- ^ “旧 都ホテルを全面改修。平成30年(2018)9月「ノボテル沖縄那覇」としてリニューアルオープン!newspaper=たびらい”. 株式会社パム (2018年8月19日). 2018年8月19日閲覧。
- ^ “都ホテルを全面改修 「ノボテル沖縄那覇」に 8月オープン目指す”. 沖縄タイムス (2018年2月2日). 2018年4月27日閲覧。
- ^ “株式会社奈良ホテルの株式取得に関するお知らせ”. 西日本旅客鉄道株式会社 (2018年8月31日). 2018年8月31日閲覧。
- ^ “「関西の迎賓館」奈良ホテル、JR西の完全傘下に”. 産経WEST (産経新聞社). (2018年8月31日) 2018年8月31日閲覧。
- ^ 都ホテルズ&リゾーツからの退会に関するお知らせ - 奈良ホテル 2018年11月10日(2018年11月12日閲覧)
- ^ “都シティ津、来月から休業へ 需要減、回復見込めず 新型ウイルス影響 三重”. 伊勢新聞 (伊勢新聞社). (2020年8月4日) 2021年3月3日閲覧。
- ^ “三セク系ホテル「都シティ津」 2月末で営業終了”. 日経電子版 (日本経済新聞社). (2021年2月2日) 2021年3月3日閲覧。
- ^ “「ホテル津センターパレス」4月25日三重県津市大門に新規オープン”. PR TIMES (2022年4月25日). 2023年4月14日閲覧。
- ^ 『鉄道ピクトリアル』 2014年10月号 通算895号 P.67
- ^ 『鉄道ピクトリアル』 2014年10月号 通算895号 P.69-70
- ^ a b c 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.562
- ^ a b c 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.450
- ^ 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.318、881
- ^ 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.318
- ^ a b c d 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.511
- ^ a b c 『ホテル事業の一部撤退に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)近畿日本ツーリスト、2004年9月22日、1-2頁 。2017年9月8日閲覧。
- ^ 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」p.406
- ^ 「近畿日本鉄道100年のあゆみ」P.781
- ^ “奈良「橿原観光ホテル」が7月末閉館へ コロナ禍で経営悪化”. ホテルバンク. (2021年5月4日) 2023年4月14日閲覧。
固有名詞の分類
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