踊る大捜査線
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シリーズ
テレビシリーズ
『踊る大捜査線』
- 1997年1月7日 - 3月18日、全11話。
- 初回は21:03 - 22:24の81分、最終回は21:02 - 22:14の72分拡大版。
- サブタイトルは全て担当プロデューサーの亀山千広がつけた。
- 放送当時のキャッチコピーは「刑事課長、あした有給 欲しいんスけど。」と「リズム&ポリ〜ス」だった。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 | |
---|---|---|---|---|
第1話 | 1997年1月7日 | サラリーマン刑事と最初の難事件 | 18.7% | |
第2話 | 1997年1月14日 | 愛と復讐の宅配便 | 16.4% | |
第3話 | 1997年1月21日 | 消された調書と彼女の事件 | 16.5% | |
第4話 | 1997年1月28日 | 少女の涙と刑事のプライド | 15.7% | |
第5話 | 1997年2月4日 | 彼女の悲鳴が聞こえない | 18.1% | |
第6話 | 1997年2月11日 | 張り込み 彼女の愛と真実 | 18.7% | |
第7話 | 1997年2月18日 | タイムリミットは48時間[注 4] | 18.2% | |
第8話 | 1997年2月25日 | さらば愛しき刑事 | 17.3% | |
第9話 | 1997年3月4日 | 湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪 | 16.3% | |
第10話 | 1997年3月11日 | 凶弾・雨に消えた刑事の涙 | 19.0% | |
第11話 (最終話) |
1997年3月18日 | 青島刑事よ永遠に | 23.1% | |
平均視聴率 18.2%[10](視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯) |
- 再放送
- テレビシリーズは人気が高まるとともに何度も再放送が行われた。またスペシャル番組の放送や映画の公開と絡めた再放送も何度か行われた。全話の再放送は1997年8月5日から行われたが、権利の問題や、時間枠(再放送は一般的に初回放送より時間が短く(つまり、同じ「1時間」でも再放送枠では本放送時よりCM枠が多くなるため、拡大版もそのまま放送することができない)その他の関係で、初回放送からのシーンの入れ替え・カットや音楽の変更があった。この後再放送ではこちらが流れることが多いため、「再放送版」と呼ばれたりする(再放送版は放送するFNS各局の時間枠に合わせる関係上数パターンあると言われている)。また、2007年9月下旬から10月上旬を中心にテレビシリーズ放送開始10周年を記念してテレビシリーズとスペシャルドラマの再放送が全国規模でされ、金曜プレステージ枠と土曜プレミアム枠で10th Anniversary特別企画と題して2週にわたって映画版・スピンオフ映画の放送もされた。映画版の放送前後には2日とも、主演の織田裕二が登場してコメントを述べた。
- 2010年4月3日よりフジテレビにて完全ノーカット版の再放送が土曜α枠で、2012年9月10日よりフジテレビ系列にてカット版の再放送がなされた。
- 特殊な再放送例
-
- 『ザッツ踊る大捜査線』(2001年1月24日 - 2月14日、第2話、第5話、第9話、第10話)
- 『ザッツ踊る大捜査線ファイナル』(2001年2月20日、第11話、火曜ワイドスペシャル枠)
- 『踊るII放送記念!!踊る大捜査線リピート』(2004年12月30日第1話 - 第4話、31日第5話 - 第11話)
- 2005年の正月に劇場映画第二作を地上波で放送するための事前企画として放送された。ローカル枠扱いであったにもかかわらず、年末編成という放送局側の事情もあり、多くのFNS系列局が同時ネットした「地上波全国同時ネットでの長時間再放送」であった。
- 総集編
-
- 『踊る大捜査線特別編 湾岸署事件ファイル』(1997年12月29日 16:00-18:30)
- テレビシリーズ本編全11話を2時間30分にまとめたもの。『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』の番宣を兼ねて、その前日に放送された。
- その他
- シナリオを朗読する「読むドラ」企画でテレビシリーズ第2話が放送された(第13回、2004年11月25日、フジテレビ721)。
テレビスペシャルドラマ
「踊るレジェンド」やミニドラマなど「踊る」シリーズの世界設定・時間軸で作られた正規の関連ドラマを含む。特に明記されていないものはフジテレビでの放送である。
- 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』(1997年12月30日、視聴率25.4%[10][11])
- ゲストは「踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル」を参照
- 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版』(1998年4月17日、VHS発売)
- 初回放送時にカットされたシーンの追加があるため約20分長い。
- 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版+α』(2003年12月29日)
- 出演者インタビューや湾岸署内のモニター映像「プロジェクトK」などが追加されている。
- 『踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』(1998年6月19日、視聴率24.9%[10][11])
- ゲストは「踊る大捜査線 番外編 初夏の交通安全スペシャル」を参照
- 内田有紀演じる湾岸署に配属された新人婦人警官・篠原夏美が主人公の番外編。サブタイトルは放送時期に合わせて「初夏」となっているが、作中の設定は1998年4月(春)である。
- 『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』(1998年10月6日、視聴率25.9%[10][11])
- ゲストは「踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル」を参照
- 『深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!』(1998年10月12日 - 16日、平均視聴率3.5%[10])
- 1話約10分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。
- 第1話『部下のミスは、部下のミス』(1998年10月12日)
- 第2話『経費削減は、事件削減より』(1998年10月13日)
- 第3話『猟奇殺人は、袴田の娘!?』(1998年10月14日)
- 第4話『上級国家公務員とその他の人々』(1998年10月15日)
- 第5話『頑張れ!中間管理職』(1998年10月16日)
- 『夕方も踊る大捜査線』(1999年2月5日)
- 『深夜も踊る大捜査線』全体を約30分に編集した再編集版
- 『踊る大ソウル線』(2001年9月21日)
- ゲストは「踊る大ソウル線」を参照
- 湾岸署のメンバー(恩田すみれ、和久平八郎、真下正義)が殺人事件の犯人を追って韓国に行ったところ、犯人が湾岸署管内で逮捕されてしまったために韓国出張を取り消されてしまい、後からやってきた「スリーアミーゴス」と自腹で観光旅行することになるという設定でのドラマ形式による2002 FIFAワールドカップ記念の韓国情報番組。ソウル市警察庁が全面協力している。番組の性格上、映像商品化はされていない。君塚良一の著書『裏ドラマ』では本作を「スピンオフ」と呼んでいる。「踊るレジェンド」シリーズには含まれていない。
- 『深夜も踊る大捜査線2』(2003年7月14日 - 18日、平均視聴率5.3%[10])
- 1話約15分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。『プロジェクトKができるまで』というストーリーもある。
- 第1話『嘘だらけの自伝でも伝説の始まり』(2003年7月14日)
- 第2話『取調室は犯人との対決の場』(2003年7月15日)
- 第3話『廊下を歩けば私の記憶を呼び起こす』(2003年7月16日)
- 第4話『応接室は所轄と本庁の折衝の場』(2003年7月17日)
- 第5話『後悔も誇りも彼という刑事に出会った事』(2003年7月18日)
- 『前日も交渉人 真下正義』(2005年5月6日、スカパー!「真下正義チャンネル」にて放送)
- のちのDVDの特典ディスクに収録されている。
- 『踊るレジェンドドラマスペシャル逃亡者 木島丈一郎』(2005年12月10日、プレミアムステージ枠、視聴率15.6%[10][11])
- ゲストは「逃亡者 木島丈一郎」を参照
- 2006年10月20日にも放送された。
- 『踊るレジェンドドラマスペシャル弁護士 灰島秀樹』(2006年10月28日、土曜プレミアム枠、視聴率16.8%[10][11])
- ゲストは「弁護士 灰島秀樹」を参照
- 「逃亡者 木島丈一郎」、「弁護士 灰島秀樹」は、「交渉人 真下正義」、「容疑者 室井慎次」と共に「踊るレジェンド・スペシャル・プロジェクト」として2006年10月に放送・再放送された。このプロジェクトでは、真下正義(ユースケ・サンタマリア)、室井慎次(柳葉敏郎)、木島丈一郎(寺島進)、灰島秀樹(八嶋智人)の踊るレジェンドシリーズの主人公4人によるトークが放送開始前と放送終了後に挿入されている。
- 『踊るレジェンドドラマスペシャル警護官 内田晋三』(2007年1月27日、土曜プレミアム枠)
- ゲストは「警護官 内田晋三」を参照
- 『トリビアの泉 今夜復活踊る大へぇへぇ祭り!!』内トリビアの種「踊る大捜査線の脇役でスピンオフで主役ができる限界は?」の検証VTRとして放送。
- 『深夜も踊る大捜査線3』(2010年6月28日 - 7月1日、平均視聴率5.5%[10])
- 1話約10分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。スリーアミーゴスの誕生秘話が明かされる。
- 第1話『スリアミ・ビギニング 出会い』(2010年6月28日)
- 第2話『スリアミ・ビギニング 一蓮托生』(2010年6月29日)
- 第3話『スリアミ・ビギニング 分裂危機』(2010年6月30日)
- 第4話『スリアミ・ビギニング そして、伝説へ』(2010年7月1日)
- 『踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』(2012年9月1日、視聴率21.3%[12])
- ゲストは「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」を参照
- テレビ版最後のスペシャル。
- 『深夜も踊る大捜査線 THE FINAL』(2012年9月3日 - 9月6日)
- 今までスリーアミーゴスが主演をしてきたが、それに変わり、スピンオフの主人公である木島丈一郎(寺島進)、爆発物処理班の眉田克重(松重豊)、SATの草壁中(高杉亘)が主演となっている。
関連のテレビ番組
映画の公開などと絡めた関連番組が数多く作成された。出演者、スタッフへのインタビュー、メイキング映像などが多いが中には本格的にドラマ仕立てになっているものもある。設定本などの公式資料ではテレビシリーズの再編集版である『ザッツ踊る大捜査線』や「踊る」シリーズの時間軸上で作られたスペシャルドラマなどと特に区別することなく放送日順に列挙されていることが多い。特に明記されていないものはフジテレビでの放送である。基本的に映像商品化はされていないが、一部はDVDの特典映像などになっている。
- 『踊る大予告編』(1998年10月18日)
- 正式タイトルは、『「踊る大捜査線 THE MOVIE」完成記念番組 踊る大予告編 秋の全国一斉バイアグラ取り締まりスペシャル』。「踊る大捜査線 THE MOVIE」の予告編として制作された番外編ドラマ。全2部構成。16:00 - 17:25に放送。
- 第1部は「踊る大捜査線」ファンの子供達による「子供湾岸署」を舞台にしたドラマ。(演出:李闘士男 脚本:輿水泰弘)
- 第2部は「亀川プロデューサー」が怪しい女に監禁されるという設定のドラマ。(演出・脚本:森淳一)
- いずれにも本編のキャストは一切登場しない[注 5] が映画「THE MOVIE」の本編やメイキングのシーンが織り込まれている。
- 『10時間も踊る大捜査線』(スカイパーフェクTV、1999年5月8日)
- 「踊る大捜査線 THE MOVIE」の衛星初放送に合わせた企画。「THE MOVIE」本編2時間と一緒に放送された8時間にもなる映画のメイキング、NG集などの未公開映像、映画の宣伝とその裏側、映画公開時のドキュメント(公開初日の舞台挨拶など)、キャスト・スタッフの座談会やインタビューなどで構成された番組。映画本編放送の前後で大きく前編と後編に分かれる。
- 「10時間も踊る大捜査線(前編)」
-
- 「踊る誕生秘話」(45分)
- 「踊る大宣伝作戦」(45分)
- 「踊る現場大検証その1」(45分)
- 「踊る現場大検証その2」(45分)
- それぞれの前に「見どころ紹介」がある。(各15分)
- 「踊る大捜査線 THE MOVIE」本編(2時間)
- 「10時間も踊る大捜査線(後編)」
-
- 「踊る大公開初日」(50分)
- 「踊る大音楽会&タイトルバック」(50分)
- 「踊る大メイキング」(80分)
- 「踊る大エピローグ」(30分)
- 「踊る大エピローグ」を除き、それぞれの前に「見どころ紹介」がある(各10分)
- 『衛星(スカパー)も踊る大捜査線』(スカイパーフェクTV、2003年6月29日)
- 「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 200のリンクを探せ」(THE MOVIE 2のメイキング番組)、『深夜も踊る大捜査線2』(地上波より先行しての放送)、「踊る大捜査線 THE MOVIE」の3本立て。
- 『だから踊る』(2003年7月3日 - 9月25日)
- 出演者やスタッフが踊る大捜査線について語る毎週木曜日深夜に放送された放送時間約5分のトーク番組。全13回。織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、君塚良一、加瀬弘行(照明)、芦原邦雄(録音)らが出演。
- 『満員御礼スペシャル! 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 大ヒットの秘密を捜査せよ』(2003年8月9日)
- 内容はキャストへのインタビュー、メイキング、THE MOVIE 2公開初日の舞台挨拶など。
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 これをみれば100倍楽しめるスペシャル』(2003年9月6日)
- 『交渉人 真下正義 公開記念スペシャル 祝!映画初主演!花の映画スター!ユースケ・サンタマリア誕生』(2005年5月6日)
- 『満員御礼! 交渉人 真下正義 共演者が語る「真下」の魅力!「ユースケ」の実力!?』(2005年5月12日)
- 内容は「主演・ユースケ欠席座談会」など
- 『容疑者 室井慎次 公開記念スペシャル 室井はシロか、クロか?』(2005年8月20日)
- 『弁護士灰島秀樹放送直前スペシャル』(2006年10月28日)
- 『踊れ!怪盗愛子』(2010年1月 - 7月)
- 朝の情報番組『めざましテレビ』の芸能ニュースコーナー「見たもん勝ち」内で不定期に放送されたコーナー。映画本編にも出演している皆藤愛子が「怪盗愛子」としてさまざまな情報を探り出す。「THE MOVIE3」プレミアムエディションに収録された。
- 『湾岸署徹底捜査ファイル』(2010年6月3日 - 7月29日)
- 映画情報番組「CINE・CINE団」の中で全9回にわたって放送されたミニ番組
- 『語る大捜査線 THE FINAL MAKING 最後の真実を目撃せよ!』(2012年8月31日)
- 関係者インタビュー(本広克行、織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリア)、メイキング
- 『踊る大捜査線 THE FINAL INTERVIEW』(日本映画専門チャンネル、2012年9月)
- プロデューサー亀山千広、本広克行監督、脚本家の君塚良一へのインタビューによりこれまで公には語られることのなかった、"踊る"誕生秘話の数々を紹介する。
- 『マニアテンション MAXクイズ 究極の1000択』(BSフジ、2013年3月31日)
- 踊る大捜査線マニアチームの3人(ネットワーク捜査員から選ばれた「かず、みや、矢武兄輔」)がマニア問題に挑戦する。多答問題10問を出題し、1問につき選択肢は100択。不正解の選択肢はシュレッターにいれるクイズ番組。第8問目『踊る大捜査線 THE MOVIE』の劇場予告で使われたワードを残せ」で不正解し、ゲームオーバーとなった。エンディングでは『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』のソフト販売のリリースが流れた。
劇場映画
THE ODORU LEGEND CONTINUESを含む。
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE』(東宝、1998年10月31日公開)
- ゲストは「踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!」を参照
- 興行収入101億円[10]。配給収入85億円[13](日本実写映画歴代興行収入第3位[14])、観客動員数700万人[10]。
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(東宝、2003年7月19日公開)
- ゲストは「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」を参照
- 興行収入173.5億円[12][15](日本実写映画歴代興行収入第1位[16])、観客動員数1260万人[10]。
- 『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』(東宝、2003年12月20日公開)
- 「THE MOVIE 2」を海外向けに再編集した国際戦略版。
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!』(東宝、2010年1月クランクイン・2010年7月3日公開)
- ゲストは「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」を参照
- 興行収入73億円[17]、観客動員570万人[10]。
- 『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』(東宝、2012年9月7日公開)[18]
- ゲストは「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」を参照
- 興行収入59.7億円[19]。
- THE ODORU LEGEND CONTINUES
ケータイ配信ドラマ
- 『係長 青島俊作 THE MOBILE 事件は取調室で起きている!』(2010年6月1日 - 7月9日)
- 『係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!』(2012年8月27日 - 9月7日)
舞台
- 『舞台も踊る大捜査線 ザッツ!! スリーアミーゴス』(2003年8月15日 - 17日)
DVD特典
- NG集
- 第12話『港区台場レインボーブリッジ付近会社役員絞殺凶悪殺人事件 NG傑作選』
- テレビシリーズのNG集。「踊る大捜査線 (4) 」(VHS版)および「踊る大捜査線 (6) 」(DVD版)に収録されている。
- 第12話『港区台場レインボーブリッジ付近会社役員絞殺凶悪殺人事件 NG傑作選』
- 『プロジェクトK』
- サブタイトルは『ノンキャリアの申し子』。「K」とは神田署長の頭文字の「K」である。Vシネマで湾岸署神田署長の物語。『踊る大捜査線 THE MOVIE』の犯人であった坂下始と河原崎宗太が神田署長のおかげで更生したという話を語る。全体の構成やタイトルなどがプロジェクトX〜挑戦者たち〜(NHK総合テレビジョン)のパロディーのような作りになっている。
- 『デカウォーズ』
- 正式タイトルは『デカウォーズ 第1話 正義の大捜査線!』。刑事ドラマ仕立ての新人警察官募集用ビデオ。湾岸署の映画部が制作したという設定になっている。
- 『観光案内』
- 正式タイトルは『お台場観光案内 - おすすめスポットランキング』。渡辺葉子(星川なぎね)と吉川妙子(児玉多恵子)の2人の婦人警官がランキング形式でお台場の観光スポットを案内するビデオ。
『プロジェクトK』、『デカウォーズ』、『観光案内』の3本は「THE MOVIE 2」のための「湾岸署3大VTR」として作成され、湾岸署観光者相談係のモニター映像として「THE MOVIE 2」の中で使用されたほか「歳末特別警戒スペシャル完全版+α」の中でも放送された。「踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2」の特典ディスクに収録された。
- 『広報人 矢野君一』
- 矢野君一が担当しているTTRの広報番組において関係者を呼んで交渉人真下の事件を振り返るという設定で、矢野君一が十川誠志、ムロツヨシなどにインタビューする。隠しスペシャル映像として交渉人真下正義プレミアム・エディションの特典ディスク2に収録されている。
書籍
- 『diary 野口江里子の日記 1983-1985』
- 室井が大学時代に交際していた女性、野口江里子が書いていた日記という設定で書籍化したもの。発売に関しては制作の経緯(作家志望の踊るファンが執筆)もあり、ファンからは賛否両論がある(容疑者 室井慎次DVDのコメンタリーで製作の亀山千広が語っている)。
ゲーム
- 『踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!』
- 2010年7月15日にバンダイナムコゲームス・バンダイレーベルより発売されたニンテンドーDS用ゲームソフト。「THE MOVIE 2」のストーリー候補であった『潜水艦事件』のプロットを膨らまし、ゲーム化したもの。
企業コラボ動画
- 『映画「踊る大捜査線」×朝日新聞デジタル 湾岸署刑事課日記』
- 「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」と朝日新聞デジタルがコラボ。朝日新聞デジタルとドコモポイントコースについて、栗山と王が湾岸書内で語ったもの。朝日新聞のYouTubeページで2012年8月23日に公開された。
時間軸
踊る大捜査線シリーズはこの世界設定上の時間軸での1997年1月の出来事を実際の1997年1月に放送する話で始まり、「THE MOVIE」までは放送・公開時期とほぼ同じ時期の出来事を描く形で作られてきた。亀山プロデューサーによれば踊る大捜査線シリーズのコンセプトの一つである「リアリティー」の表れの一つで、映画についても当初はテレビシリーズ第1話のリメイクや[20] 青島が会社員を辞めて刑事を目指すようになる話など時間軸を大きく遡った時期の話を描くことも検討されたが、結局は上記の原則を踏襲する形となったとされている。
2009年3月の「踊る大捜査線 THE MOVIE 3」の制作発表においては、時間軸がリアルに進んでいることを前提に青島が係長に昇進している可能性や、新人が配属される可能性について言及されており、実際にその通りになった。その後は、描かれている時期と放送・公開時期が次第に離れてきており、「逃亡者 木島丈一郎」では初めて時系列を遡る話になった。
「THE MOVIE」以後は、映画で描かれた話の前日譚や後日譚をテレビドラマ、舞台、DVD特典映像といったさまざまな手段で描く形をとっており、それぞれの話の前後関係が複雑になっているため、下に作中の時系列に沿った一覧表を掲げる。
時間軸 | 初放送・公開日 | 区分 | タイトル | 事件名 |
---|---|---|---|---|
1983年9月 - 1985年1月 | 2005年9月17日 | 本 | 野口江里子の日記 | |
1997年1月 | 1997年1月7日 | テレビシリーズ | 第1話サラリーマン刑事と最初の難事件 | 会社役員絞殺事件 |
1997年1月 | 1997年1月14日 | テレビシリーズ | 第2話愛と復讐の宅配便 | 湾岸署爆弾未遂事件 |
1997年1月 | 1997年1月21日 | テレビシリーズ | 第3話消された調書と彼女の事件 | 盗難傷害事件 |
1997年1月 | 1997年1月28日 | テレビシリーズ | 第4話少女の涙と刑事のプライド | 連続強盗傷害事件(本編より2年前に発生)・クラブ傷害事件 |
1997年2月 | 1997年2月4日 | テレビシリーズ | 第5話彼女の悲鳴が聞こえない | 広域連続傷害事件 |
1997年2月 | 1997年2月11日 | テレビシリーズ | 第6話張り込み 彼女の愛と真実 | 大麻密輸事件・営業マン殺人事件 |
1997年2月 | 1997年2月18日 | テレビシリーズ | 第7話タイムリミットは48時間 | 同上 |
1997年2月 | 1997年2月25日 | テレビシリーズ | 第8話さらば愛しき刑事 | 栗の木坂男性刺殺事件・空き巣窃盗事件 |
1997年3月 | 1997年3月4日 | テレビシリーズ | 第9話湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪 | 品川主婦殺人事件 |
[注 6] | 1997年3月18日1997年3月11日 | テレビシリーズ | 第10話凶弾・雨に消えた刑事の涙 | 警察官殺人未遂事件 |
1997年3月18日 | 1997年3月18日 | テレビシリーズ | 第11話(最終話)青島刑事よ永遠に | 同上 |
1997年12月29日 - 31日 | 1997年12月30日 | テレビスペシャル | 歳末特別警戒スペシャル | 第一興和銀行強盗人質事件・海峰小学校傷害事件・大凪町マンション強盗殺人事件・湾岸署刑事課占拠事件 |
1998年4月 | 1998年6月19日 | テレビスペシャル | 初夏の交通安全スペシャル | 小凪町会社役員射殺事件 |
1998年10月 | 1998年10月6日 | テレビスペシャル | 秋の犯罪撲滅スペシャル | 会社内連続婦女暴行事件・曙荘放火殺人未遂事件 |
THE MOVIEの直前 | 1998年10月12日 - 16日 | テレビスペシャル | 深夜も踊る大捜査線 | |
[21]※ | 1998年11月4日 - 6日1998年10月31日 | 映画 | THE MOVIE | 副総監誘拐事件・猟奇殺人事件・署内連続窃盗事件 |
THE MOVIEの後日譚 | 2003年12月29日 | DVD特典映像 | プロジェクトK | |
2001年9月 | 2001年9月21日 | テレビスペシャル | 踊る大ソウル線 | ゴージャス姉妹強盗殺人事件 |
2002年3月 | 2010年7月15日 | ニンテンドーDS用ソフト | THE GAME 潜水艦に潜入せよ! | ストーカー殺人未遂事件・家電製品盗難事件・潜水艦事件 |
2003年11月16日 - 20日 | 2003年7月14日 - 18日 | テレビスペシャル | 深夜も踊る大捜査線2 | |
[21][注 7]※ | 2003年11月22日 - 24日2003年7月19日 | 映画 | THE MOVIE 2 | 台場役員連続殺人事件・連続婦女暴行事件・連続スリ事件 |
THE MOVIE2の直後※ | 2003年8月15日 - 17日 | 舞台 | 舞台も踊る大捜査線 | |
2004年10月30日 - 31日 | 2005年12月10日 | テレビスペシャル | 逃亡者 木島丈一郎 | 警察官殺害事件・マンション立て篭もり事件 |
2004年12月23日 | 2005年5月6日 | テレビスペシャル | 前日も交渉人 真下正義 | |
2004年12月24日 | 2005年5月7日 | 映画 | 交渉人 真下正義 | 地下鉄実験車両乗っ取り事件・地下鉄車両基地爆破事件・新宿シンフォニーホール爆破未遂事件 |
地下鉄事件進行中 |
2004年12月24日2007年1月27日 | テレビスペシャル (トリビアの泉の企画) |
警護官 内田晋三 | |
交渉人 真下正義の直後 | 2005年12月17日 | DVD特典映像 | 広報人 矢野君一 | |
2005年2月 | 2005年8月27日 | 映画 | 容疑者 室井慎次 | 新宿3丁目強盗殺人事件 |
2006年3月 | 2006年10月28日 | テレビスペシャル | 弁護士 灰島秀樹 | 海洋博覧会建設反対訴訟(民事)、秋葉原大学生殺害事件(刑事) |
2006年12月 | 2012年9月7日 | 映画 | THE FINAL 新たなる希望 | 北品川少女誘拐殺人事件(本編より6年前に発生) |
THE MOVIE3以前 | 2010年6月28日 - 7月1日 | テレビスペシャル | 深夜も踊る大捜査線3 | ブラジルサンバ老婆殺人事件(想像上の事件) |
2010年3月 | 2010年6月1日 - 7月9日 | ドコモ動画 | 係長 青島俊作 | 会社員殴打事件、社長痴漢事件、中国人集団スリ事件 |
THE MOVIE3直前 | 2010年6月28日 - | ドコモ動画 | スリーアミーゴス THE MOBILE | |
2010年3月28日 - 31日 | 2010年7月3日 | 映画 | THE MOVIE 3 | しおかぜ銀行台場支店金庫破り事件、港区台場路線バスジャック事件、湾岸署拳銃三丁盗難事件、盗難拳銃発砲殺人事件、盗難拳銃連続殺人事件、新湾岸署毒ガス噴霧事件、TNT爆弾爆破予告事件、新湾岸署占拠事件 |
2012年10月 | 2012年8月27日 - | NOTTV | 係長 青島俊作2 | なぎさ商店街殴打事件 |
2012年11月 | 2012年9月1日 | テレビスペシャル | THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件 | 台場偽装自殺殺人事件、ネットオークション盗難品売買事件 |
[注 8] | 2012年12月2012年9月7日 | 映画 | THE FINAL 新たなる希望 | 台場トンネル拳銃殺人事件、真下勇気くん誘拐事件 |
THE FINAL 新たなる希望の後 | 2012年9月3日 - 9月6日 | テレビスペシャル | 深夜も踊る大捜査線 THE FINAL |
※「THE MOVIE」は事件の数日後に入院している青島を室井と和久が見舞うシーンで、「THE MOVIE 2」は事件の数ヶ月後(2004年1月)に室井と青島が表彰されるが青島が新たな事件の捜査のために表彰式をすっぽかすシーンで終わっている。「舞台も踊る大捜査線」では、「THE MOVIE 2」で発生した事件と表彰式との間のひとこまを描いている。
- 君塚良一の著書『裏ドラマ』の中に刑事ドラマ「デカ・ウォーズ」(DVD特典の『デカウォーズ』とは同名だが別物)にあこがれていた少年時代(1979年とされる)の青島俊作を描いたシナリオが収録されている。石原隆の提案で執筆したものの諸事情で没になったシナリオという紹介がある。君塚は同書の中で、「このシナリオをきちんと作ったことは青島という人物を深く理解するのに役だった」と述べている。
- 2001年の9月(踊る大ソウル線の時点)よりは前の時点で発生した「柏木雪乃が爆弾入りの縫いぐるみを抱えて東京湾に飛び込んだ」という未映像化の事件が存在する。「踊る大ソウル線」の中で少し言及されているほか「THE MOVIE 2」のエンドクレジットにそのシーンが一瞬映っているがその詳細は不明である。
注釈
- ^ いかりや長介『だめだこりゃ』p.200-201に、いかりやがプロデューサーの亀山に尋ねたときの会話が掲載されている。
- ^ (同クールにフジテレビが放映していた恋愛ドラマ(月曜9時枠「バージンロード」のこと)の視聴率が比較的よかったため、同じ恋愛ものをぶつけるのは足の引っ張り合いになりかねない)
- ^ テレビシリーズのオープニングのプロフィールがB型になっている。現在のプロフィールではA型。
- ^ この回では、犯人確保時に犯人がバタフライナイフを出すシーンがある。このナイフを使った殺傷事件が発生して以降は再放送ではこのシーンでモザイク処理が掛けられていたが、事件が風化した2012年現在は特に処理は掛けられていない
- ^ 木村多江に関しては映画本編に出ているものの看護師役である。
- ^ 事件発生は1997年3月17日18時59分
- ^ 後半の一部はその数か月後の時間軸である。
- ^ 冒頭で12月21日の字幕が出るため、少なくとも同日を含めた数日間である。
- ^ 『危機一髪』自体はこの他、ドビュッシー『海』の一節を用いるなど様々な有名曲メロディの集合体のような曲である。
- ^ 権利の関係から、VHSやDVD等では別の曲へ変更されている。
- ^ 演じているのは元プロ野球選手・近藤昭仁と女優の北沢典子の次女で女優の近藤典子である。
- ^ THE MOVIE2ではすみれが青島に公務災害の申請書を渡していた。
- ^ 実際の東京湾岸警察署は東京水上警察署の機能を引き継いだため、東京都区部の沿岸地域全体や東京港、河川なども管轄する中規模警察署である。
出典
- ^ 君塚良一『「踊る大捜査線」あの名台詞が書けたわけ』朝日新書307、朝日新聞出版、2011年7月、p. 82。 ISBN 978-4-0227-3407-5
- ^ https://news.yahoo.co.jp/articles/9e113db0ee5ca15cf78db1552b9b0d7448f14996 難色示していた織田裕二もGO『踊る大捜査線』続編報道にSNS歓喜「今度はどんな名言が?」 2024年2月9日
- ^ 令和の時代に「踊る大捜査線」トレンド入り 公式サイト「映画『室井慎次』」に衣替え でファンどよめきJcastニュース、2024年3月18日
- ^ 「映画『室井慎次』公式サイト」2024年3月18日
- ^ a b c d 大高宏雄「『TOKYO JOE』公開特別対談 1988年。そこから日本映画は変わった! 時代を変えたプロデューサー、亀山千広×奥山和由が語る『TOKYO JOE』、そして日本映画」『キネマ旬報』2008年12月下旬号、キネマ旬報社、61–68頁。
- ^ 「踊る大捜査線 COMPLETE DVD-BOX 付属特製ブックレット」p. 1。
- ^ 「踊る大捜査線 COMPLETE DVD-BOX 付属特製ブックレット」pp. 9-10。
- ^ 君塚良一「各話解説第4話」『踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿』p. 126。
- ^ 『THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件』TV 警視正 階級章
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ついにファイナル!『踊る大捜査線』第4弾映画化が決定”. ORICON NEWS. (2011年12月29日) 2017年7月28日閲覧。
- ^ a b c d e f 「ススめる!ぴあ|踊るクロニクル年表」ぴあ株式会社p. 24-25、第39巻第12号通巻1312号、2010年6月17日発行
- ^ a b “「踊る大捜査線」最後のスペシャルドラマ 21・3%の高視聴率”. スポニチ (2012年9月3日). 2012年11月25日閲覧。
- ^ 日本国内歴代総合興行収入ランキング 1位 - 100位http://www.eiga-ranking.com/boxoffice/japan/alltime/total/
- ^ 日本映画の歴代興行収入一覧
- ^ “2003年(平成15年)興収10億円以上番組” (PDF). 日本映画製作者連盟 (2004年). 2013年11月15日閲覧。
- ^ ““香取両さん”映画で復活!シリーズ化も決定”. スポニチ (2011年3月4日). 2012年11月25日閲覧。
- ^ 一般社団法人 日本映画製作者連盟 (2011年1月27日). “2010年度(平成22年)興収10億円以上番組(平成23年1月発表)[邦画]” (PDF). 2011年1月28日閲覧。
- ^ “「踊る大捜査線」完結編製作が決定 15年の歴史に幕”. 映画.com. (2011年12月29日) 2011年12月31日閲覧。
- ^ “2013年記者発表資料(2012年度統計)” (PDF). 日本映画製作者連盟. p. 2 (2013年1月). 2013年2月1日閲覧。
- ^ 「君塚良一による踊る大捜査線 THE MOVIE解説」『踊る大捜査線THE MOVIE シナリオガイドブック』p. 116
- ^ a b 「3日間」『踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!完全調書 お台場連続多発事件特別捜査本部報告書』p. 56。
- ^ 「踊る大捜査線 COMPLETE DVD-BOX 付属特製ブックレット」pp. 5-6。
- ^ 『『明星 踊る大捜査線 ザ・湾岸ラーメン 海鮮キムチ コク塩味』 2010年6月21日(月) 新発売』2010年5月25日 。2012年11月24日閲覧。
- ^ 『明星 踊る大捜査線 ザ・湾岸ラーメン ワンタン麺 エビ塩味 2012年8月27日(月) 新発売』2012年7月31日 。2012年11月24日閲覧。
- ^ 日本映画専門チャンネル編『「踊る大捜査線」は日本映画の何を変えたのか』幻冬舎、2010年9月、p.61。 ISBN 978-4344981867
- ^ “第40回 松本 晃彦 氏”. Musicman-NET (2003年12月18日). 2021年8月28日閲覧。
- ^ スマホ時代に着信メロディ復活元年 GIGAエンタメロディ「着信メロディ15年間ランキング」発表 歴代No.1アーティストはEXILE、PRTIMES(株式会社フェイス・ワンダワークス)、2015年1月20日。
- ^ "El Cacabel"の演奏例 YouTube
- ^ "El Cacabel"の演奏例 YouTube
- ^ "El Cacabel"の演奏例 YouTube
- ^ 実績紹介/クロス・ウェーブ府中
- ^ 映画『イノセンス』公式サイト
- ^ 世界が注目する映像クリエイター 押井守の世界
- ^ 『東京テレポート駅“発車ベル音”の変更について|インフォメーション一覧 2008年|りんかい線』 。2012年11月24日閲覧。
- ^ 『りんかい線 東京テレポート駅発車メロディーは、踊る大捜査線のテーマ曲です|りんかい線』 。2012年11月24日閲覧。
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