赤城徳彦
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エピソード
- 安倍晋三と間違えられる
2007年6月6日から8日までドイツ・ハイリゲンダムで行われた第33回主要国首脳会議に関する報道で、地元新聞3紙が、主要国首脳会議に参加していた安倍晋三の写真と間違えて赤城の写真を掲載するミスがあった[27][28]。6月7日までに14万部以上が配布された[27]。
- 絆創膏を貼って記者会見
事務所費問題で注目が集まっていた中、公務のため離日していたが、その帰国直後2007年7月17日の定例閣議後の会見において、白く巨大なガーゼと絆創膏を額と頬に貼った状態で登場した。また、無精髭を生やしたままであったことから容貌の変化が目立っていた。これについて複数の記者から「どうなさったのか」と何度も質問されたが、その度に「大したことじゃない」「何でもない」という言葉を連発し、ガーゼや絆創膏を貼っている理由を頑なに説明しなかった。事務所費問題に続き、ここでもはぐらかし続けたため、報道各社による報道はより一層厳しいものとなった[29]。
絆創膏を貼った赤城が「何でもありません」と回答するシーンは何度もテレビのニュース等で流され、当時の流行に因んで「バンソウコウ王子」とも揶揄された。7月24日には絆創膏を取った姿で現れ、医師に「毛包炎」(=毛嚢炎)と診断されたと明かしたが、参議院選挙直前の時期であったため、この事件が選挙にも影響したと報道された[30]。結局、赤城は参議院選挙後に事実上更迭されている。
人物像
座右の銘は「政治家は一本のろうそくたれ」。「政治家は自分の身を燃やし、身を削りながら世のすみずみまでを照らし出し、よりよき社会を造るべく働くものである」という意味である[31][32]。首相官邸のプロフィールによれば、座右の銘は「真実一路」(松岡前農林水産大臣の信条である[33])となっており、「ろうそくたれ」は信条ということになっている。在任当時までの公式サイトのトップページには、ろうそくと赤城のコラージュに座右の銘が大きく掲げられていた[31]が、このコラージュが一部マスコミに取り上げられたこともあったのか、後に公式サイトを大きくリニューアルしており、トップページには、農水大臣在任中の不祥事についての謝罪が掲載された他、活動内容を掲載したページでは、バンソウコウの件について地元有権者と談笑する写真つきの活動報告もあった。
家族 親族
- 祖父 赤城宗徳(政治家) - 赤城宗徳も安倍晋三の祖父岸信介政権の下で農林大臣(当時)、内閣官房長官、防衛庁長官(当時)を歴任しており、奇しくも祖父同士、孫同士で首相・国務大臣という組み合わせで国政に携わるという巡り合わせとなった。
- 大叔父 正武(元NHK専務理事)
- 父 毅彦
- 妻と一男一女あり[34]。
注釈
出典
- ^ 防衛庁副長官 赤城 徳彦
- ^ 「衆院選3日公示 世襲候補もズラリ 新潟3区は“18万票”争奪戦」『読売新聞』1990年2月3日付夕刊14面。
- ^ 「内閣不信任案 河本派若手議員6人が同調の動き」『読売新聞』1993年6月18日付朝刊2面。
- ^ 第126回国会 衆議院 本会議 第34号 平成5年6月18日 国会会議録検索システム
- ^ 平成6年6月29日付け衆議院会議録第32号
- ^ 『朝日新聞』朝日新聞社東京本社、茨城版
- ^ 「【09衆院選】絆創膏王子が絆創膏で出陣」『【09衆院選】絆創膏王子が絆創膏で出陣 - MSN産経ニュース』産経デジタル、2009年8月18日。
- ^ 「《注目・茨城1区》ばんそうこうで笑い誘う」『asahi.com(朝日新聞社):《注目・茨城1区》ばんそうこうで笑い誘う - 政治』朝日新聞社、2009年8月18日。
- ^ “総選挙2009 開票結果 小選挙区 茨城”. ヨミウリ・オンライン 2017年12月27日閲覧。
- ^ 『自民・赤城氏が出馬辞退=茨城1区 - 時事ドットコム』時事通信社、2009年12月9日
- ^ 第154回国会 法務委員会 請願2006号
- ^ 「衆議院インターネット審議中継 -ビデオライブラリ」2007年6月6日(水)農林水産委員会 民主党・無所属クラブ 高山智司
- ^ 「参議院インターネット審議中継 -ビデオライブラリ」2007年6月12日(火)農林水産委員会 紙智子(共産)
- ^ a b c 「赤城農水相、政治活動費を2重計上 同じ領収書を添付」『朝日新聞』朝日新聞東京本社、2007年7月27日。
- ^ a b c d e 松田賢弥「『架空事務所費』だけではなかった--赤城農水相二つの政治団体で二重計上これが証拠の“ニセ領収書”だ」『週刊現代』49巻30号、講談社、2007年8月11日、pp. 24-27
- ^ a b 「赤城農相:事務所が大きく変動 19万円-1千万円幅で」『毎日新聞』毎日新聞社東京本社、2007年6月15日。
- ^ “事務所費が大きく変動 赤城農相の資金管理団体”. 共同通信社. 47NEWS. (2007年6月15日) 2012年9月24日閲覧。
- ^ a b c 松田賢弥「スクープした本誌だけが書く--ポルシェ大好き少年赤城農水相『架空事務所費』問題で父・母につかせた大ウソ」『週刊現代』49巻28号、講談社、2007年7月28日、pp. 35-36
- ^ a b 「赤城農相:政治団体が実体のない事務所に経費…父親の自宅」『毎日新聞』毎日新聞社東京本社、2007年7月7日。
- ^ a b 「赤城農相:不透明な処理次々 茨城・自宅で父「知らない」」『毎日新聞』毎日新聞社東京本社、2007年7月7日。
- ^ “辞任の必要ない-首相 農相事務所費問題”. 共同通信社. 47NEWS. (2007年7月7日) 2012年9月24日閲覧。
- ^ 「「戦えない」参院選前に与党困惑…赤城農相の事務所費問題」『読売新聞』読売新聞社東京本社、2007年7月7日。
- ^ 「赤城農相の辞任要求=首相の任命責任も追及-野党」『時事通信:時事ドットコム』時事通信社、2007年7月7日。
- ^ 出典:茨城県選管政治資金収支報告書 2007年7月8日(日)「しんぶん赤旗」
- ^ 「赤城農水相『事務所費疑惑』の核心『ポルシェ』『脱サラの父』『赤坂宿舎不正入居』」『週刊文春』49巻28号、文藝春秋、2007年7月19日、p. 25
- ^ 「赤城農相:政治団体、退去後も事務所費計上 実在と記載」『毎日新聞』毎日新聞社東京本社、2007年7月21日。
- ^ a b 「安倍首相、赤城農相と間違われ…独紙が誤掲載」『朝日新聞』朝日新聞社東京本社、2007年6月8日。
- ^ “安倍氏紹介に赤城氏の写真 独紙、G8特集で取り違え”. 共同通信社. 47NEWS. (2007年6月7日) 2014年3月14日閲覧。
- ^ 日刊スポーツ7月17日付記事
- ^ 「赤城農相を更迭 政治団体の不適切会計、参院選惨敗招く 在任2か月」『読売新聞』2007年8月1日夕刊1面。
- ^ a b “衆議院議員 赤城徳彦ホームページ”. 赤城徳彦 (2007年). 2007年7月18日閲覧。
- ^ “安倍内閣メールマガジン 第32号 -G8ハイリゲンダム・サミットに臨む(2007-06-07)-”. 内閣官房内閣広報室 (2007年6月7日). 2007年7月18日閲覧。
- ^ 第166回国会 衆議院 議院運営委員会 第44号 2007年(平成19年)6月15日
- ^ a b “農林水産大臣”. 首相官邸 (2007年). 2007年7月19日閲覧。
固有名詞の分類
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