桃太郎伝説シリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 15:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動桃太郎伝説シリーズ | |
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ジャンル | RPG |
開発元 | ハドソン |
発売元 | ハドソン |
主な製作者 |
さくまあきら(ゲーム監督) 土居孝幸(キャラクターデザイン) 関口和之(音楽) 宮路一昭(音楽、一部作品[1]) 池毅(音楽、一部作品[2]) |
1作目 |
桃太郎伝説 (1987年10月26日) |
最新作 |
桃太郎伝説モバイル (2011年4月18日) |
スピンオフ作品 |
桃太郎電鉄シリーズ 桃太郎活劇 桃太郎電劇 桃太郎電劇2 桃太郎道中記 |
「桃伝」(ももでん)という略称でも認知されている。同じ作者の別シリーズ『桃太郎電鉄』は「桃鉄」(ももてつ)と呼び、「桃伝」と区別している。
派生タイトルとして、前述のコンピュータボードゲーム『桃太郎電鉄』シリーズのほか、アクションゲーム『桃太郎活劇』などがある。
本シリーズや『桃太郎電鉄』シリーズなど、桃太郎の名が冠されたすべてのシリーズ作品の総称としては「桃太郎シリーズ」と称される。
概要
おとぎ話『桃太郎』を題材にしたRPGシリーズで、監督はさくまあきら、イラストは土居孝幸、音楽はサザンオールスターズの関口和之が、一部作品では「キャプテン翼J」のオープニングテーマ『Fighting!』を手掛けた宮路一昭と、ドラゴンボールの主題歌「魔訶不思議アドベンチャー!」を手掛けた池毅も音楽を担当している。
第1作目の『桃太郎伝説』はファミリーコンピュータ(ファミコン)用ソフトとして1987年10月26日にハドソンより「マル超シリーズ」のVOL.3として発売され、売上100万本を達成[3]。なお同作はハドソン初のRPGでもある。
物語の大まかな流れは、主人公の桃太郎がイヌ、サル、キジをお供につけて鬼が島の鬼を退治するという、昔話の『桃太郎』を踏襲した内容だが、物語の中では『花咲かじいさん』や『金太郎』、『浦島太郎』など、他の昔話のキャラクターが数多く登場する。
ゲームシステムは一般的なRPGと同様だが、鬼や妖怪などが敵として登場し、レベルを「段」、経験値・MP・HPをそれぞれ「心」「技」「体」と呼び、通貨単位を「両」とするなど、和風仕立てになっている。
敵を倒すことを「こらしめる」と表現し、相手の命を奪うことはない。また、桃太郎たちの体力が0になることを「ちからつきる」と表現し、桃太郎以外に仲間がいても桃太郎が力尽きた時点で全滅扱いになる。
ギャグ要素が強く、発売当時に流行していたテレビ番組(『なるほど!ザ・ワールド』など)のネタや話題の人物を思わせるキャラクターが多く登場する。
1989年から1991年にかけては、本シリーズを元にしたテレビアニメ『桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND』『PEACH COMMAND 新桃太郎伝説』がテレビ東京系などで放送された。
お供について
旅の途中では、イヌ、サル、キジが登場し、昔話の『桃太郎』のように「きびだんご」をあげることで仲間になる(『桃太郎伝説II』ではきびだんごがなくても仲間になる)。彼らにはいろいろな能力(作品によって異なる。以下に示すのはその一例)があり、移動中や戦闘中に桃太郎をサポートする。
お供がいると桃太郎の能力値が上がるが、お供が離れる特技の最中は一時的に下がってしまう。
- イヌ
- 特技は、周辺に他のお供がいないかの調査や、足元を掘ってアイテムを見つけることなど。戦闘中は噛むことで攻撃に参加する。花咲かじいさんの飼い犬。
- サル
- 特技は、舟を漕いだり、「きんとうん」を呼ぶことなど。戦闘中は引っ掻くことで攻撃に参加する。初代では、ある場所に立つ松の木に縛り付けられている。
- キジ
- 特技は、周辺地形の偵察や、医者を呼んでくることなど。戦闘中はつつくことで攻撃に参加し、体力回復の術を桃太郎たちに使うこともある。つづらに閉じ込められていることが多い。
注釈
- ^ 「たたかいのうた」「まつりのうた」「ましらのテーマ」から選択でき、ましらのテーマを選んだ場合は下手な歌が演奏される。
- ^ ライオン株式会社が洗濯用洗剤「ブルーダイヤ」のテレビコマーシャルで行ったキャンペーンのパロディ
出典
- ^ 1998年版・まつり・まつりPS版に参加。
- ^ まつりPS版に参加。
- ^ 講演依頼.com さくまあきら プロフィール
- ^ 小学館発行・月刊PCエンジン1994年3月号(最終号)参照。
- ^ a b c d 桃太郎伝説1→2 - ハドソン公式サイト - ウェイバックマシン(2007年8月14日アーカイブ分)
- ^ 「勇気の剣」「勇気の胴」「勇気の足袋」など。
- ^ 「希望のまさかり」「希望のはらがけ」「希望の足袋」など。
- ^ 「正義のモリ」「正義の着物」「正義の足袋」など。
- ^ 「愛のかんざし」「愛の振袖」「愛の足袋」など。
- ^ 桃太郎伝説1→2 - ハドソン公式壁紙ダウンロード「あしゅら登場。」 - ウェイバックマシン(2006年5月7日アーカイブ分)
- ^ 『土居孝幸アートワークス DOIN'S』、2010年、樹想社発行、銀河出版発売「スペシャル対談さくまあきら×土居孝幸」より。
- ^ a b c 「旨いべさ! 桃鉄ごはん B級グルメ旅 北海道 東北編」2010年、笠倉出版社、ISBN 978-4-7730-9987-4。さくまあきらスペシャルインタビューより。
- ^ 単行本『ジャンプ放送局 VTR 7』(集英社)の巻末漫画「実録!!これがジャンプ放送局だ!!」184-185頁より(漫画内の話のため、多少の誇張はあるかもしれない)。また、『桃太郎伝説II SUPER GUIDE BOOK』(小学館)110頁でもさくまが同様のことを語っている。
- ^ 山下章によるマイコンBASICマガジン連載記事『コンピュータゲーム・ホンキでPLAY ホンネでREVIEW!!』の1988年5月号掲載分(第2回)『桃太郎伝説』より。この記事は『電脳遊技考 コンピュータゲーム・ホンキでPLAY ホンネでREVIEW!!』のタイトルで単行本化された際にも収録されている。
- ^ 『「どんな子供でも遊べなければいけない」 黄金期のジャンプ編集部で叩き込まれた”教え”が生んだ大ヒットゲーム「桃太郎電鉄」』電ファミニコゲーマー、2016年2月22日
- ^ 『桃太郎伝説II SUPER GUIDE BOOK』(小学館)115頁で、さくまが「最初のファミコン版の桃伝のお供がゲーム業界初のAIだった」と証言している。
- ^ a b 『桃太郎秘伝 下巻』みのり書房刊
- ^ 『桃太郎伝説II SUPER GUIDE BOOK』(小学館)巻頭の折り畳みページ裏の記事より。ここには、開発途中の画面写真や、敵イラストなどの設定資料も掲載されている。
- ^ 「旨いべさ! 桃鉄ごはん B級グルメ旅 北海道 東北編」に掲載されているさくまあきらインタビュー内で「ハドソンさんがしょっちゅう引っ越しするから(昔のグッズなどが)なくなっちゃうんですよ。」とコメントしている。
- ^ さくまあきら仕事人裏日記 2010年9月27日付
- ^ 桃太郎電鉄側では2020年3月19日発売の「PCエンジン mini」にPCエンジン版の『スーパー桃太郎電鉄II』が収録されている。また、従来作品と比較してキャラクターデザイン・作風が大きく異なるが『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』が2020年11月19日にNintendo Switch用ソフトとしてKDEより発売された。
- 1 桃太郎伝説シリーズとは
- 2 桃太郎伝説シリーズの概要
- 3 術について
- 4 主な登場人物
- 5 世界観
- 6 エピソード
- 7 サウンドトラック
- 8 関連項目
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